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カテゴリ:郷土資料館

藤塚小学校第3学年が郷土資料館を見学しました。

平成30年10月19日に藤塚小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
写真:藤塚小の見学
少し昔に使われていた道具や、昔のおもちゃを実際に手に取ったり、様々な体験を通じて、昔のくらしについて学習していました。
写真手前の児童は、80年前の小学生と背比べしているようです。

千歯こきの体験では、職員が道具を抑えていないと、動いてしまうことに気づいた児童が「どうしたらいいのか」と質問していました。
「本当は足をかけて使ったようです」と職員が説明すると、児童は千歯こきに足をかけて脱穀体験。
写真:藤塚小千歯こき
なかなか、ワイルドな脱穀体験になりましたね。「すっきりした」でも「昔の人は大変だったことがわかった」と感想を話してくれました。


郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。藤塚小の皆さん、今度はおうちの方と遊びに来てくださいね。

クレヨンしんちゃん、展示はじめました

春日部市郷土資料館で開催中の企画展示「くらしのうつりかわり—懐かしい昔の道具展」の一角に「クレヨンしんちゃん」を紹介する展示コーナーを設置しました。
写真:クレヨンしんちゃんコーナー

「クレヨンしんちゃん」の展示については、以前より市民の方や市外から訪れた観光客の方、遠くは台湾や東南アジアなど外国人観光客の方からも要望がありました。資料館としては、念願の「クレヨンしんちゃん」です。

今回の展示は、「クレヨンしんちゃん」の作中に描かれた、しんちゃんの家族や日常生活について紹介しています。「くらしのうつりかわり」展で紹介している”昔のくらし”と比較すると、野原家は、平成(現代)の家族・生活様式を象徴しているといってもいいかもしれません。現代の暮らしぶりが描かれる漫画のワンシーンも展示しています。
また、今では入手できない、春日部市制作の「クレヨンしんちゃん」関連グッツや、中国語版のコミックス単行本も展示しています。
春日部と「クレヨンしんちゃん」のあゆみ、ぜひともご覧ください(みれば~)。

粕壁小学校特別支援学級の児童が、郷土資料館で脱穀体験をしました。

平成30年10月16日に、粕壁小学校特別支援学級の児童が、郷土資料館に来館しました。
常設展示室を見学し、隣の企画展示室に移り脱穀体験♪♪

見学の様子

児童がバケツの中で育てた稲を、千歯こきで脱穀し、唐箕をまわして軽い藁くずやゴミを飛ばしたりして、昔の農業の体験をしました。

見学の様子
ん・ん? 千歯こきに稲が引っかかった?
でもこの後、ちゃんと取れました。

唐箕

いつもは、資料館に展示されているだけの唐箕が、今回、稼働しました!

稼働する唐箕

郷土資料館では、10月2日(火)から3月24日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催します。
昔の懐かしい道具や写真を展示し、小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

緑小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年10月12日に緑小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。

見学の様子

少し昔に使われていた道具を実際に手に取ったり、千歯こきを使い脱穀を体験しました。
今は機械で行っている作業も、昔は手作業で時間と労力を使っていたことを実際に感じていました。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

子どももお年寄りも「くらしのうつりかわり」展

春日部市郷土資料館の企画展示室で、小学校地域学習展(第35回)「くらしのうつりかわりー懐かしい昔の道具展ー」を開催しています。
この展示会は、小学校第三学年の地域学習に即して、少し昔のくらしや道具を展示するものです。小学生だけでなく、一般の方にもお楽しみいただける内容となっています。

写真:地域学習展展示風景
会期中、市内の小学校の団体見学もありますが、近年つとに多いのは高齢者施設の方々の見学です。
先日もお見えになり、昔使った道具を前に「懐かしい」「昔はこうやってつかったんだ」などとお話しになっていました。

写真:昔の道具をご覧になるお年寄り

見学中、話題になったのは、次の道具。
写真:手水器
「知ってるでしょ?」「こうやって使うのよ」と得意げに、付き添いの方にお話しされていました。
こたえは、郷土資料館でお確かめください。同展は、平成31年3月24日(日)まで開催しています。

豊野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年9月28日に豊野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。

見学の様子

時代とともに変わっていった春日部を学芸員から説明を聞いたり、少し昔の生活について、説明を聞くだけでなく、当時使っていた物を触ったりして体験しました。

見学の様子

80年前の8歳の小学生の平均身長のパネルと背比べ♪
見学の様子

見学の様子

郷土資料館では、10月2日(火)から3月24日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催します。
昔の懐かしい道具や写真を展示し、小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

神明貝塚のキャラクター名が決まりました

9月16日(日)まで開催していた「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の会期中に皆様にご投票いただいた、神明貝塚のオリジナルキャラクター(女の子と土偶)の名前が決まりましたので、結果を発表いたします。
写真:キャラクターふたり
その名は......
「めいちゃん」(女の子)、「ぐうすけ」(土偶)
です!

ここだけの話、担当者の予想に反する結果でした。やはり、春日部には「しんちゃん」は、某永遠の5歳児ただ一人だけなのですね。
余談に次ぐ余談で恐縮ですが、愛らしい土偶の「ぐうすけ」は、展示会のパネルのなかで、豊かな表情をみせてくれました。なかでも私のお気に入りは、このイラストですイラスト:埋葬するぐうすけ
埋葬する悲しいシーンですが、仲間がいたんですね!そして、亡くなったもう一人の土偶の表情が何とも言えないです。

多くの皆さまにご投票いただき、ありがとうございました。
これからも神明貝塚と、めいちゃん・ぐうすけをよろしくお願いします。
写真:めいちゃんとぐうすけ


≪投票結果≫
女の子(投票総数360票)
・めいちゃん  174票
・めいかちゃん 85票
・どきみちゃん 52票
・もんちゃん     49票

土偶(投票総数355票)
・ぐうすけ  174票
・しんちゃん 107票
・おやっきー   42票
・しんくん    32票
写真:投票のパネル

展示会は今日終わりますが、神明貝塚は永久に不滅です

本日(9月16日)が最終日となった「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展。その最後を飾るギャラリートーク(学芸員による展示解説)を開催しました。

午前の回、午後の回とも、最終日とあって、これまで以上に多くのみなさんにご参加いただきました。

写真:午前の様子

写真:午後の様子
展示会も終盤にかけて、よりコアな縄文好きの方がいらっしゃる傾向がありましたが、本日も、すでに展示を何度かご覧になった方や、縄文ファン(もとい神明貝塚ファン)の方にお集まりいただき、質問が飛び交うなかでギャラリートークが進みました。

また、神明貝塚から出土した土器を実際に触っていただきました。真剣に話を聞いている方も、「意外と軽い」などと土器を抱えるときには笑みをこぼしていました。ギャラリートークが終了しても、学芸員に質問する方、詳しく話を聞く方で終始にぎやかな一日となりました。

写真:土器にさわる
展示会や各種のイベントを通じて、春日部市の神明貝塚の認知度が少しは上がったでしょうか。

展示会は今日終わりますが、神明貝塚は永久に不滅です!
…と胸をはっていえるよう、今後も、遺跡の保存・活用に取り組んでまいりたいと思います。皆さまのご協力のほど、よろしくお願いいたします。
神明貝塚、まだまだこれからです。

動画で解説!神明貝塚(最終日)

本日(9/12)、春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の関連イベント「動画で解説!神明貝塚」の6回目(最終日)を開催しました。

このイベントは、展示室で神明貝塚の紹介映像を上映し、学芸員が解説するものです。会期中、毎週水曜日に開催してきましたが、最終日とあって、多くの皆様においでいただきました。
まずは、動画の上映です。神明貝塚が後世に遺していくべき遺跡であることが紹介されます。本日が上映の最終日でしたが、動画は世界中でいつでもユーチューブでご覧いただけます。
写真:動画上映

その後、展示室に移動して、学芸員が展示解説をしました。

こちらも、最終日ともあって、解説する学芸員もいつも以上に熱が入っていたようでした。また、皆さんも、熱いまなざしで縄文人を見つめていました。
写真:縄文人をみつめる皆さん

「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展は9/16(日)まで。最終日の9/16(日)にはギャラリートークも開催します。担当者が展示を解説するのは、本当にもう最後です。お見逃しなく!!

手作り季節展示を展示してます♪

十五夜・十三夜をテーマとした手作り季節展示を展示中です。   
可愛い"うさぎ"が月見団子を前にお月見をしています。    
一緒に月見をしませんか?

季節展示

郷土資料館の9月の休館日は、毎週月曜と18日(火)および、臨時休館の22日(土)と祝日の23日(日)となりますので、ご注意ください。

動画で解説!神明貝塚(5回目)

本日(9/5)、春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の関連イベント「動画で解説!神明貝塚」の5回目を開催しました。

このイベントは、展示室で神明貝塚の紹介映像を上映し、学芸員が解説するものです。
まずは、動画の上映。著名な先生方が登場して、神明貝塚の重要性をお話しします。日本考古学の泰斗・小林達雄先生は「神明貝塚が伝える4000年前の人々のメッセージを我々は積極的に受け止めて、生活のなかに取り入れて活用していく必要がある」と語ります。文化財行政に携わる私たちにとって大変重みのあるお言葉です。参加された皆さんはどう受け止められたでしょうか。
写真:動画の上映

その後、展示室に移動して、学芸員が展示解説をします。
写真:ジオラマをのぞく参加者たち
時折、参加者の方から投げかけられる質問に受け答えしながら、終始なごやかな雰囲気で展示解説がすすみました。特製のジオラマや様々な資料をご覧いただきながら、学芸員の分かりやすい説明をきき、縄文時代のムラと当時の人々の暮らしの情景が目に浮かんできたのではないでしょうか。

「動画で解説!神明貝塚」は、残すところ9/12(水)の10:30と15:00だけです。また、展示最終日の9/16(日)にはギャラリートークも開催します。展示会終了まで残り二週間をきりました。お見逃しなく!!

記念シンポジウムを開催しました

平成30年9月2日(日)春日部市郷土資料館夏季展示を記念して、シンポジウム「発掘調査から分かる3800年前の縄文人のくらし」を開催しました。今回は、市教育委員会の発掘担当者による調査報告に加え、貝塚の調査についてご指導いただいた専門家の3名の先生方をお招きして、市内西親野井地区の神明貝塚の発掘の成果からみえてきた縄文時代の食文化をテーマにご講演いただきました。
はじめに、基調報告として、市教育委員会の文化財保護課学芸員が、発掘現場の写真や図版などを多用して、神明貝塚の発掘調査の成果と特徴をわかりやすく説明しました。
写真:森山氏報告

次に、米田穣先生(東京大学総合研究博物館・教授)からは「骨の化学分析からみる神明貝塚と東京湾沿岸の縄文時代人の食生活」と題して、縄文人の人骨の科学分析から、縄文人の食生活が多様であったことや、神明貝塚で発掘された縄文人は、内陸の資源を食している特徴があったことなどを、お話しいただきました。
写真:米田先生の講演

続いて、吉田邦夫先生(東京大学総合研究博物館・特招研究員)からは「炭化物から分かる神明貝塚の土器で煮炊きしたもの」と題して、土器に付着した炭化物(おこげ)から、縄文人の食生活を探る新しい科学分析の方法とその可能性について、お話しいただきました。
写真:吉田先生の講演

さらに、阿部芳郎先生(明治大学文学部・教授)からは、「神明貝塚の塩作り」と題して、東京湾沿岸の貝塚で確認された灰の中に含まれる焼けた微小生物の殻に着目して縄文時代の塩づくりにアプローチされ、神明貝塚の豊富な資料とその分析によって、新たな製塩活動の歴史を切り拓く可能性について、お話しいただきました。
写真:阿部先生の講演

最後は、登壇者4名によるパネルディスカッション。
会場からの質問を交えて討論し、人類学・考古学の連携によって明らかになったきたこと、これからの調査研究の課題、そして、神明貝塚を末永く後世に伝えていくことの意義など、意見が交わされてました。
写真:パネルディスカッション

会場は定員間際の190名の参加者でにぎわい、高名な先生の講演とあって、遠方の富山県からお越しの方もいらっしゃいました。シンポジウムは4時間もの長丁場でしたが、受講者の方からは、「専門的で難しいところもあったが、ますます興味を抱きました」「身近なところに貴重な遺跡があることに驚いた」「神明貝塚の国指定史跡を楽しみにしています」などのご感想をいただきました。

受講者の方々にとっても、春日部市にとっても、大変有意義な時間になったかと思います。
次年度も異なるテーマで、シンポジウムを開催する予定ですので、ぜひともご期待ください。

縄文体験を開催しました!!


平成30年9月1日(土)、午前と午後の2回、8月10日に続いて2日目の「さわってみよう!縄文体験」を開催しました。春日部市郷土資料館で開催中の「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の関連イベントです。
まず企画展示室で神明貝塚の時代の環境や調査で発見された女性の人骨、いろいろな模様のついた土器について、担当の学芸員が解説しました。

縄文体験 展示の解説

わかりやすい解説で、参加の子どもたちは、遺跡から発見された様々な遺物に興味をもってくれたようです。
その後は、粘土を使った土偶のマスコットづくり。楽しく作業して、皆さん上手に作ることができました。

縄文体験 土偶づくり

最後は、神明貝塚から出土した土器にふれる体験です。実際に持ってもらい、記念撮影も!

