羽目を外すにも程がある?

 今日からまた新しい週が始まります。運動会まであと2週間です。市内他の小学校ではすでに運動会が終わっていますので、今年は本校が殿(しんがり)となります。本番に向けて、今朝の体育館では、赤白両軍の応援団が元気に声を出して応援の練習をする姿を見かけました。6年生が、4・5年生の団員に応援の掛け声や振り付けを丁寧に指導してくれていました。いよいよ運動会までのカウントダウンが始まります。

 今日は出張のため日中不在でしたので、児童たちの学習の様子を見に行くことができませんでした。代わりに先週金曜日の昼休みの出来事を紹介します。

 この日も2名の1年生の女子児童が校長室にやって来ました。すると、たまたま職員室前にいた3年生の集団が、1年生が校長室に入っていく姿を見て、口々に「入ってもいいのかよ?」と囁きながら扉の所から中を覗き込んでいます。「先生がいるときなら入ってもいいぞ」と伝えると、その一団も恐る恐る室内に入ってきました。彼らにとってみれば、校長室なんて入学直後の「学校探検」のときぐらいしか来たことがなく、その後も何か特別に良いことか悪いことでもしない限り入る機会のない場所だと思います。最初はやや緊張気味にソファーや椅子に座ってみたり、中をきょろきょろ見回したりしていました。

 しかし、さすがにやんちゃ盛りの3年生です。その緊張感もあっという間にどこかに消え去ってしまい、まるで自分の部屋にいるかのようなリラックスモードに変身してしまいした。「遠慮」とか「緊張」という感情から解き放された後は、ご覧の通りの様子です。挙句の果てには、「かってにさわっちゃいけないんだよ!」と1年生の女の子から注意まで受けてしまいました。

 実を言いますと、この写真を載せることに最初は少し抵抗がありました。なぜなら、「羽目を外すにも程があるのではないか?」と不快に思われる方も少なからずいらっしゃると思ったからです。なので、少し説明を加えておきますと、この3年生の児童たちとは日頃からコミュニケーションをとる機会が多く、どの程度まで自由にさせて大丈夫なのかある程度予測ができましたので、あまり心配することなく放っておくことができました。そして、もし羽目を外しすぎたとしても、「それ以上はダメだよ」と一言注意すれば、みんな素直に理解できる児童たちです。いずれにしても、校長室という少し不気味な部屋に入って、目の前に大きなソファーや大袈裟な机が置いてあれば、座ったり飛び込んだりしてみたくなる気持ちは十分わかりますし、小学生としてそれが素直で当たり前の反応だと思います。また、彼らは将来この日本を背負っていく子どもたちですから、これぐらいの逞しさも時には必要だと思っています。ただし、東小の児童たちすべてが、このように羽目を外すことが得意だというわけではありませんので、そこは最後に付け加えておきます。