2024年12月の記事一覧
【東部地区文化財担当者会リレー展示_都鳥が見た古代】越谷市立図書館でパネル展が開催されています
1月13日まで、越谷市立図書館で、「都鳥が見た古代」のパネル展が開催されています。
越谷市立図書館は東武スカイツリーライン越谷駅から北東方向へ約1.8㎞の位置にあります。
「都鳥が見た古代」のパネル展示は、図書館エントランスを入った正面の展示室で行われています。
この図書館の展示室にはかつて、越谷市の見田方遺跡で発掘された土器などが展示されていました。
現在、見田方遺跡の出土品は、レイクタウンの一角に復元された「旧東方村中村家住宅」で展示されています。
あわせてご見学ください。(越谷市レイクタウン9-51、越谷レイクタウン駅より徒歩15分、水曜日休館)
越谷市指定 記念物・史跡 見田方遺跡(越谷市教育委員会ホームページ)
越谷市指定有形文化財 旧東方村中村家住宅(越谷市教育委員会ホームページ)
越谷市立図書館に公共交通機関でお出かけの際は、越谷駅、南越谷駅からバスが便利です。
・越谷駅(東武スカイツリーライン)東口下車
「花田循環」「越谷市立図書館」行き朝日バスで「中央中学校前」下車徒歩5分
・南越谷駅(JR武蔵野線・東武スカイツリーライン新越谷駅)北口下車
「市立図書館」行き朝日バスで「越谷市立図書館前」下車
・越谷駅東口から徒歩25分(約1.8㎞)
この機会にぜひお出かけください。
●越谷市立図書館会場「都鳥が見た古代ー埼玉県東部地区の奈良時代・平安時代」
開催期間 令和6年12月14日(土曜日)~令和7年1月13日(月曜日・祝日)
開催場所 越谷市立図書館 展示室 越谷市東越谷四丁目9番地1
開館時間 火曜日から金曜日 午前10時~午後7時、土曜日・日曜日・祝日 午前9時30分~午後5時
休館日 毎週月曜日、12月20日(金曜日)、12月29日(日曜日)から1月4日(土曜日)
越谷市立図書館施設案内(越谷市立図書館ホームページ)
お問い合わせ 048-963-9315(越谷市教育委員会生涯学習課)
*リレー展示は、下記日程で開催予定です。
12月14日から令和7年1月13日 越谷市立図書館展示室 パネル展示
1月25日から3月9日 八潮市立資料館 資料展示
3月15日から4月8日 白岡市立歴史資料館 資料展示
4月12日から4月29日 吉川市中央公民館 パネル展示
5月3日から5月25日 久喜市立郷土資料館 資料展示
6月3日から7月21日 幸手市郷土資料館 資料展示
7月29日から8月24日 蓮田市文化財展示館 資料展示
9月5日から9月19日 加須市パストラルかぞ パネル展示
10月24日から11月26日 三郷市わくわくライブラリ― パネル展示
令和8年1月6日から3月1日 宮代町郷土資料館 資料展示
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【ハルカイトを楽しんでいただいた日】
12月15日(日)にハルカイト(大凧文化交流センター)で、「ハルカイトを楽しむ日」を開催しました。
当日は「しめ縄作り」「ミュージアムトーク」「なぞときハルカイト」の3つのイベントを行い、イベントのみならず、ハルカイトの展示なども楽しんでいただきました!
今回のしめ縄作りは、お子さんやお孫さん連れなどご家族で参加の方が多く見られました。
大人でもコツをつかむまで一苦労なのですが、小学生から未就学の子まで、一生懸命作ってくれました♪
ミュージアムトークやなぞときハルカイトにも多くの方にご参加いただきました!
当日は体育館で小学生のバスケットボールの試合があり、試合の合間を縫ってなぞときに参加してくれる小学生や、付き添いのご家族の参加もあり、予想以上の賑いになりました!
おかげさまで写真を撮っている余裕がなく、実施中の画像はありません(笑)
実は、通常郷土資料館で開催するイベントの会場がハルカイトに変わっただけでも、準備に必要なもの、できること、できないことがいつもと異なり、少し心配になっていました。
しかしながら、参加者の皆様が楽しんでくれた様子をみると、安心すると同時に“やってよかったなぁ”と感じます。
「ハルカイトを楽しむ日」に来られなかった方も、ハルカイトでの展示は継続して行っておりますので、ぜひハルカイトに来てみてくださいね!