縄文体験 土器にふれる(1)

縄文体験 土器にふれる(2)

子供たちも、大人の方も、楽しく体験できました。

明日のシンポジウム、毎週水曜日の動画解説、最終日(9/16・日)のギャラリートークなど、まだまだ展示関係のイベントがございます。皆さまのご参加をお待ちしております。


動画で解説! 神明貝塚(4回目)

本日(8/29)、春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の関連イベント「動画で解説!神明貝塚」の4回目を開催しました。

このイベントは、展示室で神明貝塚の紹介映像を上映し、学芸員が解説するものです。

動画解説
市外の参加者のなかには、「春日部市にある神明貝塚の存在を初めて知った」と言われる方もおり、皆さん興味深々で動画を見ていました。

展示解説
動画上映終了後に企画展示室に移り、展示品をみながら学芸員が解説。
学芸員の丁寧で分かりやすい説明と、展示されている様々なものを見て、頭の中に神明貝塚の風景が広がったのではないでしょうか。


見学の様子
富多小学校の児童も先生と一緒に参加してくれました。

解説風景
「動画で解説!神明貝塚」は、展示会期中の毎週水曜日9/5・9/12の10:30と15:00に開催しています。お見逃しなく!!

神明貝塚キャラクター名、投票受付中

春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人の暮らし」展のオリジナルキャラクター。DVDパッケージや、限定の来館スタンプ(画像)にも登場し、様々な表情をみせてくれて、大変好評です。ですが、実は名前がありません。
画像:限定来館記念スタンプ
今回の展示では、来場の皆さまに、キャラクターの名前を投票していただいています。
女の子は、縄文時代の女の子で、神明貝塚で発見された女性の縄文人をモチーフにしています。好きな食べ物はヤマトシジミ。
土偶は、神明貝塚の縄文人のお墓にあった土偶をモチーフにしています。腰の袋にはクリの実が入っています。好きな食べ物はウサギ。
女の子は、①めいちゃん(神メイ貝塚だから)、②めいかちゃん(神メイカい塚だから)、③もんちゃん(縄モンだから)、④どきみちゃん(土器だから)
土偶は、①しんくん(シン明貝塚だから)、②しんちゃん(シン明貝塚だから)、③ぐうすけ(土グウだから)、④おやっきー(西オヤ野井だから)
のなかから、投票していただくことになっています。
皆さんも、名付け親の一人になってみませんか。
写真:名前をつけよう

神明貝塚の特製ジオラマ、お披露目です。

春日部市郷土資料館で開催中の「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展に、神明貝塚の特製ジオラマが登場しました。
写真:神明貝塚のジオラマ
このジオラマは、縄文時代後期、いまから約3800年前の神明貝塚のムラを150分の1スケールで再現したものです。貝塚の東側にあった東の谷の水辺や馬蹄形に広がる貝の分布、イエや人々の生活様相や環境が細かく再現されています。写真はイエの近くに埋葬された2人の縄文人(平成28年に発見された人骨)の墓の部分です。
まだご覧になっていない方は、ぜひおいでください。

展示室の近況

春日部市郷土資料館の展示室、一見かわりばえしていないようですが、実は少しずつ変化しています。今日は、その近況をいくつか紹介します。

その1
内牧塚内古墳群の埴輪(人物埴輪と朝顔形埴輪)が出張しています。
県立さきたま史跡の博物館に貸出したもので、
同館の「埼玉の古墳3」展(平成30年9月15日(土)~11月14日(水))で展示される予定です。

ご来館の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、県立さきたま史跡の博物館でご覧ください。

写真:はにわの貸出

その2
福岡県春日市で出土した大きな甕棺を展示しています。

写真:地名ひみつ
なぜ、春日市の甕棺が展示されているのか、それは春日部の地名に関係があるのです。
このたび「かすかべの地名のヒミツ」と題した解説パネルを設置しました。からくりびょうぶをつかった「からくりパネル」も用意しましたのであわせてご覧ください。

動画で解説!神明貝塚(3日目)

本日(8/22)、春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の関連イベント「動画で解説!神明貝塚」の3回目を開催しました。

このイベントは、展示室で神明貝塚の紹介映像を上映し、学芸員が解説するものです。
写真:動画解説
本日も多くの皆さんにお集まりいただき、動画を上映しました。
参加された皆さんは、上映後、担当の学芸員に対して、さまざまな疑問・質問をなげかけていました。「昭和40年代に出土した人骨2体と、展示中の人骨3体の関連性はあったのか?」など鋭い質問もありました。調査研究が十分でない部分もあり、今後の課題も山積みのようで、答えられない部分もあるようでしたが、神明貝塚に対する理解を深めていただけたようです。

その後、企画展示室に移り、展示解説。
学芸員が、ご参加の方とアットホームな感じで会話をしながら、資料について解説しました。
写真:資料解説の様子
郷土春日部の神明貝塚への愛着がはぐくまれたひと時になりましたでしょうか。

「動画で解説!神明貝塚」は、展示会期中の毎週水曜日8/29・9/5・9/12の10:30と15:00に開催しています。お見逃しなく。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成30年8月18日(土)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ からくり屏風を作ろう!」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「からくり屏風」を作りました。屏風にみたてた板を動かしていくと、
4つの絵柄が出てくる不思議な屏風に、参加した子供たちは大変喜んでいました。

ワークショップ

ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。

ワークショップ風景

 次回ワークショップは、平成30年11月18日(日)に「ぴょんぴょんカエル」や「紙てっぽう」を作ります。ご参加をお待ちしています!

「かすかべ弁」わかりますか!?

「げいろ」「ありんど」「せいかち」「かまげっちょ」これは何のことでしょうか??春日部市郷土資料館の常設展示の一コーナー「春日部壁展示」に「かすかべ弁~かすかべの方言~」のパネルを展示しました。実はこれらは春日部に伝わる郷土の言葉。答えは展示室で確かめてください。
写真:かすかべ弁の展示
市域には、埼玉県東部地域と共通する郷土の言葉(方言)が伝来しています。しかし、電話やラジオ・テレビが普及し、各地域の人々の交流が盛んになる高度経済成長期以降、急速に郷土の言葉は失われていきました。
今回、紹介しているのは、過去の聞き取り調査などで記録されてきた言葉です。市域でも町場と農村、世代・時代の違いによって、若干言葉が異なるようです。

「かすかべ弁」とか「方言」というと、「田舎だと馬鹿にしているのか」と怒られそうですが、春日部の春日部らしさ、地域の特徴だと思います。

みなさんも、この夏休みに年配の方とお話しするときに、少し注意して郷土の言葉を聞いてみると、新たな発見があるかもしれませんよ。

動画で解説!神明貝塚(2日目)

本日(8/15)、春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の関連イベント「動画で解説!神明貝塚」の2回目を開催しました。

このイベントは、展示室で神明貝塚の紹介映像を上映し、学芸員が解説するものです。
手前みそな言い方ですが、動画は約15分で神明貝塚の特徴をわかりやすく、まとめています。しかし、疑問に思ったこと、動画に出演された考古学の先生方に踏み込んで聞きたいことを、話しかけても動画は教えてくれません。
写真:動画上映の様子
このイベントでは、動画をご覧いただいた後、発掘担当の学芸員に質問ができることが最大の特長です。
本日は、神明貝塚の「神明」の由来、縄文土器の製作者などについて質問がなげかけられました。「神明」は西親野井の小字(こあざ)であり、古くから天照大神を祀る神明社が所在したことにちなむと考えられます。ちなみに、神明社は明治40年(1907)に親野井神社に合祀されています(『庄和町史編さん資料12 民俗Ⅱ』)。

さて、動画の後は、展示室で原物の資料をみながら、展示解説。
ご参加いただいたみなさんは熱心に学芸員の話に耳を傾け、時には質問し、神明貝塚の調査成果に対する理解を深めていただいたようです。
写真:展示資料の解説
さながら、ギャラリートークです。いや、むしろ動画がみれて、ギャラリートークより、お得(?)かもしれません。
大阪からお越しのお客様からは「貴重な資料がたくさんならび、説明が詳しくて、よくわかりました。来てよかったです」とご感想をいただきました。
「動画で解説!神明貝塚」は、展示会期中の毎週水曜日8/22・8/29・9/5・9/12の10:30と15:00に開催しています。お見逃しなく。
まだまだ気温が高い日が続く予報が出ていますが、郷土資料館はクールオアシスとなっています。学んで涼める場ですのでお気軽に来館ください!!

「縄文」を体験しました!

平成30年8月10日(金)「さわってみよう!縄文体験」を開催しました。春日部市郷土資料館で開催中の「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の関連イベントです。
このイベントでは、まず企画展示室で神明貝塚で発見された女性の人骨や、いろいろな模様のついた土器について、担当の学芸員が解説しました。
当日は、小学生の子どもたちが多く参加しており、人骨をみて「ちょっとこわい」「大昔の人がピアスやブレスレットをつけていたなんでびっくりした」などと感想をもらしていました。
写真:神明貝塚で発見された人骨の解説を聞く子どもたち

解説の後、人骨と一緒に埋葬されていた土偶をもとにして、オリジナルの土偶粘土でつくりました。縄や竹べらなどで土器と同じような模様をつけて、子どもたちも、大人のかたも熱心に土偶づくりをしました。
写真:ねんどでオリジナル土偶づくり

午後の部では、土器のかけらをつかって、鉛筆拓本をとりました。縄文人がつけた不思議な模様をじっくり観察もらいました。
写真:土器の拓本とり

最後に、神明貝塚出土の縄文土器をかかえて記念撮影。
写真:土器をかかえて記念撮影
「楽しかった」「来てよかった」と満足そうに話してくれた参加者のみなさん。
3800年前の神明貝塚を身近に感じていただけましたでしょうか。
次回の「さわってみよう!縄文体験」は、9月1日(土)10:30~、15:00~です。
申込は要りませんので、ぜひお越しください。大人の方にもお薦めです。

古文書解読勉強会の成果(その7)

去る6月30日(土)に古文書解読勉強会を行いました。関係者の皆様、更新が遅れて申し訳ありません。引き続き、市内の神間地区に伝わった神間村文書(館蔵)を解読しました。
次回は、9月8日(土)14時~16時。教育センター2階にて、前回に配布した神間村文書慶安3年神間村新田屋敷御検地御水帳写」(№334)を解読する予定です。

【史料番号40】

   入置申金子請取之事
一   金五両也
 右は此度縁談之儀ニ付身代
 為取替セ右之金子差出し被下無相違
 慥ニ請取申候、尤右金子内弐両弐分之
 者、万一家出致候儀も有之候得は
 急度返金可申候、若又其節差滞
 候得は私請人ニ罷立、急度引請
 弁済可仕候、為後日請取一札如件
  嘉永元申年   東宝珠花村
    四月      栄蔵㊞
          木間ケ瀬村
            伝兵衛㊞
          請人
            惣次郎㊞
  神間村     立会人
   源次郎殿     菊右衛門㊞

写真:神間村文書40
【ひとことメモ】
神間村の源次郎の縁談により、東宝珠花村栄蔵が金5両を受領した証文。「家出」した場合には半額の2両2分を返金するとあるが、この証文だけでは事実関係が不分明であり、誰の「家出」なのか解釈することが難しい。今後の課題である。


【史料番号49】
     入置申一札之事
一此度私義金子加印一條ニ付種々
 御利解ニ預り、何共申訳無之故
 講下弥右衛門殿相頼、度々詫言申
 入候処、早速ニ御聞済被下忝奉存候
 向後右加印之義ニ付貴殿江難渋
 相掛申間敷候、依之為念詫書
 一札差入申処如件
   嘉永弐年  神間村
    酉四月   詫人
           弥右衛門㊞
          入置主
           源次郎㊞
         同村
          源太郎殿 
写真:神間村文書49
【ひとことメモ】
神間村の源次郎が「金子加印一条」により、源太郎に迷惑をかけたので、「講下」弥右衛門と連判して源太郎に提出した詫び証文。詫び証文については前回の記事参照。「金子加印一条」や「講下」についてもこの史料だけでは詳しくわからない。今後の課題としたい。

この夏は「神明貝塚」展【はじまりました】

平成30年8月4日(土)より、春日部市郷土資料館夏季展示(第59回)「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展がはじまりました。

8月5日(日)には、学芸員によるギャラリートーク(展示解説)を、8月8日(水)には動画で解説!神明貝塚を開催しました。

ギャラリートークでは、資料をじっくりみながら、展示・発掘担当の学芸員が展示を解説しました。参加された皆さんは、興味深そうに解説を聞き、解説終了後には担当者に質問をなげかけていました。
午後の回は、博物館実習生も展示解説の補助をしました。
写真:ギャラリートークの模様

動画で解説!神明貝塚は、神明貝塚の普及のため制作した動画を上映して、その後、学芸員は展示を解説するイベントです。

動画上映後、展示室に移動して、学芸員が展示資料を簡単に解説。参加された方々の質問に応えながら、神明貝塚の調査の成果について、わかりやすく解説しました。

写真:動画で解説!神明貝塚の様子

「神明貝塚」展の関連イベントは、まだまだ続きます。
①8/10(金)、9/1(土)には「さわってみよう!縄文体験」(体験型のイベント)
会期中の毎週水曜日には、「動画で解説!神明貝塚」
最終日の9/16(日)にはギャラリートーク
9/2(日)にはシンポジウム神明貝塚「発掘調査から分かる3800年前の縄文人のくらし」
を開催します。
上野の東京国立博物館でも「縄文」展を開催していますが、ぜひ身近な郷土春日部の「縄文」も体感してみてください。

「神明貝塚」展ギャラリートーク

春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の展示資料について担当の学芸員が解説します。

 

日時:平成30年9月16日(日曜日)午前10時30分~、 午後3時~(各30分程度)

会場:郷土資料館 企画展示室

参加費:無料

申し込み:不要です。直接来場してください。
ギャラリートークの模様

シンポジウムー神明貝塚【受講者募集中】

春日部市郷土資料館夏季展示(第59回)を記念して、来る9月2日(日)下記のとおり、専門家によるシンポジウムを開催します。無料(要申込)です。
この機会に専門家の造詣深い話を聞いて、春日部が誇る神明貝塚について理解を深めましょう!

