2021年10月の記事一覧

羽目を外すにも程がある?

 今日からまた新しい週が始まります。運動会まであと2週間です。市内他の小学校ではすでに運動会が終わっていますので、今年は本校が殿(しんがり)となります。本番に向けて、今朝の体育館では、赤白両軍の応援団が元気に声を出して応援の練習をする姿を見かけました。6年生が、4・5年生の団員に応援の掛け声や振り付けを丁寧に指導してくれていました。いよいよ運動会までのカウントダウンが始まります。

 今日は出張のため日中不在でしたので、児童たちの学習の様子を見に行くことができませんでした。代わりに先週金曜日の昼休みの出来事を紹介します。

 この日も2名の1年生の女子児童が校長室にやって来ました。すると、たまたま職員室前にいた3年生の集団が、1年生が校長室に入っていく姿を見て、口々に「入ってもいいのかよ?」と囁きながら扉の所から中を覗き込んでいます。「先生がいるときなら入ってもいいぞ」と伝えると、その一団も恐る恐る室内に入ってきました。彼らにとってみれば、校長室なんて入学直後の「学校探検」のときぐらいしか来たことがなく、その後も何か特別に良いことか悪いことでもしない限り入る機会のない場所だと思います。最初はやや緊張気味にソファーや椅子に座ってみたり、中をきょろきょろ見回したりしていました。

 しかし、さすがにやんちゃ盛りの3年生です。その緊張感もあっという間にどこかに消え去ってしまい、まるで自分の部屋にいるかのようなリラックスモードに変身してしまいした。「遠慮」とか「緊張」という感情から解き放された後は、ご覧の通りの様子です。挙句の果てには、「かってにさわっちゃいけないんだよ!」と1年生の女の子から注意まで受けてしまいました。

 実を言いますと、この写真を載せることに最初は少し抵抗がありました。なぜなら、「羽目を外すにも程があるのではないか?」と不快に思われる方も少なからずいらっしゃると思ったからです。なので、少し説明を加えておきますと、この3年生の児童たちとは日頃からコミュニケーションをとる機会が多く、どの程度まで自由にさせて大丈夫なのかある程度予測ができましたので、あまり心配することなく放っておくことができました。そして、もし羽目を外しすぎたとしても、「それ以上はダメだよ」と一言注意すれば、みんな素直に理解できる児童たちです。いずれにしても、校長室という少し不気味な部屋に入って、目の前に大きなソファーや大袈裟な机が置いてあれば、座ったり飛び込んだりしてみたくなる気持ちは十分わかりますし、小学生としてそれが素直で当たり前の反応だと思います。また、彼らは将来この日本を背負っていく子どもたちですから、これぐらいの逞しさも時には必要だと思っています。ただし、東小の児童たちすべてが、このように羽目を外すことが得意だというわけではありませんので、そこは最後に付け加えておきます。

授業風景いろいろ

 今日は、1時間目に3~6年生の教室を回ってきましたので、その様子を紹介していきます。ただし、教室に入っても授業の流れや雰囲気を壊さないように撮影を控える場合もあります。そのため、今日も訪れたすべての学級を紹介することができませんでしたのでご理解ください。

 6年生の教室です。算数と国語の授業です。6年生は、いつ見にきても教室内の児童全員が授業に集中できています。

 5年生の教室です。算数の授業です。どの児童も丁寧にノートを書いていました。

 4年生の教室です。どちらの学級も国語の授業です。

 3年生の教室です。社会科の授業だと思うのですが、スーパーマーケットに関する壁新聞づくりをしていました。この学級を出たところで1時間目が終わってしまいました。

 2時間目の校庭では、5・6年生が表現種目の中で披露するフラッグの練習をしていましたので、校舎の4階から撮影してみました。今日が初めての練習だと聞きましたが、動きが揃っていてとてもきれいです。その美しさが写真ではなかなか伝わらないと思いますので、本番の演技にどうぞご期待ください。

鬼ごっこ

 2時間目終了後の業間の時間に、突然校長室の扉がガラッと開いて1年生の女子児童が飛び込んできました。一瞬何ごとかと驚きましたが、「校長先生、かくれさせてください!」という言葉とその様子から、どうやら彼女は「鬼ごっこ」の最中で、鬼から逃げている「逃げ子」のようです。真夏のゲリラ豪雨のように突然降ってきたこの状況からひとまず退避するために、とりあえず部屋の隅に移動して写真を撮りながらやり過ごすことにしました。この時の状況を(一部勝手に)セリフを添えて説明すると…

「こーちょーせんせー、かくれさせて~」

そこに、鬼が登場。「このへやににげたのはわかってるんだ」  「つくえのしたがあやしいな~」

「やっぱりいたぞ」  「み~つけた!」

「もうにげられないぞ!」「つかまりたくな~い!」

「どこににげたのかな…」  「みつけたぞ!」「こないで~!」

 

「まて~!」「にげろ~!」

 このような感じでした。最後の2枚の写真は、廊下を走ってはいけない、と普段から指導されているので、鬼も逃げ子もまるで競歩の選手のように早歩きで追いかけっこをしていた姿が何とも微笑ましかったです。

