ほごログ
白鹿小学校の児童への送別会 ~江戸川小中学校の神楽の舞~
江蘇省といえば「漢字」の「漢」を建てた「劉邦」の出身地。
悠久の中国の歴史を感じることができる場所です。
一方、こちらは埼玉の「春日部」。
もちろん「漢」には負けられません(笑)
日中の児童の皆さんが様々な催しで友好を深められたようです。今日が最終日で午後には体育館で開催されたお別れの会で、
江戸川小中学校の皆さん達が日本の伝統「神楽」を披露。
※演目は「おかめひょっとこ」と「大黒天」。
地域で伝承されている、市指定無形民俗文化財「榎の囃子神楽」について、日頃、江戸川小中学校3、4年生は『総合的な学習の時間』をとおして練習に取り組んでいます。皆さんの一生懸命な演舞に白鹿小学校の皆さんも、盛大な拍手を送ってくれました。
日中両校、お互いとても良い思い出になったようでした♫
再見、白鹿小学校♬
古文書勉強会の成果(その14)
くずし字の解読を自主学習されてきた新たな方も加わり、20名の方が出席されました。
解読に先立って、参加者の方から、以前読んだ寛政7年(1795)の御鹿狩の古文書に登場した「竹貝」を自ら作ってみました、と本物の「竹貝」をご披露いただきました。
「竹貝」については、「竹貝」と読むか、「竹具」と読むか、古文書解読で意見が分かれたところでした。
あわせて「竹貝」の演奏の実演も。ほら貝のような音色に一同驚きました。東日本ではほら貝が取れないため、古くから竹を加工した「竹ぼら」という楽器が使われたそうです。
郷土資料館でやるべきことを、市民の方に実践していただき、頭が下がります。機会をみて、解読した古文書とともに展示させていただければと思います。
さて、今回解読したのは、寛政7年(1795)2月「御鹿狩野場賄諸入用取立覚帳」(神間村文書№346)です。御鹿狩の費用銭18貫文の負担を神間村の村人たちで割り合ったものです。帳簿なので、決して丁寧とはいえないくずし字に苦戦し、判読不能の文字もありましたが、何とか読み終えました。
ここで当日参加された方への事務連絡です。「弐」なのか「八」なのか読めない字は、計算してみましたが、そもそも計算が合いませんでした。なので「八」と読んでいます。
以下、釈文です。
-------------------------------
●神間村文書№346
(表紙)
「 寛政七年
御鹿狩野場賄諸入用取立覚帳
卯二月吉日 」
覚
一、銭拾八貫文
此わり
一、五百五拾六文 吉左衛門
一、五百八十一文 同人
壱分取、三百三十八文返し
一、百四十四文 惣左衛門
一、三百四十一文 源蔵
弐朱受取
三百九十一文返シ
一、弐百三十文 冨五郎
一、弐百三十五文 同人
一、三十五文 常右衛門
一、四百七十五文 茂七
一、四百七十一文 長右衛門
弐朱ト八十三文返シ
一、三百五十弐文 同人
一、七百三十弐文 義助
弐朱取、四文返シ
一、七百八十文 忠右衛門
一、百十五文 平治郎
一、百九文 同人
一、七百四十文 与□(四カ)右衛門
一、壱貫百廿六文 半右衛門
壱分取
三百四十六文返シ
一、八百十文 常右衛門
弐朱ト百九文
一、六百十五文 弥右衛門
一、五百十六文 平七
弐朱取
二百廿文返シ
一、四百四十五文 藤蔵
一、百八十三文 浄□坊
弐朱取
五百四十九文返シ
一、三百六文 重左衛門
一、三百廿六文 甚五兵衛
一、六百廿八文 忠七
弐朱取
[ ]八文返シ
一、六百八十八文 幾右衛門
一、六百廿弐文 恒七
弐朱請取
百拾六文返シ
一、六十三文 磯七
一、壱貫弐百四十六文 三郎右衛門
百六十弐文ふそく
一、三百五十文 忠蔵
一、廿六文 愛宕山
一、弐百四十三文 兵左衛門
弐朱取
四百八十九文返シ
一、七百六文 同人
一、五百弐文 吉五郎
弐朱取
弐百三十四文返シ
一、四百六十七文 重左衛門
一、壱貫十四文 藤右衛門
一、七十四文 直次郎
一、四百文 三右衛門
一、七十四文 念相いん
一、五十七文 文右衛門
一、七百廿九文 同人
〆十八貫百六十四文
百六十四文取立過
[ ]達而
相談之通り
割合致候間
来ル廿九日九ツ時
無間違念相院へ
御持参可被成候、以上
卯二月廿七日
取立〆金弐両三分ト
壱貫七百六十九文
-----------------以上です。次回は11月2日(土)14時~。次々回は12月15日(日)14時~を予定しています。
後継者の舞が披露されました
『赤沼の獅子舞』では力強い三匹獅子に加え、小学生の児童による日頃の練習成果が堂々と舞われました。
▲子供獅子の太夫による「弓くぐり」
特に今秋の例大祭では、子供獅子の卒業生である女性3名が三匹獅子を担い、赤沼の獅子舞の特徴である”勇壮”と”華麗”の舞を披露してくれました。