テーマ:発掘調査から分かる3800年前の縄文人のくらし
日 時:平成30年9月2日(日)13時~17時
発表者:阿部芳郎(明治大学文学部)/米田穣(東京大学総合研究博物館)/吉田邦夫(東京大学総合研究博物館)/森山高(春日部市教育員会)
会 場:春日部市教育センター2階視聴覚ホール
定 員:200名(無料・申込順)
共 催:明治大学資源利用史研究クラスター・明治大学黒耀石研究センター

動画で解説!神明貝塚

春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の開催を記念して、展示室にて神明貝塚の紹介映像を上映し、学芸員が解説します。

 

日時:平成30年8月8日(水曜日)~9月12日(水曜日)の毎週水曜日
いずれも午前10時30分~、 午後3時~(30分程度)

会場:郷土資料館 常設展示室

参加費:無料

申し込み:不要です。直接来場してください。
写真:動画上映の様子

資料整理とギャラリートーク

本日は西金野井の文書の資料整理と「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展のギャラリートークを行いました。資料整理では葉書形式の文書に書かれた宛名や送り主、その内容など一つずつ確認し、調書をとりました。旧字やくずし字などで書かれていたため読むのは大変でしたが、年賀状や木材の送付願いなど様々なものがあり、同じ送り主からの送付願いが複数あるなど、たびたび注文を受けていた様子が伝わってきました。
写真:資料整理の様子

ギャラリートークは、10時半からのギャラリートークを見学させていただき、教えていただいたことをもとに、一部のコーナーを実習生が担当させていただきました。見学の際、神明貝塚がどのように貴重なのか、どのような生活をしていたのかなどを面白くも分かりやすく教えていただきました。午後からは実際に自分の担当する場所を決め、展示担当の方に見ていただきながらリハーサルを行い、改善点やアドバイスをいただいて、本番に備えました。
写真:ギャラリートークのリハーサル風景

本番ではリハーサルでのアドバイスをもとに、教えていただいた事や調べたことを使いギャラリートークを行いました。うまく伝えることが出来るかとても緊張しましたが、リハーサルよりも落ち着いて伝えることが出来ました。また地域の大切な遺跡についてより知ってもらうため、ギャラリートークでは展示だけでは分からないことをたくさんお話しすることが大切だと分かりました。
写真:実習生によるギャラリートーク

文書の整理やギャラリートークなど、専門知識の必要性を改めて感じました。
お客様の前でお話しするのはとても緊張しましたが、実習生にとって貴重な体験になりました。ギャラリートークにお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
(平成30年度博物館実習生)

夏休み体験講座本番

本日は、夏休み体験講座のわらじ作り本番でした。

まず、わらじを作る前の段階に、稲を刈って乾燥させて脱穀するという作業があります。
今回は脱穀の作業を来てくださったみなさんにやっていただきました。


みなさん楽しそうに千歯こきという江戸時代の農具を使って脱穀してくださいました!

次にわらすぐり、わら打ちの作業を実習生が実演し、最大の難関であるわら縄作りに突入です。
やはりみなさんわら縄作りに苦戦していらっしゃいました。
私たち実習生も、やり始めたころは難しくて頭を抱えていました。

わら縄作りを終えた後、わらじを編む作業に入りました。
編む作業は、みなさんの理解が早くてスムーズだったと思います。



完成したわらじを履いて、記念撮影もしました。
下の写真↓はその時のものです。

わらじの他に、江戸時代の旅人の衣装も着ていただきました。
みなさんとても似合っていました!


こうしたお客様に指導する立場に立つのは初めでした。
人に物事を教える難しさを痛感しました。
でも来てくださった方々が積極的に、楽しく作業してくださったので、私たち実習生もとても楽しく作業することができました。


博物館実習も終わりに近づいてきました。
最後まで気を抜かず、できるだけたくさんのことを学ぼうと思います。
(平成30年度博物館実習生)

夏休み体験講座の事前準備

本日も夏休み体験講座のわらじ作りに向けて、実際に実習生がわらじ制作を試みました。
写真:制作風景
前日に藁すぐりを終えた稲わらは「わら打ち」と呼ばれる作業を行います。砧とよばれる道具を使ってまんべんなく稲わらの芯を潰し、縄を適度な柔らかさに仕上げる作業です。その作業を終えると、わら縄作りに入ります。手のひらを擦り合わせるようにし、稲わらからわら縄にします。最初は思うように縄にできませんでしたが、次第に慣れてくるとみるみる内にわらが縄へと変貌していきました。
写真:わら縄づくり
わら縄作りが終わるといよいよ、わらじ作りに入ります。わら縄を足の指にかけ、わらを先端部(つまさき)から編み始めます。慣れない作業に皆試行錯誤しながらわらを編んでいきます。指導して頂きながらわらを編んでいくと、個性溢れるわらじたちが出来上がりました。不格好ながらも世界で一つだけのわらじを制作することができ、思い出に残るわらじとなりました。自分たちで制作したわらじを実際に履いてみたり、眺めてみたり、各々興味津々になっていました。
写真:完成したわらじ
昔から伝えられてきたわらじ作りは、とてもよい経験になり、明日の本番に向けて子供たちに楽しく教えられるよう頑張りたいと思います。
ありがとうございました。
(平成30年度博物館実習生)

博物館実習3日目

本日はまず、わらじ作りの体験に向けての準備の一環として、藁(わら)すぐりを行ないました。
藁すぐりをすることで、わらじ作りに適切な藁を集めることができます。
この藁は地元の農家さんに頂いたもので、小学生が千歯こきで稲の実の部分(籾)をとる体験の時に使用したものを再利用しています。
私たちで藁の束を約15束作りました。これは明後日のわらじ作り体験にも使われます。
写真:わらすぐりをしている風景

午後は、先日調査した稲荷社から収集した資料の整理と、調査カードに資料の大きさや年代などの調査した項目を記入しました。
写真:調査カードをつくっている風景
ここで、資料の梱包の仕方や資料の扱い方など、初歩的なことも皆で再確認をしました。
調査カードに書くときに、資料の名前などがすぐにわからなかったり、書いてある文字が読めなかったりなど、大変なこともありましたが、協力して記入を終わらせることができました。また、資料のスケッチも一人ひとりで作風が違い、見比べてみるのも面白かったです。
初めて知ったものの名前や資料の知識などは、忘れずに次に活かせるようにしていきたいです。
資料を調査するにつれて、地元の人々に愛されていた神社であることを実感できました。また、藁すぐりは初めての体験だったのでとてもいい経験になりました。
わらじ作りも頑張りたいと思います。
ありがとうございました。
(平成30年度博物館実習生)

展示の準備、佳境です。

8月4日(土)から開催される「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の展示設営が大詰めを迎えています。

今日は、展示の見どころでもある、平成28年度に発掘された3体の縄文人の頭蓋骨(ずがいこつ)を陳列しました。

写真:人骨を陳列する学芸員
見つめあっているのではありません。微妙なバランスで組み合わせ(嚙合わせ)るので、展示担当の学芸員は苦戦していました。

展示初日まであと3日です。お楽しみに。

館外見学実習

本日は館外見学実習を行いました。午前中には久喜市立郷土資料館を見学し、昼食後に久喜市立郷土資料館から数百メートルに位置している鷲宮神社、その後、宮代町郷土資料館を見学し、最後に神明貝塚を見学しました。

久喜市立郷土資料館は図書館との複合館として運営されており、近くの鷲宮神社を意識した展示があり久喜市内の歴史がわかりやすく解説されていました。要所ごとに映像解説が設置されていたり、子どもたち用のワークシートが置いてあるなど、見学に来た子どもたち向けに工夫された展示がなされていると感じました。
写真:久喜市立郷土博物館館内見学の様子


宮代町郷土資料館は単独館として運営されており、宮代町の歴史を通史的に解説、展示されていました。敷地内には郷土資料館のほかに移築された旧加藤家、旧斎藤家などの古民家が併設されており郷土の歴史を体感できる館という印象を受けました。子どもたちに向けた体験教室も開かれているようで地域のコミュニティの中心になっていると感じました。
写真:宮代町郷土資料館館内見学の様子
お忙しい中解説してくださった久喜市、宮代町の学芸員の皆様、本日はありがとうございました。本日、学んだこと、感じたことを館務実習で活かしていきたいと思います。
(平成30年度博物館実習生)

市内のある稲荷社の調査

本日は市内の、ある稲荷社の調査をしました。

この稲荷社は、今まで町内会が管理していましたが、

町内会の解散に伴い解体することとなり、調査することになりました。

私たちが行ったことは、主に調査カードに、

神社にある石鳥居や社殿、立札などの年代や製作者を記入し、

その上でスケッチし、測定しました。

旧町内会の方からもお話を聞き、帰座祭について教えていただきました。

写真:調査風景

また、石鳥居は明神鳥居型で、立札には「神霊誌」として、

子供の夜泣封や、家内安全、商売繁盛などご利益ある神社でありました。

石神には笠間稲荷大明神、弁財天、井戸水神と書かれていました。

地域で祀られた稲荷社は、町の人々に密着した神社であることがわかりました。

写真:資料整理

郷土資料館に戻ってからは、お預かりした資料を整理しました。

暑い中の調査でありましたが、とても身になる時間でした。

ありがとうございました。

博物館実習が始まりました

博物館実習がいよいよスタート。
今年度の博物館実習生は6名です。
初日の平成30年7月26日(木)は、埼玉りそな銀行春日部支店において、りそなキッズマネーアカデミーの補助をしてもらいました。これは春日部市と埼玉りそな銀行との連携事業でもあります。
写真:りそなキッズアカデミーの風景

今回、郷土資料館で担当した時限では、「むかしの粕壁はどんなまちだった?」をテーマに、昭和初期の粕壁町商売繁栄双六をつかって、春日部の歴史や身近にある老舗の商家などについて、子どもたちに学んでもらいました。

実習生は、会場の設営(資料の展示)や子どもたちが行う作業を実際に体験してもらって、講座の進行や指導の方法など、事前に話し合ってもらいました。

写真:会場の設営
写真:双六あそびを実際に体験
本番は、思いのほか、大盛り上がり。参加した子どもたち、実習生ともども、郷土春日部の歴史を身近に感じてもらえたようです。

博物館実習は、31日から本格的にスタート。実習生の皆さんが、「ほごログ」上で実習をレポートしてくれることになっています。こうご期待。

手作り季節展示を展示してます

白い雲! 青い空!!
楽しい夏休みがやってきました♪
夏休みをテーマとした手作り季節展示を展示中です。
暑い夏を、よく冷えた郷土資料館で涼みませんか?

季節展示

なお、郷土資料館は、7月・8月の毎週月曜と、祝日の8月11日(土)が休館となりますので、
ご注意ください。




 

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成30年7月1日(日)、郷土資料館展示室で 「体験ワークショップ ぶんぶん駒を作ろう!」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「ぶんぶん駒」を作りました。
自分で選んだ色鉛筆で台紙に色を塗り、ハサミ・のりを使って一生懸命作り、最後は出来上がった駒で”ぶーん・ぶーん”と音を鳴らしながら遊んでいました。

ワークショップ風景

ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です♪

ワークショップ風景

 次回ワークショップは、平成30年8月18日(土)に「からくり屏風」を作ります。ご参加をお待ちしています

虫眼鏡 春日部農産物直売所「はくれん」の伝統の七夕飾りづくり

春日部農産物直売所「はくれん」では、7月1日(日)イベント「はくれん夏祭り」を開催し、このイベントの準備として、会員の方々によるマコモ馬づくりの実演がありましたので、農業振興課と郷土資料館で取材しました。
マコモ馬は、古くから市域の農家で作られてきた、七夕飾りの一種です。
水辺に生えるマコモ(真菰)を刈ってきて、1週間ほど干してから製作します。
写真:まこも
一束のマコモを折り曲げたり、組み合い合わせたりしながら、雄・雌の2頭馬をつくります。雄・雌は、鬣(たてがみ)のつくりが異なります(下の写真は雄)。
写真:造作のようす
はじめに、頭と前足になる部分をつくり、頭に鬣(たてがみ)となるマコモを巻き付け、次に胴体と尾をつくります。胴体から後ろ足になるマコモを出して、最後に「ケショウ」(不要な部分をはさみで整えます)。昔は子どもが作るものだったそうです。
製作をはじめること、40分~50分で完成しました。
2頭の馬を、棒の上に向かい合わせにしてまたがせ、マコモでなった縄で雄・雌を結び付け、飾りつけも完成。
写真:マコモと笹
同じく七夕飾りの笹竹の横に飾られました(ガラス窓の前に飾られています)。
昔の農家では、マコモ馬の前に「シマダイ」と呼ばれるお供え物を置く台を置き、そのうえに小麦饅頭やスイカをお供えしたそうです。
ちょうど「はくれん」で小麦饅頭が販売されていました。
写真:小麦饅頭
皆さんとても手際よくマコモ馬を作られていて、あっという間の50分でした。個人的にはマコモ馬を間近にみたこともなく、マコモ馬づくりをみせていただいたのも初めてのことで、大変貴重なの経験となりました。また、市域の農家の昔の生活や民俗信仰など、さまざまな貴重なお話しもうかがえましたので、郷土資料館で記録させていただき、今後の活動に活用させていただきたいと思います。
実演していただいた皆様、どうもありがとうございました。

