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2025年3月の記事一覧

校長室のひとりごと「1年間ありがとうございました」

いよいよ令和6年度の修了式を迎えました。

 4月のスタートから新型コロナによる行動制限がないまま1年間が過ごせたのは、実に5年ぶりのことでした。そんなこともあってか4月からエンジン全開、今日の修了式まで卒業した3年生を筆頭に、行事に日常の生活にと、大きな事故もなく明るく元気に躍動的に過ごしてきた一年間でした。

 2月25日のこの場でも話題にしましたが、コロナ禍も明けた今、外部との交流を自粛してきた学校も地域の力を借りて、子ども達を地域ぐるみで育てようと趣旨のもと、なんとか学校のことを多くの人に知っていただこう、と始めたこのHPのブログでしたが今日でひとまず令和6年度の区切りとさせてたいただきます。ご愛読いただいた皆さんからの温かい言葉に支えられ、1年間で約114万件のアクセスをいただきました。本当にありがとうございました。

 また保護者、関係者の皆様、至らぬ点もあったかと思いますが、本校の教育活動に対しまして、深いご理解と計り知れないご協力いただきましたことに、この場をお借りして感謝申し上げます。一年間ありがとうございました。

校長室のひとりごと「別れの季節」

「暑さ寒さも彼岸まで」とは言い得て妙で、つい先日の積雪が嘘のように春本番が近づいています。日本の世の中は4月始まり3月終わりの「年度制」です。春の温かなやわらかさの一方で、この年度末は「別れの季節」、学校でも卒業や教職員の人事異動など毎年多くの別れがあり、感傷的な気持ちになる季節です。

 社会問題の一つに「少子化」問題があります。本校も年々新入生が減少し、今年度は昭和22年の創立以来の最少人数での学校生活でした。令和7年度は更に少なくなる見込みです。 ここ東葛飾地区は比較的人口密集地域のため子どもの減少曲線は緩やかですが、全国、全県的に見ると「少子化」による学校の存続が深刻な問題になっています。福岡県ではこの3月いっぱいで25の小中学校が長い歴史に終止符を打つと報道されています。千葉県内でも昨年度末に南房総市の二つの中学校が統廃合し、この3月には市原市、御宿町の各小学校が閉校となります。

 誰にも故郷、母校は存在しています。たくさんの人のたくさんの思い出が詰まった母校であり学び舎、それが学校です。もちろん自分一人でどうにかなる問題ではありませんが、改めて歴史と伝統ある川間の地の川間中学校を守っていきたいと痛感しています。

校長室のひとりごと「小学7年生?」

 昨日は市内の小学校で卒業式が行われました。私も本校の学区にある二つの小学校に隔年で来賓として出席しています。どちらの小学校も中学校とはひと味違った温かな雰囲気での卒業式です。小中連携事業として小学校の様子を見たり、昨日のような卒業式での6年生の様子を見ると、最上級生、本当にしっかりとした立派な姿で、本校に入学してくるのが楽しみです。

 中学校の教員は日頃中学生を見ているためか、入学してくる新入生はまだ体も小さく可愛らしく、ついあれこれと「お客様扱い」手をかけすぎてしまう傾向があります。新入生は新入生で、慣れない中学校、怖そうな先生、大人っぽい先輩、着慣れない制服のため緊張しているのか、「初めは大人しく…」と気を使っているのか、卒業式で見せてくれた小学校の最上級生としての頼もしさは影を潜めてしまいます。お互い悪気はなく良かれと気を使っていることなのですが、こうした余計な気遣いがいわゆる「中1ギャップ」の一つの原因なのかもしれません。そのためにも小中連携、お互いの様子を日頃から相互参観し理解した上で新入生に接しなくてはならないと、つくづく感じます。

 中学一年生という新入生には変わりありませんが、小学6年生の次、小学7年生という6年生の上乗せが中学1年生だという考え方で接することが大切なのかもしれません。

校長室のひとりごと「◯◯パ」

「コスパ」、費用対効果(コストパフォーマンス)の略語で、支払う費用に対する得られる効果について、費用に対して効果が大な時には「コスパが良い」などと使います。同様に「スペパ」という言葉は「スペースパフォーマンス」限られたスペース空間を有効活用する間取りやインテリアの配置などで使うようです。続いて「タイパ」です。「タイムパフォーマンス」時間の有効活用を示しますが、一説によるとZ世代の若者の間でコロナ禍に広まったと言われています。コロナ禍では学校もリモートやらオンデマンドやら自宅学習が続きました。大学では課題の動画を見る授業が増えましたが、この動画を通常再生ではなく「倍速」で視聴する方法が広まったようです。この倍速視聴を繰り返すことで内容は内容できちんと理解できているというから驚きです。授業だけではなく、録画したドラマや動画配信の映画などでも倍速視聴する人が多いそうです。調査によると全体の34%が倍速視聴の経験があり、20代女性の43%、20代男性の54%が倍速視聴をしているそうです。

