飯中 Now
第53回日本PTA関東ブロック研究大会 埼玉大会
下記の日程で実施されます。
スマートフォン等でもご視聴いただけますので、ご覧ください。
子供は大人の鏡…
気持ちの良い秋晴れの一日でした。2学期が始まってもうすぐ1ヶ月が過ぎようとしています。分散登校から一斉登校へと変わってから2週間が経ちました。毎日約370人の生徒と30人の教職員が学校で過ごしています。当然ですが、日々、色々なことがあります。目を細めて嬉しい気持ちになることもたくさんありますし、その逆もあります。まだ13歳~15歳という発達段階を考えてみれば、今を精一杯生き、成長している中学生は、がんばったことが成果や結果につながることもありますが、なかなか思い通りにはいかないこともあります。失敗もたくさんします。ここで、校長という立場で、学校で過ごす生徒や教員たちを客観的に見ていると、「子供は大人の鏡」ということがよく分かります。毎年クラス替えを行い新しいメンバーとなっても、わずか2、3ケ月のうちに、クラスの雰囲気は必ず担任のカラーになります。朝、授業、給食など様々な場面で、教室を見て回っていると、教室に入った瞬間、「あー、○○先生の学級だぁ」と思います。ご家庭でも同じです。子供は親の言う通りには育ちません。そうではなく、親のやる通りに育っていきます。きれいごとを並べて、こうしなさいと説いても子供の心にその言葉は入りません。毎日家族のために一生懸命働いているにもかかわらず、さらに家事もこなし、家族を思いやる言動をする…。その後ろ姿に子供は親の指導を素直に受け入れるのです。保護者が家でゴロゴロしているだけなのに、子供には勉強しろと言っても…ですよね。「子供は大人の鏡」、教師も保護者の皆様もこの言葉を胸に、子供たちに範を示し、自信を持って指導にあたりましょう。(9月24日 校長)
徒然草から学ぶ
昨夜は中秋の名月でしたね。私も自宅から何度か外に出て月を見上げました。月は時間と共に方角が変わり、雲が少しかかったり、雲が取れてきれいな満月が見えたりと様々に変化をしていました。見え方の変化する月を見ながら、吉田兼好(よしだけんこう)の書いた徒然草(つれづれぐさ)の一節を思い浮かべました。1年生はこの後、国語の古典の授業で習います。2、3年生は覚えているでしょう。次のような一説です。
花は盛りに月は隈(くま)なきをのみ見るものかは
(桜の花は満開の時だけ、月は満月の時だけに見るものだろうか?(いやそうではない)) 『徒然草』第137段
花の盛りや満月ばかりが美なのではなく、雨や雲のために見えない月を思うこと、花びらが散った庭にも別の美があると訴える兼好。男女の恋でさえも、恋の終わったつらさや、長い夜に遠くにいる恋人を思うことも恋の情緒だと言っているのです。この句について、国語の授業ではどのようなことを学ぶのかは分かりませんが、私が勝手に解釈し、みなさんに伝えたいことは、ものごとは様々な見方や考え方があり、ベストと思えることが必ずしも最良とは限らない。また、事実は変わらないが受け止め方はいくらでも変えられるということ。昨夜、私が初めに見上げた月は、雲のかかった月でした。あーダメかぁと思った次の瞬間、雲のかかる月もきれいじゃないかと吉田兼好の逆転の発想を思い浮かべたのである。今の社会情勢にしても同様で、悪いことばかりではない。見方を変えれば、新型コロナウイルスの影響で進んだこともたくさんある。学校では一人一台タブレット端末が用意されたことがその筆頭にあげられるであろう。昨年の3年生もあらゆる行事が中止となったが、それでも明るく元気に過ごし、立派な姿と美しい涙で卒業していった。今年の飯中生も見方や考え方を柔軟にして前を向き、心を開きがんばっていこうじゃないか。(9月22日 校長)
秋は夕暮れ
3連休はゆっくりできましたか。季節はすっかり秋ですね。朝晩は涼しくて気持ちがよく、昼間は晴れた日でも空気がカラッとさわやかで過ごしやすくなりました。今日は中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)と言って、秋の名物の1つ、一年で一番満月がきれいな日とされています。昔から日本では、秋の夜を楽しむという文化が築かれてきました。平安時代に清少納言が書いた「枕草子」では、「秋は夕暮れ」と、秋は夜が一番風情があると言っています。今から千年も前に生きた人々も、秋の夜に涼しく吹く風の音や、静かな夜を楽しませてくれる虫の鳴き声に特別な思いを抱いていたことが分かります。私達が生きる現代は、豊かで便利な生活ができますが、同時に季節を感じ、感謝する心などが失われつつあるように思います。中秋の名月である今日を機会に、自分の身の回りを、目をこらし、耳を傾け、五感を研ぎ澄まして観察してみましょう。きっと、季節の変化を敏感に感じることができ、平安時代の人々と同じように、日々の生活を本当の意味で楽しむ豊かな心を取り戻すことができるはずです。今夜は美しい満月を観ることができることを祈ります。(9月21日 校長)
シルバーウィーク
一週間お疲れ様でした。2学期の一斉登校が今週から始まりましたね。全員揃っての学校生活はどうでしたか?仲間と共に学び、語り、汗を流すことは、やっぱり楽しく充実したものだったでしょう。また同時に、まだ体が慣れていないので、少し疲れたのではないでしょうか。明日からはシルバーウィークですね。ちょうど良いタイミングで3連休があり、その後は飛び石の休日がありますね。中学生として無駄に過ごすことのないようにしましょう。もう小さな子供ではないのだから、好きなゲームばかりをしているようでは、しっかりと勉強や部活動に取り組んだ人に差をつけられてしまいますよ。さて、シルバーウイークには祝日が2日ありますが、ちゃんと認識してますか…。祝日というのは、「国民の祝日に関する法律」というものに定められています。それぞれの祝日には意味があり、国民みんなでその意義を考えて過ごすことが大切です。ネット等で一度、この法律を調べてみてください。今年、9月20日は敬老の日です。長年にわたり社会に尽してきていただいたお年寄りを敬い(うやまい)、長寿(ちょうじゅ)を祝う日です。みなさんのおじいちゃん、おばあちゃんはもちろん、地域にお住いのお年寄りの方々にこの日をきっかけに、あいさつをしたり、力仕事を手伝ったりできるといいですね。次に9月23日は秋分の日です。祖先を敬い、なくなった人々をしのぶ日です。秋分の日を含む一週間を一般的に、お彼岸(おひがん)といい、お墓参りなどをする人も多いですね。この秋の2日の祝日は、家族や親戚と過ごしたり、ご先祖様を敬い、感謝しながら過ごしたりすることが大切ですね。まずは中学生としてよく考えて、充実した3連休にしましょう。そしてまた元気に学校で会いましょう。(9月17日 校長)