7月1日(日)9時30分~14時、「はくれん夏祭り」では、今回作ったマコモ馬もご覧いただけますし、おまけに市内の農産物が10%OFFだそうです。
皆さんも、伝統の七夕飾りをご覧いただき、新鮮な農産物もご賞味いただければと思います。

写真展「昭和の春日部」が開催されています

平成30年7月10日(火)まで、教育センター1階学習情報サロンにおいて、ギャラリー写真展「昭和の春日部」が開催されています。
この写真展は、
生涯学習市民塾「豊かなシニアを過ごすために」の回想法入門講座の併設展示として開催されるもので、郷土資料館でも、回想法のボランティアとしてご協力いただいているふれあい幸齢倶楽部が主催されるものです。
写真:写真展のようす
写真展には、郷土資料館所蔵の市内の古写真が展示されていますので、郷土資料館にお立ち寄りの際にはあわせてご覧いただければとおもいます。また、写真展にお立ち寄りの際は郷土資料館もあわせてご覧ください。
郷土資料館では、古写真のパネルや画像を貸し出していますので、ご興味のある方は気軽にご相談ください。

出張・旅行 【資料の出張】幸松地区公民館「むかしの遊び教室」へ

平成30年6月23日(土)、幸松地区公民館主催の「むかしの遊び教室」に、郷土資料館の資料を貸し出しました。
貸し出したものは、大人の方が少し懐かしいと感じる、おもちゃや身の回りにある道具などです。
参加した幸松地区の子どもたちは、普段は遊ぶことのないカルタやすごろくで遊んだり、今では見かけなくなったダイヤル式の電話や炭火アイロンなどを触ったりして、楽しんでいました。なかでも人気だったのは、かすかべ郷土カルタを活用して製作した
「幸松郷土カルタ双六」でした。
写真:会場のようす
楽しんだのは、子どもたちだけではありません。ボランティアとして道具の使い方の指導にあたられた大人のみなさんも、子どもたちと一緒になって遊んでいらっしゃいました。写真は、参加者の親子とボランティアさんで盛り上がった、郷土カルタのようすです。
写真:会場のようす2
郷土資料館では、学校や高齢者施設向けに昔の道具やおもちゃの貸し出しもしています。学校向けの教材用貸出についてはこちら。ご興味のある方はご相談ください。

中学校の生徒が、郷土資料館を見学しました

平成30年6月22日に、市内の中学校の生徒が郷土資料館を見学しました。
貝塚より発掘された人骨や、竪穴式住居・粕壁宿の模型などを学芸員の説明を聞きながら見て、郷土の歴史や変化を身近に感じていました。
生徒達は、とても熱心にメモを取ったり、疑問に思ったことを色々と質問したりして、だいぶ興味をもってくれたようです。

見学の様子

興奮・ヤッター! (7月8日まで)春日部市郷土資料館の企画展示

本日、文化財マップ講座(宝珠花編)(主催:かすかべ案内人の会)があり、講座の途中に現在開催中の企画展示の資料解説が行われました。
受講者のみなさんで展示室がごった返しました。

写真:展示室の様子1

写真:展示室の様子2

講師の学芸員により、展示資料のうち、西宝珠花にゆかりのあるものについて説明がありました。西宝珠花関係では「西宝珠花の回漕店の半てん」や県内でも珍しい江戸川に架かる船橋「宝橋」の関係資料が陳列しています。
受講者のみなさん、現物を目の前にして真剣に解説を聞いていらっしゃいました。

そんな「近代の交通・流通」展、会期は7月8日(日)まで。同展では、近代に登場した鉄道をはじめ、舟運や陸運の歴史について紹介しています。
7月7日(土)には解説講座「春日部の舟運」も開催します(詳細は広報誌で)。
こちらもあわせて、お見逃しなく。

了解 いろいろぷちリニューアル。春日部市郷土資料館常設展。

季節の移り変わりとともに、こまめに展示替している季節展示。
季節展示だけじゃありません。
このたび、常設展をいろいろぷちリニューアルしましたので、まとめて紹介します。

【その1】来館記念スタンプを一新。
長らく愛されてきた、竪穴住居、駕籠のスタンプ。
愛されすぎて、摩滅してきましたので、図柄を一新。
資料館のシンボルの花積貝塚の竪穴住居、宿場町を象徴する国登録文化財の浜島家住宅土蔵をモチーフにした図柄にしてみました。
ぜひ、おしてみてください。

画像:スタンプ見本


【その2】江戸川の開削のパネルを追加。
江戸時代以降の市域の交通や流通の歴史、開発の歴史を考えるうえで重要な江戸川の開削について、展示パネルを追加しました。
奥まった場所にあるので、探してみてください。

写真:江戸川の開削パネル

【その3】DVDが見られるようになりました。
市域の歴史を紹介する映像を鑑賞していただくスペースがありますが、映像の上映はVHSビデオで再生してきました。今となっては古い機材なので、見学にきた小学生から「これはいつの時代の機械ですか?」と聞かれることもあります。
このたび、DVDプレーヤーを導入しましたので、神明貝塚の紹介動画(youtubeで公開)や庄和地区の歴史散歩(視聴覚センターで小学校向けに制作した映像)を上映できることになりました。ぜひ、ご観覧ください。

画像:神明貝塚DVDパッケージ

なお、6月の郷土資料館は、毎週月曜と、建物の設備点検のため
6/16(土)が休館となりますので、ご注意ください。

手作り季節展示を展示してます

雨の日が多くなる季節になってきました。
アジサイや蛙などを眺めながら、季節の移り変わりを郷土資料館で
感じてみませんか?

季節展示あじさい

なお、6月の郷土資料館は、毎週月曜と、建物の設備点検のため
6/16(土)が休館となりますので、ご注意ください。

お知らせ 常設展示に新コーナー新パネルを設置

展示室の奥にある扉。なんとなく暗くて、奥まっていて、来館者のみなさんにはなじみ深いものではありません。
そこで、マグネットでパネルを貼り付け、「春日部壁展示」のコーナーを新設しました。
壁展示
「このコーナーでは、資料館の壁(かべ)の空きスペースを利用して、春日部市内の古写真や、歴史・文化・自然のちょっとした小ネタ、資料館のイベント、指定文化財の紹介などを掲示・展示・紹介します」
厳密には、壁でなく扉ですが、駄洒落を言いたくてこの名前にしました。
適宜、パネルを入れ替えますので、お楽しみに。

ついでに。入口付近のパネルも入れ替えました。
写真:春日部の地形
新たなパネルでは「春日部の地形」について紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

古文書解読勉強会の成果(その6)

去る5月19日(土)に古文書解読勉強会を行いました。
写真:勉強会の風景
引き続き、市内の神間地区に伝わった神間村文書(館蔵)を解読しています。
次回は、6月30日(土)14時~16時。教育センター4階にて、以前に配布した神間村文書の史料番号№40、№49を解読する予定です。

【史料番号14】
   差上申詫書一札之事
此度私身上困窮ニおよび御年貢ハ不及申ニ諸払方ニ

差詰、無拠本家一同相談之上借金方江我等家持田地方

質物ニ差出し候処、御組合衆中ニ而夫々金主方江

御詫入引請被成下候処、右家田地売払申義不便ニ

御思召有之、本家りい方右地所家財共買置呉候様

又ハ本家組合出金致呉候歟、両様ニも御懸合

被成下候処、同人方ニ而一円取敢不申、無拠

組合一同相談之上御知行所取締之方迄伺

之上、有夫之家田地売払配分之趣ニ相成候処、此

節ニ至り、本家当人申合之上勝手合申出候処、

御組合一同より厚御利解御申被聞、一言返答無御座候、

依之同村名主源蔵殿唯々取縋歎相頼、厚御詫申入

候処、早速御聞済被成下忝存候、以来右躰

不埒之儀ハ堅相慎、此以後御組合御世話被成下候、右儀催促之儀ニ付而は

何様之御取斗ニ御座候共一言之儀申上間敷候、

依之為後日詫書差入申処如件

            当人

            本家

写真:神間村文書14
【ひとことメモ】
この史料は詫証文(わびしょうもん)といわれる種類の文書で、甲のある行為により乙が被害を受けたとき、甲が乙へ謝罪の意を表すために提出した文書である。下書であるため、いつ作成されたのか、差出の「当人」が誰なのか、宛所は誰なのかが判然とせず、文面も書き直されており意味は取りにくい。困窮のため経営が傾いた「当人」が「金主方」に田地を質に入れたところ、「当人」の組合の者が不憫に思い、「当人」の本家りい方に買い戻しを掛け合ったが、取り計らってもらえなかった。組合では、知行所(旗本の役所)にも伺ったりもしたが、最終的に名主源蔵に(金主方と当人との間を?)調停をしてもらった。この証文では、今後「不埒」な行いを慎むとしているので、「当人」は日頃の悪い素行によって田地を失ってしまったのかもしれない。

【史料番号22】
   入置申替地議定証文之事

一、別紙本書証文之質地此度御請戻しニ相成候ニ付、

 右地内に有之候我等居宅鋪何程之場所年来

 住来候義ニ付、拝借致し度相願候処、格別之御慈悲

 を以御相談御聞済被下忝存候、然ル上は替地

 として右畝歩丈之外地所貴殿江相渡し置申候、

 若向後何ヶ年過候とも右御地所御入用之節は

 早速相戻、預ケ置御地所御請取可申御約

 談、少も相違有之間鋪候、為後日組合

 請印証文入置申候処、仍而如件

  弘化四未年  下総国葛飾郡

    十二月     神間村

             久左衛門

            同村 請人

             源次郎

        同国同郡同村

          源太郎殿
写真:神間村文書22
(ひとことメモ)
神間村の源太郎は代金を支払って質地を取り戻した。同村の久左衛門は源太郎が取り戻した土地に屋敷を構え、長く暮らしていたので、その土地を源太郎から拝借することになった。この文書は、久左衛門が拝借する土地の代替地を、源太郎に預けることを契約したもの。冒頭に「別紙本書証文」とあるので、証文本紙の添付書類(添え証文)だったとみられる。

星 夏季展示の予告

平成30年8月4日(土)~9月16日(日)に「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展を開催します。
写真:空からみた神明貝塚
神明貝塚(しんめいかいづか)は市内西親野井に位置する、3800年前の縄文時代の貝塚です。市では、この神明貝塚を後世へ伝えていくため、平成21年度から8年にわたり調査を実施しました。
写真でみるように、馬の蹄(ひづめ)のような形で貝がらや動物の骨が分布しています(写真は加工してあります)。
本展示会は、発掘された土器や装身具、人骨などを展示し、最新の調査成果をもとに、神明貝塚に暮らした縄文人の生活や文化、当時のムラの様子などを紹介します。
ただいま、埋蔵文化財担当の学芸員さんが、絶賛準備中です。お楽しみに。
夏季展示(第59回)「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展

展示会概要


発見された縄文人の女性。右手首に腕輪を、右耳に耳飾りをしていました

市北東部の西親野井地区には、3,800年前につくられた縄文人のムラの跡である「神明(しんめい)貝塚」があります。
市では、この神明(しんめい)貝塚を末永く、後世へと伝えていくため、平成21年度から8年にわたり、調査を実施しました。その結果、神明(しんめい)貝塚は、クリやクルミなどの植物を盛んに利用した内陸的な貝塚として、縄文文化の多様性を示す貴重な遺跡であることが分かりました。また、腕輪や耳飾をつけた縄文人の骨や、貴重なヒスイの玉などが発見されています。
本展示会は、発掘調査の写真や発見された土器や装身具、人骨、動植物遺体などを展示し、最新の調査成果をもとに、神明(しんめい)貝塚に暮らした縄文人の生活や文化、当時のムラの様子などを紹介します。
この夏は、郷土資料館で、3,800年前の先人の暮らしをのぞいてみませんか。


神明(しんめい)貝塚の土器

会期

平成30年8月4日(土曜日)~9月16日(日曜日)
月曜日・祝日休館

会場

郷土資料館 企画展示室
(春日部市粕壁東3-2-15 教育センター1階)

武里大枝公民館に手作りジオラマを展示しました

本日、武里大枝公民館に手作りの粕壁宿ペーパークラフトを展示しました。一昨年度から各地の公民館を巡回して展示しているジオラマです。

写真:大枝公民館の展示風景

手づくりの粕壁宿模型は、粕壁宿再現プロジェクトに参加した子どもたちが造ったペーパークラフト模型をもとに、江戸時代の粕壁宿の町並みを復元したジオラマです。
模型の詳しい解説については、
「ペーパークラフトでめぐる粕壁宿」(郷土資料館ホームページ)をご覧下さい。

「粕壁宿の模型?武里・大枝には関係ないや」っと思った方、そんなことありません。
当時、公用の通行などで宿場町で提供する人馬が不足すると、周辺の農村に人馬の提供が求められていました。宿場町に人馬を提供する村を助郷(すけごう)といいます。
武里地区の村々、具体的にいえば、一ノ割・備後・薄谷・中野・大場・大畑・大枝村は延宝8年(1680)に粕壁宿の「大助」(大助郷:臨時に動員された助郷)でしたし、享保8年(1723)には一ノ割・備後・薄谷・中野・大場村が定助郷(じょうすけごう)に指定されていました(『春日部市史通史編Ⅰ』570~571頁)。助郷の村から動員された人馬は、宿場町の問屋場というところに集められ、隣の宿場町まで人や荷物を運びました。
粕壁宿の問屋場は、現在の埼玉りそな銀行のあたりあったといわれています。手作りのジオラマには馬が放牧されています。

