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博物館実習最終日

令和2年度の博物館実習も、いよいよ最終日をむかえました。

当館の博物館実習は、例年、体験講座の指導補助等、教育普及活動に重点を置いたものとなっていますが、今年度はコロナ禍のため、資料の調査・展示を重点とした実習となりました。とはいえ、昨日まで実習生が本ブログに記述してくれたように、収蔵資料のWeb紹介の準備資料の取り扱い地元の方を招いての聞き取り調査、資料の整理・調書作成展示のキャプションづくり近隣地域博物館の見学と盛りだくさんな内容でした。

最終日の今日は、実習生個々で準備・制作した収蔵資料のWeb紹介のコンテンツの発表を行いました。

写真:資料紹介文を検討する実習生

みなさん、短期間にも関わらずよく調べており、資料の解説は充実した内容となりましたが、資料自体の説明が不足していたり、課題も残りました。実習生の制作した収蔵資料の紹介は、みなさんの意見を踏まえブラッシュアップさせて、近日公開する予定です。

最後に、実習のまとめとして、各々に印象に残ったことを話してもらい、博物館・学芸員の役割について議論しました。資料を収蔵・保存する意義、調査し、展示を一からつくる大変さ、市民・地域とのコミュニケーション能力の大切さ、学芸員の専門性など、実習を経験して地域博物館や学芸員が抱える様々な問題に気づくことができたようでした。

実習生の皆さんにはこの経験を糧にして、未来に羽ばたいていただければ、郷土資料館の職員一同、大変うれしく思います。