2025年9月の記事一覧
校長室のひとりごと「夏休みの宿題とAI」
夏休みの思い出と言えば、ラジオ体操で一日が始まり、暗くなるまで汗だくで遊ぶ。プールに行き真っ黒に日焼けし、日焼け具合を競ったりしていましたが、それも遠い過去のこと。今は「熱中症警戒アラート」が発表され屋外での活動がそもそも出来ず、プールに入るときも日焼けを防ぐなど様々な理由でラッシュガードなどで肌を覆うのが当たり前に… 時代の流れを実感します。子ども達の夏休みの変化を感じるもう一つが「宿題」です。ある調査では、34%(3人に1人)の子どもが夏休みの宿題に「人工知能AI」を利用しているというのです。ではどんな課題にAIを使っているかというと「ワークのわからないところを聞く」「自由研究で参考にする」などは想定内ですが、「作文・論文」「読書感想文」にAIを利用し、そのまま写している子どももいるようです。何より驚かされるのが「絵日記や絵画」などに「画像生成AI」を利用し、そのAIが作成した絵を更に「子どもっぽく」「小学生らしく」と更にAIを利用し、いかにも子どもの絵のように加工している例もあるようです。
近年どこの学校でも宿題の量を減らしています。単に「書き写せば…」というような思考を伴わない課題を減らし、点数などで表せない「物事に対する考え方、取り組む姿勢、行動」など日常生活に役立つ能力「非認知能力」を養う課題に重きを置いているためです。非認知能力を養う課題、つまり「作文・論文」「読書感想文」「絵日記・絵画」までも一つの作業をこなすかのようにAIを頼るのはいかがものなのでしょうか。