写真:問屋場
江戸時代、武里・大枝から問屋場に向かった先人たちに思いをはせて、ぜひ手作りジオラマをご覧いただければと思います。7月上旬まで展示予定です。

古文書解読勉強会の成果(その5)

平成30年4月14日(土)に古文書解読勉強会を行いました。
引き続き、郷土資料館所蔵の神間村文書を解読しました。
次回は、5月19日(土)14時~16時(場所:視聴覚センター4階研修室1)を予定しております。みなさま奮ってご参加ください。
※前回までの成果は、上の「郷土資料館からのお知らせ」のリンクをご参照ください。

 【史料番号3】

   米借用一札之事

 一、米 六俵   但し 四斗入

     両ニ 八斗七升五合がへ
右は摏米ニ御無心借用仕、慥ニ請取申所

実正ニ御座候、然上ハ月五合のべ之勘定を

以当十一月ニ相成候ハヽ右米代金無相違

不残御勘定仕候、為念米借用一札入置申所

仍而如件
  嘉永二酉ノ年

    閏四月    宝珠花村

              釜屋次兵衛(印墨抹消)
(後筆)「不用書」

         神間村

            源兵衛殿

神間村文書3
(ひとことメモ)
本史料は宝珠花の商人釜屋次兵衛が神間村源兵衛に搗米(つきごめ・白米)6俵を借用した証文。ひと月に五合の利息を加え、十一月に米の代金(1両につき白米8斗7升5合の相場)を返済すると契約している。おそらく返済を終え、この証文は失効したため釜屋次兵衛の印が墨で抹消され、後筆で「不用書」と記したものとみられる。

 

  【史料番号5】

   当辰御年貢米永皆済目録
一、米七拾五俵五合三勺九才  但し四斗入

   内

   米弐俵         名主給米被下候

   同三斗弐升      人足扶持被下候

   同壱斗六升八勺   堀式引

   同壱俵         大豆代米

 〆米四俵八升八勺

残而

   米七拾俵三斗弐升四合五勺九才

    此内

     米拾三俵弐斗   源兵衛御扶持高被下候

 残米

   五拾七俵壱斗壱升九合壱勺九才

           両九斗五升かへ

   此永弐拾四貫百弐拾五文四分

   畑方

一、永九貫九百七拾六文壱分

一、同五百文        大豆弐俵之

                  代両石六斗かへ

一、同七百九拾文     夫給金

一、鐚壱貫八拾文     竹莚縄之代

     此永百六拾四文七分  
右は当辰御年貢米永小物成共、書面

之通り御上納仕候所相違無御座候以上


                 葛飾郡神間村

天保三年辰閏十一月      名主 山崎源兵衛㊞

 能勢十次郎様御内

       御役人中様

 

(裏書)

「表書之通相違無之もの也

  能十(朱印・印文「福徳」)」
神間村文書5
(ひとことメモ)
神間村のうち、旗本能勢氏の知行所の分の、天保3年(1832)の年貢皆済目録。年貢皆済目録とは、一般に、江戸時代、村方が年貢を完納した際に領主側が出す年貢の領収書をいうが、本史料からは、旗本能勢氏知行所では、村の名主が能勢氏の役所に年貢の上納を報告し、これを受けて旗本能勢十次郎が自ら「皆済目録」の裏面に署名捺印をして、名主あてに返却し、年貢完納の証明としたことがわかる。裏書の能勢氏の印は、江戸時代には特に高貴な身分の者しか用いれなかったとされる朱印であり、珍しい事例と思われる。
神間村文書5裏書

お知らせ 牛島のフジのゆかりの歴史的な資料を展示しています

藤の花が見ごろな季節となりました。そして、4月22日(日)は第37回「春日部藤まつり」。
藤は春日部市のシンボルとして親しまれています。藤の花が春日部の象徴となったのは、市内幸松地区にある国の特別天然記念物「牛島のフジ」が伝統的な観光地だったためです。
郷土資料館では、藤の花が見ごろなこの季節に合わせまして、常設展示の一部を展示替し、牛島のフジゆかりの歴史的な資料を展示しています。

春日部が観光地となり、町がどうかわっていったのか、どのような人が訪れたのか、については絶賛開催中の
春季展示「かすかべの宝もの15近代の交通・流通」展で紹介しています。
牛島のフジの古写真は、郷土資料館HPのかすかべデジタル写真館でもご覧になれます。
あわせてお楽しみください。

手作り季節展示を展示してます

手作りの可愛らしい兜や、鯉のぼりなど
端午の節句をテーマとした季節展示を展示中です。
皆さま、ぜひご来館ください。

なお、郷土資料館は、毎週月曜と、祝日の4月29日(日)と5月3日(木)から5日(土)まで休館となりますので、ご注意ください。

季節展示

春季展示初日。展示資料を少し紹介

本日、4月17日(火)より春季企画展示「かすかべの宝もの15近代の交通・流通」がはじまりました。
本展示会は交通・流通に関する収蔵品や市域に伝来する貴重な資料を展示し、近代の交通・流通の歴史を紹介するものです。それほど広くない展示室ですが、実物資料101点、写真や図など53点の計154点が並びました。
今回は、展示資料のなかから、展示会の見どころともなる、貴重な資料を紹介させていただきます。
まずは、荷札です。
写真:荷札
大正~昭和初期に西金野井の河岸場(かしば)で使われていたものです。西金野井は、江戸時代以来の河岸場として賑わった地域であり、明治時代以降には蒸気船が停泊しました。この荷札は、蒸気船で東京の青果市場などに発送された白菜や甘藷苗(サツマイモの苗)などに付けられたのでしょう。荷札は大量にあり、河岸に周辺の農産物が大量に集荷されたことがうかがえます。

次に、桃の出荷用の木箱です。
写真:桃の木箱
詳しい伝来はわかりませんが、豊野地区の藤塚で昭和30年ごろに使われていたものと考えられます。河畔砂丘という内陸性の砂丘が分布する藤塚では、古くから果樹園があり、桃を栽培していました。高度経済成長期になると、道路の舗装やトラックの普及があって、東京の中央卸売市場に出荷されるようになります。この木箱は、東京に出荷された桃を梱包したもので、市域の交通・流通の歴史の一端を物語る貴重な資料といえます。古写真もあるので合わせてご覧ください。
写真:昭和37年藤塚の桃の出荷風景
普段は藤塚小学校の郷土資料室で展示しているものなのですが、とても珍しいものなので展示させていただきました。

このほかにも、現在では想像もつかない、失われつつある市域の交通・流通の歴史の一コマを紹介しています。春日部の新たな一面を発見できるかもしれません。
7月8日(日)まで開催しておりますので、ぜひご覧ください。

急ぎ 「かすかべの宝もの15近代の交通・流通」展、目下準備中です

江戸時代の春日部は、日光道中の宿場町粕壁、江戸川の河岸場西宝珠花・西金野井が交通の要衝地、地域流通の結節点としてにぎわっていきました。次回の展示会「かすかべの宝もの15近代の交通・流通」では、近現代の交通・流通をテーマに、収蔵資料を中心に展示して、春日部市や周辺地域の街道・鉄道・舟運の歴史について紹介します。

目下準備中ですが、特に展示担当者がこだわり、重点をおきたいのは、舟運の歴史です。技術革新にともない近代に登場した鉄道や自動車におされて、衰退していったといわれる舟運業。ファンが多く、華やかな鉄道の歴史に対して、近代の歴史のなかではなかなか光が当てられません。
今回は、収蔵資料の西金野井の河岸問屋の資料を再検証して、新たに見えてきた近代の舟運業の実態から、市域や周辺地域の農産業・手工業などについても考えてみたいと思っています。西金野井は西宝珠花とともに、蒸気船通運丸が停泊する「汽船宿」でした。では、西金野井では蒸気船でどこに、どんなもの、どれほどを運んでいたのでしょうか。実は、最近、蒸気船で運搬していたものがわかる新たな史料を見出しました!準備しながら担当者も新たな発見にワクワクしています。詳細は下記の展示会で。お楽しみに。

展示会名:春季企画展示(第58回)「かすかべの宝もの15近代の交通・流通」
会期:平成30年4月17日(火曜日)~7月8日(日曜日)、月曜日・祝日休館
会場:郷土資料館 企画展示室(春日部市粕壁東3-2-15 教育センター1階)
観覧料:無料
展示会ポスター

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成30年3月24日(土)、郷土資料館で「体験ワークショップ」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「ぴょんぴょんカエル」や「紙てっぽう」を作りました。
電気を使わず再生する蓄音機の、やわらかく温かみのある音を楽しみ、自分で作ったおもちゃで嬉しそうに遊んでいました。

ワークショップ風景

ワークショップ風景

郷土資料館の体験ワークショップは、平成30年度にも開催する予定です。申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。どうぞ、お気軽にご参加ください。

古文書解読勉強会の成果(その4)

平成30年3月10日(土)に古文書解読勉強会を行いました。
今回も、郷土資料館所蔵の神間村文書を読みました。
前回までの成果は、上の「郷土資料館からのお知らせ」のリンクをご覧ください。
次回は、4月14日(土)10時~12時(場所:視聴覚センター4F研修室3)を予定しております。みなさま奮ってご参加ください。

【史料番号37】

   入置申一札之事

私親九平代より数拾年已来厚思召ニ預り、

彼地江住居罷在候処、此度酒狂之上

用意不成義申出し、心得違之兼々

被仰聞一言之申訳ケ無御坐候ニ付、当村へ

御先達様江相歎き御詫仕候処、早速

御勘弁被成下難有仕合ニ奉存候、然ル上は

向後右様之義無之様相慎、已来不埒

之義仕出し候節は何時成共我等引請、

貴殿江御苦労相掛ケ申間敷候、為後日詫書

入置申処、仍而如件

           神間村

   安政三年     当人

   辰十二月       作左衛門㊞(墨抹消)

           古布内村

            引請人

              金左衛門㊞(墨抹消)

           神間村

            立入人

              弥右衛門㊞(墨抹消)

           〔(切取抹消)〕

       同村

        源兵衛殿
(ひとことメモ)
本史料は、神間村の作左衛門が酒に酔って迷惑をかけてしまい、源兵衛に謝罪した詫び証文。もともとの署名者は4名だったとみられ、奥の1名は切り取りで抹消されている。ほかの3名の印判も墨により消されており、文書の効力を反故にしたことがわかる。古布内村は、現在の千葉県野田市古布内。
神間村文書37

粕壁小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年3月2日に粕壁小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。

見学の様子

昭和期に実際に粕壁小学校で使われていた机や椅子をさわったり、木造校舎の粕壁小の写真を見たりして、今との違いに驚いていました。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

「人と昆虫のかかわりを考える」有意義な時間に

本日、2月24日(土)歴史文化講演会を開催しました。
今回は、柏田雄三先生をお招きして、「供養碑・虫塚を巡る楽しみ~人と昆虫のかかわりを考える」と題して、ご講演いただきました。柏田先生は、昆虫芸術研究家で、全国各地の「虫塚」(昆虫を慰霊した供養碑・記念碑等)を巡り、研究されている方です。
柏田先生
今回、受講された方は4分の1が市外の方で、遠くは長野県・山梨県からもおいでになられた方もいらっしゃいました。

講演では、虫塚の話題の前提として、犬・鯨・蛙など様々な動物や、文房具・石橋・道路などさまざまなモノの供養碑が存在することを紹介されました。春日部には、今のところ虫塚は発見されていないようですが、猫・魚・鳥・石橋の供養碑があることが紹介され、会場からは「知らなかった」と声があがっていました。
講演会2
次に、ご専門の昆虫の世界に話題をうつし、多様な昆虫が私たちの身近にいることや、「益虫」「害虫」とは何かなど、人と昆虫の歴史を概観され、虫塚の始まり・種類について、各地を踏査され、収集された様々なエピソードを交えながら、楽しくお話しいただきました。

最後に、虫塚を巡り、研究することは、人文学的な視点から昆虫をとらえる意義があるとともに、調査先で認知度が低く、忘れられているケースが多いことを踏まえ、失われかねない伝統・歴史を掘り起こし、後世に伝えていく意味がある、と位置付けられました。

会場からは、「虫」のつく地名についてどう考えたらよいのか、など身近な昆虫の文化についての質問がでるなど、受講されたみなさんも「人と昆虫のかかわりを考える」有意義な時間をお過ごしいただけたのかと思います。
個人的にも、農業生物学をご専門とされている先生だけあって、昆虫愛に溢れたエピソードや、関連する音源などを交えてのお話だったので、大変興味深く拝聴させていただきました。
講演会1

「また、お母さんやお父さんといっしょに見に来たい」立野小感想文より

1月31日に見学にきた立野小学校3年生の皆さんから感想文をいただきました。
立野小感想文表紙
せっかくいただいたので、感想文をいくつか紹介させていただきます(名前は伏せています)。
立野小感想文1
「なんと、れいぞうこにれいとうこがないなんて、はじめてしりました」
昭和30年代の電気冷蔵庫を実際に開けて、気づいてくれたようです。
「なんと」の表現が、とても驚いた気持ちを伝えてくれて、いいですね。
常設展示の木製冷蔵庫とも比較してもらえたでしょうか。

立野小感想文2
「また、お母さんやお父さんといっしょに見に来たいと思いました。」
小学校の団体見学のあった週末の土・日は、家族連れのお客さんが意外と多くいらっしゃいます。その多くは、見学した3年生がおうちの方に頼んで来るリピーターです。小学生が見学して学んだことを家族の方に説明したり、家族の方が「昔はこうだった」と子どもたちに伝えたり、家族のコミュニケイションの場になるようです。
昔の道具やくらしを学習するのに一番よい教材になるのは、ご家族の経験・体験談だと思いますので、まだ一緒にいらしていないなら、ぜひご家族と来てください。