 私もよく映画を動画配信で観ますが、最近の映画は、会話のない場面でも字幕が流れたり、会話のない場面でも独り言のようにナレーションが入る映画が増えたように感じます。本来映画は俳優の表情や間の取り方でさまざまな想像を巡らせることが醍醐味だと思っていましたが、最近は制作側も倍速視聴を視野に入れ、倍速でも物語が掴めるように工夫していると新聞の記事で読んだことがあります。

次は「◯◯パ」という言葉が生まれるのでしょう。

校長室のひとりごと「警察から?」

 連日のように「なりすまし」による「特殊詐欺」が報道されています。片っ端からお年寄りに「俺だよ俺…」と孫になりすまし「会社のお金を落としちゃって」「交通事故を起こしちゃって示談金が」などと騙そうとする「オレオレ詐欺」ですが、詐欺グループもずいぶん巧妙になり、警察を名乗る電話による詐欺が急増しているそうです。その手口は実在の新宿警察署を名乗り「あなたの口座から…」など不安を煽り、そのうちに「あなたが逮捕されるかもしれない」と追い打ちをかけ「在宅で事情聴取するので…」と個人情報を聞き出すという手口だそうです。今こうして文字として読めば、引っ掛かるわけはないと思ってしまいますが、以前は海外からの着信番号(+◯◯)でしたが、この新宿警察署を名乗る詐欺は、IP電話を利用して実際の03から始まる新宿警察署の番号が着信表示されるように細工するなど巧妙だそうです。

 被害に遭われた方は「そんなわけはない」と思いつつも警察からという恐怖で「つい」だそうです。実際に私の携帯電話に今、警察から電話がかかってきたらおそらく気が動転してしまいどうなるのか…

 もし、そんな電話がかかってきた場合には、相手の名前を聞き、一旦切ってから、最寄りの警察署に相談するようにと専門家は提唱しています。気をつけましょう!

 

校長室のひとりごと「ローマ字」

 今日は学年末保護者会を兼ねた今年度最後の土曜授業です。多くの保護者の皆さんの参観をお待ちしています。

 先日、ローマ字の表記について見直しを検討してきた文化審議会が今期の審議を大筋でまとめたという報道がなされました。報道の意味も理解できず、そもそも「ローマ字って何?」と問われても回答できそうもありません。そこでローマ字について調べてみました。

 初めてのローマ字は16世紀後半、室町時代だと言われています。キリスト教宣教師が外国人達に日本語を教えるために、アルファベットを使い日本語の発音を記したのが始まりだそうです。我々日本人が英語を覚えようと、カタカナでフリガナを振るようなものですかね。その後、鎖国でローマ字文化は衰退しますが19世紀に入りアメリカ人宣教師ヘボン氏がこれまでのローマ字をもとに「和英語林集成」という言わばローマ字辞典のようなものを作りました。これが「ヘボン式ローマ字」で、現在でも一般的に使われているローマ字です。

 ローマ字には「ヘボン式」意外にも「日本式」や「訓令式」などいくつか種類があるようですが、実際に使う我々一般人には馴染みもありません。そこで、今回の報道は「ヘボン式」を基本に見直そうということのようです。

 あまり「馴染みがないローマ字」と思いながらも、今PCのキーボードで文字を綴っているのはローマ字入力(PC独特のローマ字)だったりします。難しいですね。

校長室のひとりごと「江戸しぐさ」

 皆さん「江戸しぐさ」ってご存じですか。人口が増え栄えてきた江戸時代の江戸の街で、商人のリーダーたちが「平和でみんなが暮らしやすいように」と作り上げてきたルールのようなマナーのことを「江戸しぐさ」と呼んでいます。「江戸しぐさ」が記された文献は残っておらず諸説ありますが、もともと江戸時代には「繁盛しぐさ」と呼ばれていたそうですが昭和になってから「江戸しぐさ」と命名されたそうです。では具体的にどんなマナーかと言えば、例えば「傘かしげ」、雨の日に傘を差した人同士がすれ違う際に、傘のしずくで相手を濡らさないように傘を互いの外側に傾けるマナーです。「こぶし浮かせ」、これは複数の人が一緒に座るとき一人でも多くの人が座れるように、一人一人が腰を浮かせてこぶし一つ分詰めるというマナーです。次は「肩引き」、江戸の街には多くの路地があり、そんな狭い路地で人とすれ違うときに互いに右肩を引きぶつからないようにすれ違うというマナーです。「江戸しぐさ」はこのほかにもたくさんありますが、そのどれも大勢が生活し、多くの人が行き交う江戸の街で、人々が互いに気遣い、思いやり、生活しやすくするための「江戸しぐさ」、「ちょいとごめんなすって!」なんて威勢良い江戸の暮らしぶりが浮かんできますね。