▲勇壮的な所作の中でも女性による柔らかさを兼ね備え、新たな魅力を発信してくれました。
『銚子口の獅子舞』では昨年一足先に女子高校生が舞手としてデビューしましたが、今秋には新たに一人が加わり、本日、小獅子役で舞を披露してくれました。
▲昨年までは笛役で活躍していましたが、「小獅子の舞」でデビュー。緊張せずに練習とおり舞うことができ、楽しかったという感想をいただきました。
▲舞手2年目を迎えた2年生の女子高校生は新たに中獅子で「さんぎりの舞」を披露。アップテンポのお囃子で息を切らしていましたが、力強さと柔らかさの特徴を思う存分表現してくれました。
両団体共に300年を越す伝承の歴史を誇りますが、伝統芸能の課題である昨今の後継者不足に対応するため、門戸を開け、地域一帯となった継承と保存に取り組んでいます。引き続き、皆様の暖かい応援と現地での観覧をよろしくお願いいたします。
※銚子口の獅子舞は12/15(日)開催の第9回春日部市民俗芸能公開事業でも舞を披露していただきます!本事業については広報紙や本ホームページでも詳しくご紹介いたします。
【常設展・展示替】水害の歴史を伝える資料を展示
明和3年6月下旬から大雨が続き、江戸川・庄内古川(中川)が「満水」となり、江戸川は西親野井の堤防、庄内古川は永沼の堤防がそれぞれ決壊しました。このとき市域は水害を蒙りました。
展示資料は、明和4年5月「樋籠村年貢仮免状」(当館所蔵)です。
この資料は、”関東郡代”伊奈備前守役所から、樋籠村の前年の年貢取り立て額を通達するものですが、水害により「水損」した田んぼの年貢米は「米なし」と全額免除されています。水害によって田んぼの作物は全く収穫できなかったことがうかがえます。
令和元年(2019)10月12日未明に上陸した台風19号により、日本列島は近年まれにみる広域的な水害に遭いました。市内では河川の決壊・氾濫は免れましたが、浸水の被害が少なからずありました。
こうした経験を得た私たちは、いまこそ資料が物語る郷土の水害の歴史を見つめなおしてみてもよいのかもしれません。
藤塚小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました
明治から昭和期の民具・農具を見たり、実際に千歯こきを使い脱穀し、少し前の農家の仕事を体験しました。
郷土資料館では、3月22日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。
【お知らせ】11月10日歴史文化講演会の募集〆切
なお、11月16日・30日(全2回)に開催する歴史文化講演会「万葉の世界」の受講者募集は引き続き、受け付けております。お申し込みをお待ちしております。
桜川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました
館長に兜をかぶせてもらったり、昔の春日部の写真を見て 今との違いに驚いたりしていました。
郷土資料館では、3月22日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。
緑小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました
少し昔に使われていた道具を実際に手に取ったり、千歯こきを使い脱穀を体験したり、懐かしい道具を触ったりしました。
郷土資料館では、3月22日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。
【お知らせ】10月12日の古文書講座中止します
初回は11月9日(土)に繰り越しとなります。時間・会場は同じです。
なお、補講の予定は未定です。
受講者の皆様にはお電話にてお知らせしておりますが、念のためお知らせいたします。
豊野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました
時代とともに変わっていった春日部を学芸員から説明を聞いたり、少し昔である昭和期の生活について、説明を聞くだけでなく、当時使っていた物を触ったりして体験しました。
郷土資料館では、10月1日(火)から3月22日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催します。
昔の懐かしい道具や写真を展示し、小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。
↑ 白黒映像が興味津々な児童たち♪