皆さん、昔のくらし・道具について、楽しんで学んでいただいたようで何よりです。皆さんの感想は、今後の展示・解説の参考にしていきたいと思います。

武里南小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年2月23日に武里南小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
少し前のおもちゃや学用品・家庭で使われていた道具・農具を見ながら、生活の変化を理解していました。

見学の様子

いつも遊んでいる物とは違う”昔のおもちゃ”にも興味津々でした。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

幸松郷土カルタすごろくで遊びました

2月19日(月)、幸松(こうまつ)小学校の放課後子供教室にお邪魔して、郷土資料館で作成した、幸松郷土カルタ双六(すごろく)で小学生と遊びました。



この双六は、郷土春日部や身近な地区について楽しく学べるよう、昭和初期の「粕壁町商売繁栄双六」をベースに、郷土カルタの札をコマとして作成したものです。幸松地区の文化財のコマにあたると、ボーナスがあります。



幸松地区の民具などが飾ってある幸松ルームを会場に、参加者は小学生13人に、ボランティアの大学生のお兄さん・お姉さん、係の方などを加えて16人ほどでした。



ふじむすめさん、まちむすめさん、なりひらくん、ゆりかもめさん4チームに分かれ、巨大サイコロを振るごとに歓声が。単純にサイコロの出目を進めるのではなく、いろいろなトラップが多い双六なので、なかなかゴールできません。終わるまで40分ちょっとかかりました。みんな楽しくプレイできたようで、1~3位のチームの子は、ご褒美の記念の賞状をもらって喜んでいました。

中野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年2月20日に中野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、カタカナで書かれた小学校の教科書を見て、ひらがなで書かれた今の教科書との違いを発見したり、少し前まで実際に使われていた冷蔵庫や洗濯機など身近な道具を見て、昔との生活の違いに驚いていました。

見学の様子

実際に、今より小さい昔のランドセルを背負ってみたりもしました。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成30年2月17日(土)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ からくり屏風を作ろう!」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「からくり屏風」を作りました。裏と表の2面しかないように見える屏風が、開き方によって4面の絵柄が出てくる不思議な屏風に、参加した子供たちは大変喜んでいました。

ワークショップ
ワークショップ風景

ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。
 次回ワークショップは、平成30年3月24日(土)に「ぴょんぴょんカエル」や「紙てっぽう」を作ります。ご参加をお待ちしています。

ワークショップ風景

「古文書解読勉強会」の成果(その3)

「古文書解読勉強会」の成果、第三弾です。
引き続き、当館所蔵の神間村文書です。今回から「勉強会」に参加された皆さんの(復習のための)読みやすさに配慮して、少し大きな文字で入力しました。担当者が一言加えた「ひとことメモ」もあわせてご覧ください。
第一弾(史料番号1・4)第二弾(史料番号2・12)はそれぞれのリンクをご参照ください。

【史料番号10】
神間村文書10(1)

神間村文書10(2) 
   乍恐以書付御届奉申上候
御知行所武総五ケ村惣代
神間村名主源兵衛奉申上候、当午田
方之義植付後稲草生立も宜敷
一同大悦ニ相心得居候処、当月六日
之大雷雨ニ而追々雨天打続田方
一円水深ニ相成居候処、猶又十四日十五日
之大雨ニ而江戸川通拾合余之出水
相成、水防人足夥敷差出相防候
処、漸々此節人足引払ニ相成、然ル処
内郷村々殊ニ低場村之義ハ田方水冠
ニ相成、殊ニ畑方之儀も同様水押上り
難渋悲歎仕罷在候、乍併此侭水干ニ
相成候は、何程相立帰り可相成候哉、暑
中之儀ニ候は(傍書)「得は」、案心不仕ニ奉存候、
猶見極メ之上、御注進可奉申上候間、
右之段宜敷御聞済被下置度、偏ニ
奉願上候、以上
   安政五年六月 御知行所
          千塚村
           名主
             粂次郎
          芦橋村
           名主
             利右衛門
          神間村
           名主
             源兵衛
          上柳村
           名主代組頭
             忠兵衛
      五ケ村惣代神間村
             源兵衛
  御地頭所様御内 
      御役人中様

(ひとことメモ)
本史料は、神間村等5か村が旗本能勢氏の役所に提出した文書。『埼玉県史調査報告書 旧旗下相知行調』(1986年)によれば、能勢氏の所領は600石あり、神間村のほか、下総国葛飾郡芦橋村・上柳村・永沼村(現春日部市)、武蔵国葛飾郡千塚村(現幸手市)、下総国豊田郡牛縊(うしくびり)村(実際は常陸国筑波郡、現茨城県つくば市)、伊豆国田方郡間宮村(現静岡県函南町)・長崎村・三輪(実際は三福)村(現静岡県伊豆の国市)に分散していた。文書に中の「武総五ケ村」とは神間・永沼・芦橋・上柳・千塚の5か村とみられるが、なぜか永沼村の役人の署名がない。

【史料番号13】

神間村文書13
   差上申一札之事
           下総国葛飾郡
              神間村
             百姓作左衛門倅
               八郎左衛門
                当寅弐拾二才
右之もの儀、当村地内ニおゐて御召捕ニ相成、
私共立会罷在、所持之品相改メ候処、一切
無御座候、且又御召捕筋之義ニ付御非分成
御取計毛頭無御座候、依之場所書一札
差上申処、仍而如件
          能勢十次郎知行所
  慶応二年寅二月廿六日 右村
              名主
               源兵衛㊞

関東御取締御出役
    安原燾作様


(ひとことメモ)
関東取締出役とは、江戸幕府が文化2年(1805)に創設され、関東八州の幕領・私領を巡回し、無宿人や博徒などの取締まりや、農民への教諭活動等を行なった幕府の役人。

豊春小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年2月15日に豊春小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、展示されている実際に使われていた民具などを見たり体験したりして、春日部の生活の変化を理解していました。

小学校見学の様子

江戸時代末期の日光道中粕壁宿の街並みの模型を見たり、

小学校見学の様子

千歯こきを使った脱穀体験など、教科書とはまた違った学び方をしました。

小学校の見学の様子

最後は、体験に使った千歯こきをスケッチしたりして、今日見たことや体験したことを、一生懸命まとめていました。

小学校の見学

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

資料をご寄贈いただきました

2月14日、市内にお住まいの方から資料をご寄贈いただきました。
今回、受け入れた資料は「埼玉箪笥同業組合員」の看板です。
埼玉箪笥同業組合看板

寸法は縦60.5cm、横13.2cm、厚さ1.6cm。
聞き取りによると、豊春地区で職人さんだった明治生まれのお祖父さんは、昭和戦後まで桐細工をしていたそうです。昭和32年の春日部市『商工名鑑』にはこの方のお名前がみえないことから、昭和30年ごろまでには箪笥づくりをやめられていたのかもしれません。
箪笥職人さんの実の娘にあたるお母さん(故人)が、「子どものころ、製造した桐箪笥を粕壁の箪笥問屋の島忠にリヤカーで運んでいて、よく粕壁に連れて行ってもらった」というご記憶を、生前によくお話しになられていたそうです。
島忠さんは、春日部発祥の家具・ホームセンターとして著名な会社です。元は粕壁の老舗の桐箪笥の卸問屋で、現在の学校通りに店を構えていました。『粕壁町誌』(昭和11年刊)に往時の島忠さんの店先の写真がありましたので、せっかくですから掲載したいと思います。その雰囲気を感じてみてください。
島村箪笥店

『埼玉の桐細工』(埼玉県立民俗文化センター、1987年)によると、埼葛一円には古くから箪笥組合があったようで、昭和2年に品質向上を図るため「埼玉箪笥同業組合」が結成されました。その後昭和7年には同組合は解散し、別の団体が結成され、戦中には川越の箪笥組合と統合し、埼玉県箪笥組合連合会が設立されました。
ですから、本資料は昭和2年~7年の間に掲げられていたものと考えられます。

春日部市の特産品として広く知られる桐箪笥ですが、調査・研究としては『埼玉の桐細工』や小泉和子著『箪笥』が底本となっていますが、実はそれ以上のことはあまりわかっておりません。引き続き調査をすすめていきたいと思います。

ご寄贈いただいた方には、改めてお礼を申し上げます。

「古文書解読勉強会」の成果(その2)

市民のみなさんが中心となってすすめている「古文書解読勉強会」。
現在は月1、古文書講座(中級)の後の時間に古文書を読んでいます。
先月、その成果をお披露目したところですが、今回はその第二弾。
その前に、みなさんのご了解を得て撮った勉強会の風景です。
古文書勉強会の風景
講座とはちがい、机を円卓にしてみなさん顔を向き合わせてすすめています。

今回、お披露目するのは前回に引き続き、当館所蔵の神間村文書です。
どちらも少し長いですが、解読できました。

【史料番号2】
神間村文書史料番号2

   質物ニ相渡シ申田地証文之事

一中田壱反六セ六歩          小沼耕地
  此分米壱石六斗弐升
一下畑拾五歩             同断
  此分米三升
一中畑壱反五セ六歩          八町耕地
  此分米壱石弐斗壱升六合
下畑五畝弐拾五歩之内
一下畑四セ弐拾七歩          同断
  此分米弐斗八升九合
 田畑合三反六畝弐拾四歩   御水帳面東道円名前
   分米合三石壱斗五升五合
右は能勢大学様御知行所
右是ハ当巳御歳貢其外払方ニ指詰り申ニ付、貴殿江
御無心申、右之田地三反六畝弐拾四歩質物ニ相渡シ、金子合拾
弐両借り、慥ニ受取申所実正也、但し年季之儀ハ当巳十一月より
来申ノ十一月まで中三歳季ニ相定申候、此田地ニ付何方より
も構無御座候、若シ何方より如何様之六ケ敷儀出来致候共、
われ等加判之もの何方までも罷出、急度埒明貴殿質
地ニ可致候、少も御苦労かけ申間敷候
一御公儀様御年貢諸役之儀ハ貴殿方ニ而御勤可被成候、
 尤歳季月ノ申十一月ニ本金拾弐両急度返金可致候間、
 右田地不残御返し可被下候、若請返し申儀不罷成ハヽ流し
 可申候間、此証文ヲ以右田地貴殿所持可被成候、自然御
 縄入候ハヽ貴殿名前ニ御請可被成候、又ハ御勝手ニ而何方へ
 何程の質物ニ御渡し被成候共、われ等義ハ不及申、右加判之
 もの致印形為質物入替可申候、少も違儀申間敷候、
 勿論此証文貴殿御所持被成候内ㇵ何歳過候而も少も
 違儀無御座候、乍去組中致加判証文入置申候、依而
 如件

     天明五歳巳十一月 庄内領宝珠花村
                地主  孫右衛門㊞
              同領神間村
                五人組 藤右衛門㊞
                 同  源蔵㊞
                 同  仲右衛門㊞
                 同  兵左衛門㊞
                 同  岩松㊞
                 与頭 多兵衛㊞
                 名主 源右衛門

      同領神間村
         名主  源右衛門殿

(ひとことメモ)
 神間村の小字には、町田、木塚、神間沼、小沼、和田沼、八町、原田、があります(『武蔵国郡村誌』)


【史料番号12】
神間村文書史料番号12の1
神間村文書12の2

  取替証文之事
一下総国葛飾郡関宿江戸町六左衛門并ニ代名主同国
 庄内領東神間村冶右衛門訴候ハ、右東神間村八町耕地 
 中道ニ六左衛門田地之悪水吐有之、土橋懸置候処、相給
 名主共理不尽ニ六左衛門田地之土を取、道普請致シ、剰
 右悪水口築留候故、田地水湛、及亡所候間、土橋并
 土取跡共如元仕立為相返度旨申上之候
一相手方名主并惣百姓答候ハ当村之儀土取場無之、
 前々より普請場最寄之田地より土取来、此度も村方
 一同致シ道普請仕、外百姓共ハ土取跡引ならし作毛
 仕附候処、六左衛門田地ニ限掘荒候と申上候儀一向無謂候、
 其上前々六左衛門と庄右衛門田境ニ用水口有之候処、六左衛門
 無故築留古来土橋無之場所ニ悪水吐有之由
 申掠候、此所悪水口有之候而は道下之田地江悪水
 落込迷惑之旨申上之候
右出入立会絵図面を以御吟味之処、六左衛門田地土取跡
作毛仕附候場所多ク、殊ニ六左衛門田地ニ限掘荒候無
証拠、土橋之儀も古来より有来、証跡無之出訴之趣
難相立旨被 仰渡、御尤ニ奉存候、然上ハ何分ニも悪水
不湛候得ハ申分無之旨訴訟方申上之候、相手方は
六左衛門庄右衛門田境之用水口、前々之通六左衛門取払候ハヽ
武右衛門田地之悪水口迄銘々水口附、用水悪水共
無滞可通旨双方口書差上候、依之被 仰渡候ハ六左衛門と
庄右衛門田境之用水口六左衛門浚之、夫より武右衛門田地迄之
田境各水口明用水悪水共無障可相通旨被
仰渡双方奉畏候、此旨相背重而及出入候ハヽ
御科ニ可被 仰付候、為後証連判取替証文差上申所
仍如件
           久能伊兵衛知行
              下総国東神間村
  享保十七年子十月廿一日    家守 冶右衛門㊞
           訴訟方
             久世隠岐守知行
              同国関宿江戸町
                                                             地主 六左衛門㊞
             能勢吉三郎知行
              同国東神間村
                 名主 政右衛門㊞                 
           相手方   組頭 兵左衛門㊞      
                 百姓 武右衛門㊞
             武嶋数馬知行
              同村 名主 市右衛門㊞

    御評定所

(ひとことメモ)
訴訟方の家守治右衛門は、本文の冒頭で「代名主」と名乗っています。これは家守を意味しているので、もしかすると「だい(かわり)なぬし」ではなく「だい(かわり)みょうしゅ」と読んだのかもしれません。市域周辺には、家守小作と呼ばれる地主小作慣行がありました。家守小作については、『春日部市史 庄和地域 原始・古代・中世・近世』309頁に解説があります。

正善小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年2月13日に正善小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
明治から昭和期の民具・農具や、少し前の家庭用品を見て今の暮らしとの違いを実感していました。

正善小学校見学

体験コーナーでは、赤電話の使い方を教わり、実際にかけて初めての体験をしていました。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

上沖小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年2月9日に上沖小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。

見学の様子

春日部の古い写真を興味深そうに見たり、家庭で使われていた道具・農具を見学しながら、生活の変化を理解していました。

見学の様子

質問も色々として、興味をもってくれたようです。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

立野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月31日に立野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
少し前の生活の様子を聞き、実際に使われていた色々な道具等を見たり触ったりしていました。

立野小見学の様子

児童たちが、集まっているところがあります。何があるのでしょう?