 江戸の街を生活しやすくするためのマナー「江戸しぐさ」、仮に「江戸の街」を「学校」に置き換えたなら、互いを気遣い思いやりあふれる「粋」な学校になるかもしれませんね。

 

校長室のひとりごと「なりたい職業」

「中高生のなりたい職業」なるランキングが様々な調査機関から発表されています。人を育てる教員という仕事柄、数ある調査の中でも気になるランキングです。先日発表されたランキングを紹介します。

    【男子】  【女子】

 1位 会社員    会社員

 2位 公務員    マンガ家

 3位 YouTuber          公務員

 4位 ゲーム    パティシエ

    クリエイター

 5位 ITエンジニア 薬剤師

 6位 野球選手   看護師

 7位 建築家    料理人

    教員     保育士

 昔は男子も女子も教員が上位の常連でしたが、なんとも残念です。確かに近年、全国的に教員採用試験の倍率が低下を続けています。メディアによる「ブラック教員」などの報道が影響しているのでしょうか。こんなにやりがいのある職業はないと思いながら38年が過ぎようとしています。

  

校長室のひとりごと「後世にまで」

 昨日、第78回卒業式が行われ、無事に91名の3年生が卒業していきました。本校では校舎配置の都合上、1、2年生は校舎の3階、3年生は校舎の2階に教室が配置されています。いつも元気で、笑い声に溢れていた3年生だっただけに、2階は閑散とし、空になった教室を見ると、3年生の卒業を実感し寂しい気持ちになります。

 また今年も、もうすぐ校庭の満開の季節がやってきます。そして4月、新年度になれば新入生が入学し、また新しい生活、79年目の川間中の始まりです。今日からしばらくは1年生70人、2年生84人と154人での生活が続きますが、1、2年生力を合わせて頑張っていこうと思います。

  昨日の「校長式辞」内でも少し触れましたが、14年前の昨日3月11日午後2時46分、東日本大震災が発生しました。震源に近い宮城県などでは震度7を、東京や野田でも震度5強という広い範囲が被害を受け、多くの命が奪われてしまいました。当時、野田市では昨日同様に午前中卒業式を行いました。発生当時には生徒達は皆下校していましたが、市内の小学校では保護者への引き渡し下校を行ったことを思い出します。今の中学1年生は東日本大震災後に生まれた世代、被災者や語り部だけではなく、当時を知っている者として、後世にも語り継がなくてはならない出来事だと考えています。

校長室のひとりごと「旅立ちの日」

 今日は本校にとって大切な日、そして特別なお祝いの日「卒業式」です。生徒達は小学校でも卒業式は経験していますが、校区があるので6年生は卒業しても同じメンバーがそのまま中学校に入学してきます。しかし中学校の卒業は、みな受験を通して別々の学校に進学するため、中にはもう会うことがない級友も出てきたりと、小学校とは少し違った雰囲気が中学校の卒業式にはあります。

 中学校の卒業式には「4つのお祝い」があります。一つ目のお祝いは「中学校の課程を修了した」というお祝いです。二つ目は「義務教育を終え自分で選んだステージに進む」という門出のお祝いです。三つ目は「9カ年間に渡る教育を受けさせる義務を果たした」という保護者へのお祝いです。そして四つ目は15歳と言えば昔の元服大人の仲間入りですから「15年間の子育てご苦労様でした」という保護者や家族に対するお祝いです。この4つのお祝いを広く披露するのが中学校の卒業式です。三つ目、四つ目は保護者、家族へのお祝いですが、卒業証書には一つもそのことは書かれていません。卒業生本人が家族の代表として、壇上で卒業証書を受け取ることの意味をしっかりと噛みしめ、立派に堂々と卒業生には式に参加してほしいと願っています。

 昭和22年の創立以来、1万人を超える先輩達から脈々と受け継いだ歴史と伝統を、今度は1.2年生達に託す時が来たわけです。卒業しても、いつまでも後輩達の憧れの先輩でいてほしいと思います。