「むかしのどうぐ人気投票」中間発表
「第一回 むかしのどうぐ人気投票~展示資料、入れ替え計画~」の中間発表です。
開票したところ、上の写真のように沢山の投票がありました。
用紙のたたみ方も人それぞれ。きちんと四つ折りにする方もいれば、そのままねじ込む方。おみくじのように細長く折る方。面白いなぁとおもい、思わず写真を撮りました。
さて、開票の結果、中間結果は、次のようになりました。
1位 ファミリーコンピューター 15票
2位 手動式洗濯機 11票
3位 ゲームボーイ 10票
千歯こき 10票
5位 白黒テレビ 9票
次点
(8票)石板・ろう石
(7票)リカちゃん人形
(6票)漢字テスト、おはじき、黒ひげ危機一髪、麦わら帽子
(5票)ベイゴマ、千歯こき
(4票)給食の献立表
(3票)あたらしいこくご(1年教科書)、遠足のしおり、桐ダンス、こて、千歯こき
(2票)炭火アイロン、洗たく板、わらじ
(1票)ちえのわ、ちゃぶ台、火鉢、おひつ、スチームアイロン、電気釜、桐箱、絹綿、かすり、小学国語読本
先日、投票用紙の一部を紹介した通り、小学校の団体見学の影響が強く、子どもたちの観点から「楽しそう」「遊びたい」「やってみたい」ファミコン、ゲームボーイに票が集まっているようです。また、団体見学では、特定の資料について説明をしたり、千歯こきの体験をしたりしますので、定番の「むかしの道具」にも票が集まっています。
投票していただいているのは、子どもばかりではありません。大人の方も、また、最近来館者が増えている外国の方からも多くの投票をいただきました。投票総数は140票余です。
いただいた投票用紙をいくつか紹介してみましょう。
85歳の方は、千歯こきに投票してくださいました。
「小学生の時にもあったが、本来の利用方法(脱穀)で使うことはなく、「わら」から「はかま」を除去する道具として使っていた」ことをご教示いただきました。
「わら」から「はかま」を取る作業は、目下準備中の「しめ縄づくり」の下ごしらえとして重要な作業です。知らない方は先日の「ほごログ」を参照のこと。
小学校の団体見学では、千歯こきの実演を特別メニューとして体験していますので、子どもからも人気を得ています。今回、千歯こきは3基展示していますので、票が割れています。合算すると18票となり、一番人気にもなります。失敗しtたなぁと少し反省。
道具の使い方が、一次的な利用方法から、二次的・副次的な方法へと時代によって変化するのですね。展示では、「脱穀」の道具として紹介していますが、この方は「わらすぐり」の道具として受け止めることになったわけです。
手動式の洗濯機に投票していただいた、30代の方。理由は「アイスクリームが作れそうだから」。
洗濯の道具の定番、たらい・洗濯板や洗濯機のどちらにも似つかない、手動式洗濯機のフォルムが、そう連想させるのでしょうか。
外国の方も投票してくださいました。
№13「游戏机」(ゲーム機)は、ファミリーコンピュータです。
簡体字で書かれているので、中国の方でしょうか。
47歳になるこの方は、「小时候玩过」(子どものころ遊んだ)と理由を書いてくださいました。
№14は、ゲームボーイとポケットモンスター(緑)です。
英語で「Play boy & Pocket Monster」と書いています。理由として「The begining of Legend」(伝説の始まり)。
22歳の方ですが、初代のポケモンブームの頃の世代ではないでしょうから、ポケモンの「伝説」の起源に思いを馳せていただいたようです。
ただ、ゲームボーイを「Play boy」としているのが気にかかります。アメリカの成人誌と同じ名前で売り出す国・地域もあったのでしょうか。
「人気投票」の集計をして、絹綿に対する直感的な感想「もこもこふわふわ」、手動式洗濯機に対する「アイスクリーム」の想像、千歯こきを「わらすぐり」で使った記憶など、資料に対して向けられる多様なまなざしが交錯していることに気づかされました。博物館の展示、延いては博物館(郷土資料館)は、そうやって成り立っているのですね。
そして最後。この投票用紙は、おみくじのように縦長に折られていました。
ハングル文字で書かれて、どうやら韓国の方のようです。
23才(たぶん女性でしょうか)の方、ハングルで「신짱구 최고」。
「신짱구」とは、春日部の人気者(5歳児)。「최고」は最高の意。
無効票ですが、外国の方もせっかくはるばる春日部まで来たのだらから、足跡をのこしたいのだなぁと考えさせられるとともに、「신짱구」は凄まじい人気だなぁと実感させられました。
古文書勉強会の成果の利用がありました!
