ほごログ
【出張授業】「でばりぃ資料館」in中野小学校
令和3年2月26日(金)に中野小学校へ出向き、第3学年の児童に向けた、『でばりぃ資料館』を開催しました。
中野小学校では図書室を利用して「昔の家の道具」「昔の農業」の2コーナーを、3年生の各教室を利用して「60年前の春日部+昔の学校の道具」コーナーを展開して開催しました。
図書室の「昔の家の道具」コーナーですが、道具のみならず、60年前・80年前の小学3年生の平均身長と比べられるパネルも持っていきました。背比べをしてみると、パネルよりやや大きい児童が多いようですね。
「昔の農業」コーナーでは、昔の米作り体験をしました。
説明の中で現代の米作りについて触れる部分もあったのですが、すでに学習済みの内容を含んでいるため、思い出してもらって復習することもできました。
でばりぃ資料館も開催後にアンケートをお願いしているのですが、やはり一度学習したことを思い出すことで記憶や知識の定着に繋がるので、復習する機会を与えることも大切にしていきたいと思っております。
教室での「60年前の春日部+昔の学校の道具」コーナーは、2時間目は3年2組、3時間目は3年1組、といった具合で休み時間に資料を移動させて各教室で開催しました。
教室を活かして黒板に板書しながら解説し、耳から聞くだけでは頭で整理することが難しいことも、黒板に書いてあることで理解しやすくなったようです。
先生方からも「見学に行くのと違い、資料館が出張に来てくれることで、次の時間の授業がすぐに始められる」など感謝の言葉もいただき、ありがたい限りです!
コロナの関係で学校としても授業時間の確保が難しいことかと思います。だからこそ、“1時間でできる資料館体験”「でばりぃ資料館」をぜひご活用ください!
【出張授業】「でばりぃ資料館」in川辺小学校
令和3年2月19日(金)に川辺小学校出向き、第3学年の児童に向けた、『でばりぃ資料館』を開催しました。
川辺小学校では図書室を利用して「昔の家の道具」「60年前の春日部+昔の学校の道具」の2コーナーを、生活科室を利用して「昔の農業」コーナーを展開して開催しました。
図書室では机を移動していただき、空きスペースに60年前の春日部の航空写真を、移動した机をそのまま昔の学校の道具の展示台として活用しました。
今の児童が使うノートは紙でできていますが、昔は石板(せきばん)といって、まるで小さな黒板のようなものでした。石板は一回一回消しながら使うので、記録として残すことができず、復習をするのが難しかったかもしれません。
こちらも図書室です。長机をご用意いただき、昔の家の道具を展示・解説しています。
児童は職員の解説で印象に残ったことをメモしながらしっかり聞いていました。
自由時間になると、手回し洗濯機や黒電話など、回して体験できるものが大人気でした。
昔の農業は生活科室で体験しました。
児童からは「昔の苦労を知った」「こんなにいろいろ体験できると思わなかった!」という声が聞こえ、学習効果も満足度も高かった様子でした。
ありがたいことに、各学校から「でばりぃ資料館」のご予約を次々にいただいております!
体育館や、空き教室を3つご用意いただくのが難しい場合でも、今回のように、図書室などの広めの特別教室で2コーナーを展開して行うことも可能ですので、ぜひご相談ください!