見学の様子

そこにあるのは、昔の電卓でした。今の電卓とは違って大きく、コンセントを利用して使うものです。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

八木崎小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月30日に八木崎小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、少し前に使われていた学用品や農具等の説明を聞き、千歯こきの体験をしました。

見学の様子

今と比べると小さい昔のランドセルを実際に背負ったりして、自分のランドセルとの違いを実感していました。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

幸松小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月26日に幸松小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
明治から昭和期の民具・農具を見たり、脱穀の時に使用した「千歯こき」の使い方などの説明を聞きました。

千歯こき説明

その後、実際に千歯こきを使い脱穀し、少し前の農家の仕事を体験!
今は機械で行う作業が、少し前は、手作業で労力と時間をかけて行っていたことに、児童たちは、びっくりしていました。

千歯こき体験

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成30年1月20日(土)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ」が開催されました。
まず、春日部の伝説をもとにした紙芝居や、電気を使わない蓄音機によるレコード鑑賞を楽しみました。

蓄音機鑑賞

そのあと、昔のおもちゃ「パタパタ(板がえし)」を作り、一番上の板をひっくり返すと、”パタパタ”と音をたてながら下の板もひっくり返るのを、何度も楽しんでいました。

ワークショップ風景


ワークショップの様子

ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。
次回ワークショップは、平成30年2月17日(土)に「からくり屏風」を作ります。ご参加をお待ちしています。

小渕小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月18日に小渕小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、展示してある昔の道具を見ながら一生懸命メモを取ったりしていました。

小渕小見学の様子

昔の小さくて中に物が少ししか入らない電気冷蔵庫のドアを実際に開閉し、ドアの重さと冷蔵庫の小ささに、自分の家の冷蔵庫との違いに驚いていました。

電気冷蔵庫の見学

上の電気冷蔵庫より前に使われていた木製の冷蔵庫も触り、電気で冷やすのではなく、氷を使って冷やすことに驚いていました。

木製冷蔵庫の見学

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

宮川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月17日に宮川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、昭和期の民具・農具を見たり、実際に千歯こきを使い脱穀し、少し前の農家の仕事を体験しました。

宮川小千歯こき体験

また縄文時代の竪穴式住居や江戸時代の宿場町粕壁宿の模型を目の前で見て、昔の春日部を身近に感じてもらえたかもしれません。

宮川小ジオラマ見学

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

「古文書解読勉強会」の成果(その1)

郷土資料館の収蔵庫には、未解読の古文書が膨大に眠っています。当館としては、これらを市民のみなさんにもご利用・ご活用いただきたく、また、開講から20数年経った古文書講座受講者のみなさんに、主体的に古文書解読の学習をすすめていただきたいと、長年思案していたところです。
「古文書解読勉強会」は、昨年11月より、古文書講座受講者の有志が集まって、古文書の解読をすすめるサークルとして月1回のペースで活動しています。
史料目録(リスト)からみなさんが興味をもった古文書を選んで、解読の担当者を決めて、くずし字の解読、口語訳をしています。テキストは、もちろん郷土資料館所蔵の古文書群。現在、講読しているのは市内の神間地区伝来の古文書群、神間村文書です。
講師がテキストを選定する古文書講座とは進め方が違いますので、読みづらい古文書にも出逢いますが、その分新たな発見も多いです。
ここでみなさんで解読した成果の一部をお披露目したいとおもいます。
横書きで読みにくいですが、ご了承ください。
ご興味のある方はぜひご参加ください。今後も当ブログで成果をご披露していきますので、お楽しみに。

【史料番号1】
写真:神間村文書1
(釈文)

   下知書之事

一金百八両弐朱也

 右は年来過納之分上納ニ有之候儀相違無之候、

 然ル処当年暮方仕法も相立兼候ニ付、

 右金子当寅年より無利足永年賦ニ取極置、

 下ケ金之儀は来ル辰年より年々収納之内ニ而

 引取勘定可被申候様、右之段頼入候、左候得は

 此上過納之義決而申入間敷候、為後日仍如件

 

            能勢十次郎内

  嘉永七寅年二月       渡邊宗輔

右は前書之通相違無之、依之奥印致候

 能勢助左衛門

 能勢十次郎

 

【史料番号4】
写真:神間村文書4
(釈文)

   申渡

一名字帯刀        山崎源兵衛

   当時

    弐人扶持

   帰国之後

    三人扶持

其方義数年来之間、
自分身上之儀ニ付彼是数度心配掛、

其上勤向一通り不成骨折有之候ニ付、兼而

是迄度々申聞置候、右之通り当年より差遣シ申候、

尤勤役中は勿論首尾能帰国之後迄も永々

前書之通り差遣シ置申候、依而下知書相渡置候所

相違無之候
                     山崎源兵衛江

   文政七申年

    二月廿二日

   能吉三㊞

武里図書館で作家三上於菟吉のパネル展を開催中です


昭和7年(1932) 将棋を指す三上於菟吉と長谷川時雨

武里図書館の一角で、郷土出身の大衆作家三上於菟吉のパネル展示を開催しております。昨年開催いたしました、「直木賞初代選考委員 三上於菟吉を知っていますか」展のダイジェスト版です。

展示風景(1)

於菟吉の生涯、「雪之丞変化」や「百万両秘聞」などの代表作、夫人の長谷川時雨などにつきまして、写真を交えて紹介しています。代表的な著書をお手に取ってご覧いただけるコーナーもございますので、武里図書館へお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。

展示風景(2)

【歴史文化講演会】人間と昆虫の文化を考えてみませんか?

みなさんは昆虫に対してどんな印象をおもちですか?

農村に伝来した古い資料をひもとくと、しばしば「畜昆虫除守護」「昆虫災之御祓」などと印字された、虫除けの護符を目にすることがあります。郷土資料館にも、市内の旧家に伝来した「虫除」の護符を収蔵しています。
写真:護符
「御嶽権現 深秘禁厭 苗稼等之鳥獣波府虫災異撥止守護攸」と印字されています。
「御嶽権現」の神社は特定できませんが、「波府虫」(はふむし)とは昆虫のことで、このお札は農業の害鳥・害獣・害虫を払い除けることを祈念したもののようです。

市内の下大増では、平成初めごろまで、悪霊と一緒に害虫を追い払う「虫追い」という年中行事が行われていました。
下大増の虫追い
前近代の人々にとって、昆虫は愛玩する対象になることもありましたが、農業を生業とする人々にとっては、養蚕や養蜂など生産活動を支えた生き物であるとともに、農作物に被害をもたらす害虫でもありました。害虫を退けるために、上に示したような呪術やまじないに頼ったり、年中行事が営まれたりしたのでしょう。

さて、今回の歴史文化講演会では、「供養碑・虫塚を巡る楽しみ~人と昆虫のかかわりを考える~」と題して、昆虫芸術研究家の柏田雄三先生をお招きします。柏田先生は、全国各地の昆虫を慰霊した供養碑・記念碑・虫塚(むしづか)を巡り、考察され、『虫塚紀行』(創森社、2016年)を著されております。
虫塚は人のために働き、あるいは駆除された昆虫に対する先人の思いを伝える興味深い資料です。今のところ、市内には虫塚の所在は確認できないそうですが、全国各地の事例から、人間と昆虫がはぐくんだ文化について考える機会となることは間違いありません。
ご興味のある方は、ぜひ、講演会にご参加ください。
画像:チラシ
歴史文化講演会「供養碑・虫塚を巡る楽しみ~人と昆虫のかかわりを考える~」
日時:平成30年2月24日(土)14時~16時
会場:春日部市教育センター 2F 視聴覚ホール
費用:無料 定員:100名(申込順)
お申込みは郷土資料館まで(℡048-763-2455)

手作り季節展示を展示してます

もういくつねるとお正月~♪
資料館も小さな手作り門松をかざり、新年を迎える準備をしました。
ぜひ、見にきてください。
資料館は、12月29日(金)から1月3日(水)まで休館させていただきます。
門松

体験講座しめ縄づくりを開催しました

「よいお年を!」という挨拶が飛び交う季節になりましたね。
先週に引き続き、平成29年12月16日(土)、郷土資料館体験講座「しめ縄を作って新年を迎えよう」を開催しました。
はじめに、半紙をつかって紙垂(しで)をつくった後、稲わらから縄をつくる縄ない。実は、この作業が今日一番の難しいところ。しかし、大人も子どもも、参加された皆さん、縄がなえました。
写真:縄ない
お子さんの縄ないをお母さんがパチリ。「はじめての縄ない」記念になりますよね。

そして最後に稲束を三つ編みにする「ごぼうじめ」(しめ縄)をつくりました。写真:しめなわづくり
ご家族や隣の方と皆さん、力を合わせて、立派なしめ縄をつくっていただけたようです。
写真:しめ縄をもって記念撮影
参加者からは、「よい年が迎えられそう」「すべて手作りで感激しました」と感想をいただきました。
郷土資料館主催の年内行事も今日で最後。よいお年を。
・・・でもブログは更新しますよ。

豊春駅前で市内の古写真展

昨日、豊春駅に併置している東武ストア豊春店さんにうかがいました。
東武ストア豊春店さんで、開店30周年を記念として「いにしへ写真館」という催しものを開催しています。
写真:いにしへ写真館のチラシ
この「写真展」には、郷土資料館で所蔵する市内の古写真を展示していただいています。
写真:古写真の展示
古写真を展示するだけでなく、「30年後の東武ストア」として宮川小学校の児童の皆さんが予想して描いた未来の「東武ストア」も展示されていました。
写真:宮川小学校の皆さんの描いた絵
夕食前でお忙しい時間帯でしたが、この催しものを企画された店長さんにお話をうかがったところ、お客様の反響がよく、大変好評とのことでした。
この「いにしへ写真館」は年内いっぱいは開催するそうです。
東武ストア豊春店さんは、豊春駅構内改札口を出てすぐです。
お近くの方はお立ち寄りいただければと思います。

収蔵資料の紹介更新しました

郷土資料館の収蔵資料の紹介ページを更新しました。
今回は追加したのは、
北条氏政の感状三峰神社の眷属箱西金野井回漕店の板木、の3点です。

北条氏政の感状は、春日部市の指定有形文化財の中世文書です。
わかっている限りでは、市内に現在ある中世文書としては唯一のものです。
昨年度、市内個人の方から郷土資料館にご寄贈いただきました。

三峰神社の眷属箱は、以前このブログでも少し紹介したものです。
三木一彦先生の講演会をうけて、いろいろわかったことを解説に書き加えさせていただきました。

西金野井回漕店の板木は、出前講座の準備で、当館で所蔵している資料群を見直していたときに発見した、収蔵庫の掘り出し物です。
西金野井は江戸川の河岸場としてにぎわいましたが、残念ながら史資料があまり残っておらず、詳しいことがよくわかっておりません。
この板木は回漕業の一端を伝えるものとして貴重な資料です。

詳しい解説は各ページをご覧ください。

郷土資料館体験講座「しめ縄を作って新年を迎えよう」を開催しました

平成29年12月10日(日)、郷土資料館体験講座「しめ縄を作って新年を迎えよう」が開催されました。
    最初に、半紙を使い紙垂を作成した後、しめ縄本体の作成をしました。2人が両端を持ち、ねじって作成したしめ縄は、新年を迎えるのにふさわしい立派な物が完成しました。
    参加者からは、「手作りのしめ縄は、感激です」「難しかったけど楽しかった」と感想をいただきました。2回目のしめ縄作りは、12月16日(土)に行います(事前申込必)。
講座の様子
全体

武里小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成29年12月6日(水)午後に武里小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、カタカナで書かれた小学校の教科書を見て、ひらがなで書かれた今の教科書との違いを発見したり、少し前まで実際に使われていた冷蔵庫や洗濯機など身近な道具を見て、昔との生活の違いに驚いていました。
見学の様子
見学の様子

ちょうど武里小学校が見学している時に、ご年配の方が郷土資料館に来館してくださり、児童たちと一緒に展示を見学して、楽しそうにお話しをされていました。


郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

庄和図書館で作家三上於菟吉展開催中

 庄和図書館のふれあいギャラリーにて、郷土資料館の出張展示を行っております。
 夏季展示「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」展のダイジェスト版です。

