2025年12月の記事一覧
校長室のひとりごと「ボランティア」
ボランティア活動に参加したことはありますか?ボランティアというと例えば「能登半島地震」や「東日本大震災」など災害の復興支援ボランティアやスポーツイベントの運営ボランティアなどがメディアにも取り上げられます。こうしたボランティアは予め申し込みを行い、それなりの決意と覚悟を持って「ボランティア活動=特別な活動」というイメージがどこかにあります。しかし厚生労働省によれば、ボランティアとは「自発的な意思に基づき他人や社会に貢献する行為」のことであり、活動の性格として「自主(主体)性」「社会性」「無償制」等が挙げられると記されています。自分の利害に関係なく「誰か(社会)のために」行う活動で「見返りを求めない」活動は全てボランティアだと言えます。今社会はこうした「ボランティア精神」を備えた人材、「ボランティア活動」の経験がある人材が求められています。高校入試の面接で「ボランティア活動の経験はありますか?」と尋ねる学校が増えていることも合点がいきます。3年生に機会があれば「ボランティア活動の経験はあるか」と尋ねていますが、ほとんどの生徒は「忙しくて・・・」と答えます。しかしよくよく話を聞いてみると、落ち葉の季節には、すすんで落ち葉掃きをしたり、地域のクリーン作戦、除草作業などに参加していたりしています。大がかりな復興支援のボランティアでなくても、周囲に目をやり他人のために、みんなのために行動を起こすことができる生徒が増えることを願っています。