郷土資料館では、市民の皆さんと館蔵の古文書を読む「古文書勉強会」を定期的に開催しております。
解読した成果は、「ほごログ」に一部公開しておりますが、先日、春日部から遥か遠くの関西地方の大学院生の方からお問い合わせをいただきました。
その学生さんは、江戸時代の歴史研究をされているそうで、「古文書勉強会」で解読した、享保17年の神間村文書「取替証文之事」を論文に引用したいとのこと。2018年2月14日の記事をご覧になった模様。
願ってもないお申し出でした。喜んで、使ってください、と早速お返事をしました。
古文書を解読・公開することが、人のお役に立って、嬉しい限りです。
今回のご利用は、大学院修了認定の論文(修士論文)であるそうで、今のところ一般に公表するものではない、とのことですが、無理をお願いして、成稿後、参考に提供してくださることにもなりました。どのように史料が引用され、解釈、論立てしているのかも、個人的にも楽しみです。
「ほごログ」によって、資料と市民の皆さん、そして遠隔地の方がつながることになりました。ますます、「ほごログ」の情報発信・更新の励みになります。また、「ほごログ」のかつての記事がアーカイブ(記録)として機能していることも目に見えてきました。少し前には、昔の記事について、ご自身の経験にもとづきコメント・感想を下さる方もいらっしゃいました。
「古文書勉強会」に参加される皆さんにもお知らせし、この喜びを分かち合いたいと思っています。
豊野小学校「獅子舞授業」を実施しました~銚子口の獅子舞~
12月5日(木)に続いて12月12日の第3学年の総合的な学習の時間では、銚子口獅子舞保存会の皆さまによる「獅子舞授業」が行われました。今回も教室には三匹獅子、そして天狗さまの頭が登場しました。
本日は保存会の皆さまが講師役として7名が来校いただき、3年生の皆さんは、開校150周年記念に加え、かすかべ郷土かるた『願いごと 踊る獅子舞 銚子口』で獅子舞の存在を十分知っており、7、10、1月と年3回開催されている「銚子口香取神社のお祭りでもみたことあるよ」という声もあがりました。
5時限目は、団体さんから獅子舞の歴史や、夏や秋、新春に獅子舞が舞う由来などを資料を使った座学で学びました。特に先行して実物をみた赤沼の衣装や獅子頭の違いを指摘する声には校長先生ともども、驚きました。
続く6時限目は、獅子舞に使われる道具、獅子頭、お囃子の太鼓や笛を実体験。太鼓は3種類を用意いただき、バチの大きさ、太鼓の響き方の違いを体験、最も難しい篠笛も「ピィー」と高い音色を出した児童も数名現れ、二週にわたる授業の成果がみられました。
▲学校では触れることのない「篠笛」、体験の中でも最も興味関心が高まりました。10分ほどのチャレンジでしたが、数名から”ピィ~”という高い音色が上がりました
▲三種類の太鼓が準備され、それぞれのバチで体験。小気味よい音の締太鼓、低い音の獅子の腰太鼓、そして教室中に響きわたる大太鼓。児童も楽しく叩きました
獅子頭の体験では、赤沼と異なり、太夫獅子の角は中獅子よりも小ぶりで角張り「日本無双獅子」の文字が刻まれ、両団体の道具の違いを指摘する児童には現役の舞手役からも驚嘆の声が聞かれました。 興味関心が深まったようで、総合的な学習の時間ならではの光景がみられました。
▲すべての児童が太夫獅子を被りました。「軽いんだ!」「意外に外がみえるんだ!」と獅子舞に興味をもってくれました
次回2月は、舞にチャレンジ、銚子口の獅子舞の基本である出端(では)の舞とお囃子を奏でる予定です。地域の伝統文化に触れ、興味関心が芽生えたようで、非常に楽しい授業となりました。
保存会の皆さま、師走のご多用のところ、子どもたちに地域の伝統文化の学びの機会に対応いただき、ありがとうございました。