牛島の食育は今

今日は10月の図書コラボ献立です。

今日は、10月の図書コラボ献立「1つぶのおこめ」から、新米を紹介します。

この本は、算数のお話です。

むかし、インドのある地方にひとりの王様がいました。

その地方には、お米を作る人たちが暮らしていました。

しかし、とれたお米のほとんどは、王様がいただいていました。

『飢饉の時は、しまっておいたお米をみんなに分け与える。』と 王様は約束していました。

何年もの間、豊作が続き、王様の米蔵はどれもいっぱいになりました。

ある年、飢饉がやってきました。約束どおり大臣たちが王様に、米蔵のお米を人々に分け与えて下さいと頼みました。

すると、王様は 『飢饉は長く続くかもしれん。蓄えた米は、わしのためにとっておかなくては。』と お米を分け与えようとはしませんでした。

ある日、その王様が自分と家来のために、宴会を催すことにしました。

1頭の象が お米をどっさり入れたかごを2つ、米蔵から宮殿へ運んでいく途中、ひとつのかごからお米がこぼれ落ちているのに気付いたかしこい村娘のラーニが、お米をスカートで受けました。ラー二は、このお米を王様に届けました。

『褒美をあげよう』という王様にラーニは、『今日はお米を1つぶだけください。

そして、30日の間、それぞれ 前の日の倍の数だけお米をいただけませんか?

明日は お米を2つぶ、明後日は お米を4つぶ、というように。』

『ささやかなものだわい。 確かに聞き入れたぞ。』王様は そう言って、ラーニにお米を1つぶくれました。

そのお米は、9日目になると 256つぶになりました。12日目になると2048つぶもらいました。そして 30日目には。。。

王様の米蔵は、空っぽになってしまいました。

王様がラーニに、このお米をどうするつもりか尋ねると、ラーニは『王様にも、かご1つぶんだけ差し上げてもいいですよ。もし王様が、けちな心を入れかえてくださるならね』と 言いました。

それからと言うもの、王様はかしこくて、正しい行いをするようになりました。

王様と呼ばれるのにふさわしい、ほんとうの王様になったのです。

この本は、図書室にありますので、ぜひ読んでください。

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