押小日誌

ハザードマップから「もしも」を考える(5年理科・防災教育実践研究の取組)

本校は今年度、防災教育実践研究推進校として安全教育に関する取組を進めています。

今回、その研究の一環として、5年生の理科「流れる水のはたらき」で、「川と私たちのくらし」をハザードマップや映像教材を活用して学習しました。

はじめ、映像教材で災害に関する動画を視聴しました。大雨や台風により、川が氾濫し洪水が発生し、家屋が浸水している様子を確認しました。

 

 
次に、災害が起こる前の備えとして、想定される災害を確認できるハザードマップの見方を学びました。ハザードマップ(デジタル版)は、さくら市のホームページから見ることができます。(先日、職員研修でハザードマップについて勉強しましたので、担任がその成果を生かしました。)子どもたちは、実際に自分の住む地域の危険箇所をハザードマップで確認しました。

 

  
そして、「もしも」の時に備え、自分はどうしていけばいいか(準備、万が一発生したときの行動など)を考えました。この「自分は」というところがとても大切だと思っています。人ごとではなく「自分ごと」ととらえるところです。

  

学習の記録には次のような記述があり、子どもたちの防災に関する知識や考えが深まっていることを感じました。
「浸水40cmでドアが開かなくなったり、窓ガラスが割れて水が入ってくる危険があることを知った。(家の中から)外の様子を見たり、テレビの情報を見るのも大切だと思った。」
「ハザードマップで避難経路や避難場所を家の人と確かめたい。」
「私の家は洪水があったら1~3m浸水するかもしれないことが分かったので、もう一度家で調べ直したり、ハザードマップを確認したりして、対策を考えないとと思った。」

これまでは、子どもたち自身がハザードマップを見ることはなかなかなかったと思います。このような研究もあって、子どもたちに防災の資質向上が図れていると感じます。そして、我々教員も、防災について意識が高まっています。今後も、防災教育の可能性を探りながら研究を進めていきたいと思います。