展示風景(1)

 展示では、三上於菟吉と夫人長谷川時雨の写真や、於菟吉の代表的な著作など69点を紹介しております。写真は今回初めて紹介させていただくものもあります。また、著作は、一部お手に取ってご覧いただけるものもございます。

展示風景(2)

 小さなスペースではありますが、大正から昭和前期にかけて文壇で活躍した、郷土ゆかりのベストセラー作家である三上於菟吉について、ぜひご観覧ください。
 
 
 会期は12月25日(月)までとなっております。文学ファンの方は、お見逃しなく。

歴史文化講演会「三峰信仰と関東平野」

本日、三木一彦先生をお招きして、歴史文化講演会を開催しました。
講演のテーマは「三峰信仰と関東平野」です。
講演では、江戸時代に流行した代参講の三峰講の実相、三峰山の眷属数(配札数)の歴史的な変遷、関東地方や埼玉県東部における三峰信仰の分布などを示され、江戸時代には、関東地方のみならず、埼玉東部、そして春日部の人々も、火防や盗難除けなど現世利益の神様として広く信仰していたことを、わかりやすくお話しいただきました。
写真:講演される三木先生
当館所蔵の江戸時代の三峰山のお札や、お札を入れる木箱について、受講者の皆さんに示しながら、お話しいただきました。資料館の所蔵資料について、より深く理解することができました。
写真:お札を紹介する三木先生
個人的にも、お札を入れる木箱が「眷属箱」と呼ばれていたこと、ご著書『三峰信仰の展開と地域的基盤』を拝読させていただき、初めて知りました。

ちなみに、講演にも登場した、元治元年(1864)三峰山の表参道の丁目石を寄進した粕壁宿の国田屋七右衛門は、三枚橋に所在した旅籠屋です。三枚橋というのは、今の市民文化会館あたりになります。今回のお話が、意外に身近なところにリンクしていているんですね。

受講された皆さまからも、とてもわかりやすかったとのご感想を多くいただき、大変有意義な講演会となりました。

中学生社会体験事業3日目

本日は社会体験事業の最終日でした。
一日かけて、体験講座「しめ縄づくり」の準備をしてもらいました。
社会体験事業では、準備だけでなく、実際に「しめ縄」を作るまで体験してもらいました。
まずは、稲わらをわらすぐり。
わら細工に不要な葉やわらくずを取り除いていきます。
世間話をしながらの作業で、今時の中学生の流行りがわかって楽しかったです。
もちろん、手は動かしながら。皆さん、真剣に取り組んでいました。
写真:わらすぐり

午前中に松戸市から団体見学がみえたので、昨日と同様に古写真やパネルを説明してもらいました。
写真:団体見学の説明をする中学生
午後は、いよいよ「しめ縄」づくりです。
わら打ちをして、わらを柔らかくしてから、まずは縄ないの練習。
それから、しめ縄を編み込んでいきます。半紙でつくった「紙垂」(しで)をつけて完成。そのあと、輪飾りもつくりました。
写真:しめ縄づくり
みなさんの作った「しめ縄」は大変出来栄えがよかったので、市のHPの体験講座しめ縄づくりのページの写真に使わせていただく予定です。最後は並べて写真にとってもらいました(展示業務の体験ということで)。
写真:中学生の作ったしめ縄と輪飾り
あわただしい3日間、いろいろなことを体験して、大変だったかもしれませんが、最後に楽しかったとの感想を話してくれました。
少しでも、春日部の歴史や文化に少しでも興味をもってもらえたのならば、喜ばしい限りです。3日間、お疲れさまでした。

中学生社会体験事業2日目

昨日に引き続き、中学生社会体験事業です。

本日は、団体見学のお客様向けの展示解説の補助をしてもらいました。
日光道中粕壁宿の解説の補助資料として、それぞれが粕壁の町の古写真を説明しました。
お客様が帰られた後、「本番は緊張した」と感想をもらしていましたが、
みなさんしっかりと自分の役割を果たしていました。お客様も大変満足されようです。
写真:古写真を説明する中学生
本日のメインは、市内の旧家からいただいた資料の整理です。
古書のほこりをはらって、1つ1つ封筒に収めます。
そののち、資料を解読しながら、資料調書をとってもらいました。
当時の人たちが、版木で出版された本を読んでいたことや、筆で本を書き写していたことに大変驚いていました。「伊蘇保物語」(イソップ物語)や葛飾北斎の画集「北斎漫画」なども取り扱い、古い本からも親しみを感じ取ってくれたようです。
写真:資料整理をする中学生
最後に、
粕壁の町の商家の双六(すごろく)について、調査してもらいました。
この双六は昭和初期に印刷されたもので、商店の広告がマスに見立てられています。
中学生のみなさんには、双六の商店がどの位置にあったのか、様々な文献資料を比較しながら、現在の地図上に落とし込んでもらいました。
なくなってしまった商店も多く、探すのに苦労していましたが、「ウォーリーをさがせ」ならぬ、春日部の「商店をさがせ」のようで、楽しみながら作業をしてくれました。
みなさんの調査の成果は、ゆくゆくは展示に反映する予定です。
写真:資料調査をする中学生
今日は盛りだくさんでした。明日の最終日は、しめ縄づくりの準備・練習です。

庄和高齢者憩いの家の歴史講座に出張しました

平成29年11月14日(火)、高齢者支援課の主催で庄和高齢者憩いの家で歴史講座を行いました。
演題は「庄和高齢者憩いの家周辺の歴史」で、同施設の南側には西金野井の香取神社が所在しますので、香取神社と西金野井の歴史についてお話ししました。庄和高齢者憩いの家が完成した昭和49年(1973)ころの話、江戸川が開削される前は西金野井と東金野井(現野田市)が一体だったこと、西金野井は河岸場のある集落として大変栄えていたこと、などなど。

講演の途中、地元のご高齢の方より、昔は船が通っていたことや、古くからの屋敷があったことなどをご教示いただきました。本当は講座の話をやめて、お話をじっくり伺いたかったのですが、時間がなく残念でした。
地元のみなさんのお話を伺える意味でも、出前講座は大変貴重な機会です。
ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。

写真:庄和憩いの家での講座風景

中学生社会体験事業1日目

本日から3日間、市内中学生が郷土資料館の業務の「社会体験」にきています。
初日の本日は、郷土資料館の収蔵庫の整理整頓や資料の取り扱いを体験してもらいました。
資料の取り扱いでは、市内で発見された弥生式土器を手にとって観察したり、古い巻物を開いてみたり、江戸時代の絵図から春日部を探してみたりしました。
郷土資料館や学芸員の業務についてみなさん理解いただけましたでしょうか。

写真:巻物を取り扱う中学生

写真:江戸時代の絵図をみる中学生

資料の取り扱いの時はもちろん、初日だったので、みなさん、終始緊張した面持ちでした。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成29年11月12日(日)、郷土資料館で「体験ワークショップ」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「ぴょんぴょんカエル」や「紙てっぽう」を作ました。
紙てっぽうの音と、子供たちの笑い声が響いた楽しい時間になりました。
 次回ワークショップは、平成30年1月20日(土)に「パタパタ(板がえし)」を作ります。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です! !  ご参加をお待ちしています。
蓄音機

ワークショップの風景

動物 歴史文化講演会「三峰信仰と関東平野」受講者募集中です!

平成29年11月25日(土)、三木一彦先生(文教大学准教授)をお招きして歴史文化講演会「三峰信仰と関東平野」を開催します。

・日時:平成29年11月25日(土)14時~16時
・場所:春日部市教育センター4階研修室2
・費用:無料
・定員:100名(申込順)
・申込方法:郷土資料館に直接、または電話で(℡048-763-2455)

三峰信仰とは、埼玉県秩父地方の三峰山に対する信仰のことです。三峰山の山上には三峰権現を祀る三峰神社が鎮座しています。三峰権現の眷属である大口真神(おおぐちのまがみ)は俗に「お犬様」などと呼ばれ、ニホンオオカミを神格化したもので、江戸時代には庶民に火難・盗難除けとして信仰されました。
市域でも、江戸時代より、三峰神社と呼ばれる祠や石造物が祀られ、また、三峰講と呼ばれる代参講などが組織されていました。
郷土資料館にも、市内の旧家から寄贈された、「お犬様」のお札やお札を入れる木箱などを収蔵しています。

写真:三峰神社の護符

三木先生は、歴史地理学の視角から、江戸時代の三峰信仰の歴史的な展開をご研究されている著名な研究者です。
どなたでも受講いただけますので、ご興味のある方は郷土資料館までお問合せください。


正風館に手作り粕壁宿ジオラマを展示しました


本日、正風館(庄和地区公民館)に手作りの粕壁宿ペーパークラフトを展示しました。粕壁南公民館、幸松地区公民館で展示していたジオラマです。



手づくりの粕壁宿模型は、粕壁宿再現プロジェクトに参加した子どもたちが造ったペーパークラフト模型をもとに、江戸時代の粕壁宿の町並みを復元したジオラマです。
模型の詳しい解説については、
「ペーパークラフトでめぐる粕壁宿」(郷土資料館ホームページ)をご覧下さい。



さっそく興味津々の公民館利用者のみなさまが、ジオラマをのぞき込み、手作りの模型に感激されていました。



正風館でも、2階からの全容をご覧いただけます。来年1月末まで展示予定です。お近くの方はぜひご覧ください。

グループ 介護施設(デイサービス)の方が見学にきました。

昨日に引き続き、本日は、午前・午後あわせて3団体の介護施設(デイサービス)の方にご来場いただきました。
昔の写真をみたり、昔の教科書にさわって読んだりして、みなさんの経験をお話ししてくださいました。
今日は、回想法ボランティアのふれあい幸齢倶楽部(こうれいくらぶ)の方が、映像や写真をもとに、みなさんに語りかけてくださいました。


映像を解説する、ふれあい幸齢倶楽部の方


昔の市内の写真を懐かしくご覧いただきました


昔の国語の教科書の文章を憶えていらして、音読されていました。

昔のことを想い出されて、みなさん活き活きした表情でお帰りになりました。
またのご来館をお待ちしております。

桜川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成29年10月27日に桜川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童達は、昔の道具を見たり、少し前までは家庭で使われていたダイヤル式黒電話を実際にまわしてみて、今の電話との違いに驚いていました。
郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。

小学校見学の様子
小学校見学の様子

くらしのうつりかわり展は大人の方もお楽しみいただけます

企画展示室で開催中の「くらしのうつりかわりー懐かしの暮らしの道具展」は、小学校第3学年の社会科地域学習に即し、ひと昔まえの道具や生活の再現を展示しています。
この時期、市内小学校の団体見学でにぎわっているところですが、本日は、介護施設(デイサービス)の方にご観覧いただきました。




昔の道具をご覧になって昔のことを想い出されたり、道具を手に話しかけたりして、懐かしい暮らしを想い出され、楽しんでいただけたようです。

「くらしのうつりかわり」展は、平成30年3月18日(日)まで開催しています。
お子さんだけでなく、大人の方も”むかし”を想い出してみませんか。

竪穴式住居が学習マンガに紹介されました


よく学べ みんなの郷土 資料館
かすかべ郷土カルタでもおなじみの、
竪穴式住居の原寸復元模型
カルタの図柄になっているので、郷土資料館に来たことのない方も知っているようです。
郷土資料館のシンボルといっても、言い過ぎではないと思います。
春日部では、野原しんのすけ一家の次に有名な家族かもしれません。

さて、このたび、竪穴式住居模型が子供向け学習マンガに紹介されました。


河合敦監修『縄文世界へタイムワープ』(朝日新聞出版、2017年10月30日発行)

一昔前の学習マンガはとっつきにくい感じの絵が多かったように記憶していますが、現代の学習マンガはカラフルで楽しく学べそうですね。
内容が気になる方はお近くの本屋さんでチェックしてみてくださいね。

宝珠花小・富多小学校3年生が郷土資料館を見学しました

平成29年10月24日に宝珠花小学校・富多小学校の第3学年が合同で、郷土資料館を見学しました。

昔の小学生の格好や教科書を見て、「くらしのうつりかわり」について、興味をもってもらえましたでしょうか。3学期の社会科の学習に役に立つといいですね。


少人数とあって、体験コーナーなど堪能できたようです。

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示していますので、おうちの方とまた遊びに来てくださいね。

緑小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成29年10月19日に緑小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
昭和期に使われていた冷蔵庫やテレビなどを実際に触ったりして、今との違いに驚いていました。
郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。

見学の様子
見学の様子

武里西小学校・豊野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成29年10月18日に武里西小学校・豊野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
明治から昭和期の民具・農具を見たり、実際に千歯こきを使い脱穀し、少し前の農家の仕事を体験しました。
郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。

武里西小見学の様子

豊野小見学の様子

郷土資料館体験講座「ミニぞうりを作ろう」を開催しました

平成29年10月8日(日)、郷土資料館体験講座「ミニぞうりを作ろう」が開催されました。
長さ3mの江戸打ち紐を3本使い、10cmほどの大きさのミニぞうりを作りました。ぞうり本体は、江戸打ち紐を互い違いに編んで作り、最後に鼻緒を、かぎ針を使い本体に編み込んで完成させます。
参加された皆さんは、「可愛い、友達に自慢したい」「家で、もっと小さな物を作ってみよう」「難しかったけど楽しかった」と喜んでいました。
 次回体験講座「しめ縄を作ろう」は、12月10日(日)・12月16日(土)です。ご参加をお待ちしています(事前申込必要・広報かすかべ11月号でご案内いたします)。

講座全体の風景

講座の様子