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あらきっ子の「心」が育っています!

 9月9日(月)早朝、台風15号は我孫子市も通過していきました。その猛威は凄まじく、新木小学校もその被害に遭いました。一番凄かったのは昇降口前の八重桜。強風を受けてなんと根元から折れてしまいました。

 

 このままでは通行の邪魔になるので、子どもたちが登校する前に枝を落とし、できるだけ小さく切って片づけました。しかし、短時間では幹まで小さく切り分けることができませんでした。いくつかに切り分けた幹を運ぼうとしましたが、根元の方は太く重かったので、邪魔にならぬよう木が立っていた所にしばらく置くことにしました。

 

 そして今日、市役所の方が新木小学校を訪れました。「学校近くの道路にも倒木があり、その状況を確かめに来た」とのことでしたが、この残った八重桜の様子を御覧になって、道路の倒木と共に運んでくださると約束してくださいました。

 

 給食の準備中、校内放送で子どもたちに市役所の方のお話をしました。そして、「これまできれいな桜を咲かせ、ずっと新木小学校を見守ってくれた八重桜に感謝し、最後のお別れをしましょう。」と付け加えました。

 

 

 放課後、2年生の女の子が二人職員室に手紙を持ってやってきました。「誰に渡すの?」と聞くと、「八重桜さんに」という返事。その手紙がこれです。

 

 昇降口に出てみると、下校する子どもたちが代わる代わる残った八重桜の幹に向かって「今まできれいな花を咲かせてくれてありがとう」と声をかけていました。

 

 来年、この八重桜は花を咲かせることはもうできませんが、子どもたちの心の中にいつまでも思い出となってその美しい花を咲かせることと思います。

 

 植物や動物を愛でる優しい気持ちが、たくさんのあらきっ子の中に育っていることを実感した出来事でした。

 

 台風の被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。一日も早く普段の生活に戻りますように。