 それにしても、このような出来事に対して今後どのように対応するべきなのか、児童たちが授業で行っているように「ふりかえり」をしておきたいと思います。「校長室は遊ぶところじゃないぞ!」ときつく叱るべきなのか、或いは、校長室の敷居の低さをむしろ喜ぶべきなのか、正直悩むところではあります。しかし、本校の学校教育目標は「精一杯遊び~」という言葉から始まります。日ごろから児童たちの元気で明るい声が絶えない学校を目指していますので、しばらくの間は後者の立場で見守ることにします。もちろん、最低限の礼儀やマナー、ケガの防止等に反する行為が見られるようであれば、ゲリラ豪雨以上の雷雨となって激しいカミナリを落とす必要が生じるかもしれません。しかし、今日の「鬼」と「逃げ子」の1年生も、授業中は毎日真面目に学習に取り組んでおり、それ以外の活動でも意欲的に努力する姿をよく見かける児童たちです。時と場に応じて必要な形でけじめをつけられれば、それでよいのではないかと考えます。

 

 1時間目に、久しぶりに5年生の教室を見てきました。最初の学級は国語の授業中で、熟語の学習をしていました。「人造」という熟語の意味を理解させるために、担任が「『人造人間』って聞いたことある?『仮面ライダー』とか…」と説明していましたが、児童たちの反応はやや薄かったようです。絶大な人気を誇った昭和の人気キャラクターも、すでに過去のものとなってしまったのでしょうか。少し寂しい気がします。

 隣の学級では英語の授業が行われていました。in~、on~、by~など、いろいろな「前置詞」の使い方を練習していました。前置詞は日常会話でも使われる頻度が高い言葉なので、使い方をマスターすれば英語に対する理解がより進むと思います。

 3時間目、校庭とは逆の、ふだんは人気(ひとけ)が少ない森側の方から児童たちの声が聞こえてきました。ベランダから覗いてみると、3年生の児童たちが外に出て何かを探していました。数日前に校舎内の消防設備を探していた学級です。今日は校舎外の消防設備をみんなで探しているのだそうです。

 

3・4年生の練習風景

 今日は朝から冷たい雨が降っていて、さすがに半袖では寒く感じるようになってきました。朝の登校時に体育館を覗いてみると、白組の応援団が練習に励んでいました。今朝は声出しと立つときの姿勢の確認をしたそうです。

 体育館を出て校舎内を歩いていると、3年生の教室で「腕相撲」勝負が行われていて、男子VS女子の異性格闘技戦の真っ最中でした。ご覧の通り女子選手の方がかなり優勢です。この後、この女子児童に勝負を挑まれましたので私も対戦してみましたが、なかなかの強敵でした。

 3時間目に、体育館で3・4年生が運動会で披露する「エイサー」の練習を見てきました。数日前に見たときと比べてとても上手になっていました。「島唄」の曲に合わせて、手に持ったバチと太鼓(の代わりの団扇)で出す音を合わせながら、途中に何度も見られる「決めポーズ」がみんなカッコよく決まっています。昨年度までのソーラン節も良かったですが、今年のエイサーも沖縄の風が感じられる素敵な表現種目です。

〇〇の秋

 階段踊り場の掲示板に、2年生が書いた「〇〇の秋」が掲示されています。定番の「食欲」や「スポーツ」以外にもさまざまなものが見られます。中には何と「勉強の秋」などという感心な「秋」もあり、人によって感じ方が異なるのが興味深いです。

 3時間目に5・6年生が校庭でダンスの練習をしていました。今日は昨日と比べて気温が一気に下がりましたので、体を動かしている方が温かく感じます。見学しようと外に出たところ、正門付近で保護者の方がボランティアで落ち葉を掃いてくださっていました。いつも我々が気づかないところで、多くの方が学校のためにお手伝いくださっていることに改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。

 さて、5・6年生のダンスですが、今年度もかなり動きが複雑そうで、多人数で動作をシンクロさせるのにかなりの練習量が必要なようです。しかし、昨年度の6年生のダンスを越えるべくみんな真剣な表情でがんばっていました。

 同じ3時間目に3階の廊下を歩いていると、3年生の教室で児童たちが熱心に何かを作っていましたので思わず中に入って見てきました。立体的な額に色セロファンを貼り付けて、光を通すとネオンやステンドグラスのように見える作品です。昨年度も、今頃の時期に3年生の作品が廊下に飾られていて、それがとても綺麗だったのを覚えています。今年も廊下の窓のところに、日の光によってきれいに彩られた作品が飾られるのが今からとても楽しみです。

 校長室に戻ると、今度は別な学級の3年生たちが校長室を覗きに来ました。何をしているのか聞いたところ、社会科の学習で、校内の消防設備を探しているとのことでした。廊下に置かれた消火器や、天井にある煙探知機を探して、その位置を校舎見取り図に書き込んでいます。

 私がこの東小の自慢できることのひとつに、児童たちがいつも避難訓練を真剣に行う、ということがあります。これまでの避難訓練の様子を見ても、地震や火災が実際に起きているのではないかと思ってしまうほど、どの児童も真剣に訓練をしています。先日、体に感じるかどうか程度のわずかな揺れの地震が発生したときも、1年生の教室では、全児童が素早く机の下に潜り込み、避難解除の指示が放送で流れるのを息を殺してじっと待っていたそうです。世界有数の地震大国に暮らす小学生として、このような学習を通して日ごろから身につけていている防災意識をさらに一段高めてくれることを期待したいと思います。