資料も出張って活躍しています
先日、緑小学校では、1年生の国語「たぬきの糸車」の学習が行われました。子どもたちは、実物の「糸車」をみて、昔のくらしを想像しながら、楽しく作品の理解を深めてもらえたとのことです。
「でばりぃ資料館」が徐々に浸透・定着しつつあり、大変ありがたいことに、各学校に職員がお邪魔することが続いています。今回、緑小に出張ったのは「糸車」です。職員は付添いませんでしたから、いわば「糸車の一騎がけ」です。
意外と知られていないようですが、郷土資料館では、「糸車」のみならず、各種資料の貸し出しも(細々と)やっております。
「郷土資料館は狭くて展示資料も少なく活かせるものがないよ」とお思いの先生方もいらっしゃるようです。実は郷土資料館には展示室よりも広い収蔵庫には未だ展示しきれない資料が山ほどあります。なかには、学校の教材用としてご寄贈いただいたものもあります。詳しくは、ホームページの「学校の先生方へ」や「学校教材用貸出リスト」をご覧いただきたいのですが、ここに掲載している資料だけではなく、多彩な資料が本当にまだまだたくさんあります。たとえば戦時期の資料でも、海軍帽、配給切符、訓練用の手りゅう弾、出征時のタスキ・日の丸寄せ書き、軍の水筒、慰問の手紙、千人針などなど(ホームページの更新が望まれるところですね)。
学校にお邪魔して感じるところですが、子どもたちの成長過程や様子がわからず、不慣れな私どもがゲリラ的に授業をするよりも、先生方が資料を自在に自由に扱って授業を組み立てたほうが効果的な学習になるのではと思ったりもします。
学芸員や資料館が主たる「博学連携」は、とかく社会科学習に偏る傾向があります。資料館には「たぬきの糸車」のように様々な教科にもご活用いただける資料がまだ眠っています。そういう意味で、郷土資料館の潜在能力は未知数だと思います。私たちが思ってもみない資料の活用を提案・実践されることを期待しています。気軽にご相談いただければ幸いです。
【出張授業】「でばりぃ資料館」in桜川小学校
令和3年2月16日(火)に桜川小学校出向き、第3学年の児童に向けた、『でばりぃ資料館』を開催しました。
でばりぃ資料館は、5つのテーマの中から学校の要望に合わせて3つを組み合わせて展示・解説を行う方式が基本の形です。
今回は、「60年前の春日部」「昔の家の道具」そして「昔のおもちゃ体験」を選んでいただきました。“おもちゃ”と聞くと、学習として活用しにくいと思われがちですが、実は児童自身が自分の経験と一番照らし合わせ易く、今と昔の違いを感じるにはもってこいのテーマといえるのです。
桜井小の先生は昔のおもちゃブースを見て、「これがもう資料なんですね」と呟いていました。
お気持ちよく分かります(笑)
今回は体育館での開催です。約60年前の道具と、今の家庭で使用している道具を比べて、機能や形状の違い、また動力の違いなどを解説しました。
車のトランクに若干の余裕があったため、昔の学校の道具も持って行かせてもらいました。
また、昔のおもちゃブースでは、学校でご用意いただいた新聞紙を使い、「紙鉄砲」の製作体験をしました。
今は遊びといえばもっぱらテレビゲームという児童も多いですが、からくりおもちゃを触ると大興奮!アナログなおもちゃにも子供心をくすぐる要素はたくさんあるものです。
賑やかでとても楽しそうな姿が印象的な桜川小学校3年生でした!
『でばりぃ資料館』のご予約はまだまだ受け付けております。新型コロナウイルス感染拡大防止対策をして開催いたしますので、日程、会場、内容など、ぜひご相談ください!
出張授業 縄文体験教室 in 飯沼中学校
令和3年2月9日(火)に飯沼中学校で「縄文体験教室」の出張授業を行いました。
これまで「縄文体験教室」は小学校を対象に行ってきましたが、中学校での授業は今回初めて。
学年は中学1年生。
生徒さんたちは自分たちの身近な地域に遺跡や貝塚があること、春日部市に海が広がっていたことについて驚いていました。また史跡になった「神明貝塚」では、貝塚の特徴である海や川の幸のみならず身近なさまざまな食料資源を取り入れて生活を営んでいたことも学び、社会科の歴史教科だけではなく、生物学や人類学も縄文人の生活の解明に関連していたことを知っていただきました。
生徒さんがこちらからの質問に積極的に考え、答えたくれたので授業は大変盛り上がりました。
飯沼中学校の皆さま、ありがとうございました!