校長室のひとりごと「春の訪れ?」

三寒四温とはよく言ったもので、週末の雪も春に向けた準備の一つだったと感じます。

「猫の日」に合わせて、我が家では3匹のネコを飼っていると紹介しましたが、これも近づく春のせいか躍動(?)する機会が増えてきたようです。猫同士のじゃれ合いで騒がしいのなんの…猫の聴覚は人間の4倍とも言われており、特に高い音、虫の羽ばたきなどの高周波も聞き分けるそうです。一方で雷や打ち上げ花火、物を落とすような突発的な大きな音に怯えるそうで、確かに我が家の猫もその通りです。また男性の低い声は動物の唸り声を連想するため、男性より高い声の女性に懐くことが多いそうです。こういった猫の習性から、ゆったりと透き通るような高音の「クラッシック音楽」が猫を癒す!という説があります。あるサイトでは「ロック音楽」も好むと紹介されています。猫の心拍数は運動後の人間くらい(150〜180)で、ロックのビートとシンクロするためだそうです。このようなことから猫専用の音楽を作っている人もいるというから驚きです。えっ?ところで試したのか?って話ですが、音楽を選んでいるうちに疲れたのか猫たちが落ち着いてしまうため、まだ試せていません。こういうところも気まぐれな猫ならではなんでしょう。

 明日は卒業式です。なんとか天気も大丈夫そうで一安心です。

 

校長室のひとりごと「魔法の言葉」

 想像してみてください。例えば、比較的混んでいる電車に乗りましたが詰めればもう一人くらいは座れそうです。乗ってきたあなたに気づき何人かが席を詰めてあなたが座れるスペースを空けてくれました。あなたはその席に座りますが、そのときどのような言葉を口にしますか?例えば、道を歩いていてハンカチを落としてしまいました。自分では気がつきませんでしたが、後ろから「落としましたよ」とハンカチを手に駆け寄ってくれた人に、どのような言葉かけをしますか?例えば、飲食店で店を出る際にスマホをテーブルに置き忘れてしまいました。店員さんが慌てて「忘れてますよ」とスマホを持ってきてくれました。その店員さんにどのような声をかけをしますか?

 三つの例で考えてもらいましたが「何も言わず頭を下げるだけ」と言う人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は「○○○○○」という5文字を口にするでしょう。皆さんの5文字はどちらでしょうか。「すみません」「ありがとう」・・・

 つい「すみません」と言ってしまいがちですが、やはり「ありがとう」を選びたいものです。人は「ありがとう」と言われれば嫌な気持ちにはなりません。むしろうれしくなるものです。人をうれしくさせる力がある美しい日本語「ありがとう」。そんな「ありがとう」が飛び交う社会になれば良いなと思っています。

校長室のひとりごと「不易流行」

 年度末を迎え、今は来年度の日程やカリキュラムなど来年度の様々なことを決めたり調整したりしています。過去のこととなりつつあるコロナ禍の余波は学校にたくさん残っています。行事の精選・縮小、地域交流の自粛、部活動時間の短縮、リモート学習…もちろんこれらはコロナだけではなく、教員の業務改善や社会全体の変化も影響しています。一方でコロナの余韻は悪いことだけではなく、昭和から続く古い体制を見直す機会にもなり、学校教育は大きな転換期を迎えています。

 この大きな転換期に私が校長として常に意識していること、それは「不易流行」です。「不易」とはどんなに社会や時代が変化しても変わらないこと、変えてはならないこと。「流行」とは社会や時代の変化に合わせて変わること、変えなくてはならないことです。コロナ禍では、感染拡大防止が最優先だったため、様々なことをいわば削ってきました。そしてコロナ禍が明けた今、削ってきた何を戻して、何をそのままにするか、単にコロナ禍前に戻すわけには行きません。生徒達はもちろん先生方も若返りコロナ禍前の学校の様子を知らない先生もたくさんいます。

「生徒にとって」必要なことは削らず、むしろ手厚く時間を割いて、逆に削っても影響ないものは過去にとらわれず削るなど形を変えていくことがこれからの学校には必要だと思います。

校長室のひとりごと「3年生を送る会」

 令和6年度もいよいよ大詰めです。今日は「3年生を送る会」が行われます。「卒業式」や「修了式」はまだこれからですが、生徒会が企画し行われる行事としてはこの「3年生を送る会」が今年度最後になります。今年1年間の生徒会活動の集大成として、また、卒業してゆく3年生への感謝や激励、餞を表現する大切な生徒会行事です。1.2年生はこれまで時間をかけて準備し、何度も何度も練習をしてきました。3年生は入試の関係でほとんど練習していませんが、それでも例年1.2年生はやはり3年生にはかないません。

 3年生は今日の「3年生を送る会」から「卒業生」と呼ばれるようになり入試モードから卒業モードに切り替わります。また1.2年生は改めて3年生の卒業後の自分たち、つまり1年生は先輩に、2年生は最上級生になる自覚と責任を持つきっかけにする会でもあります。単に「お世話になった3年生のために…」の会ではなく、自分たちの1年間の成長を実感し4月からの新年度の準備となる、それが「3年生を送る会」です。

 約1ヶ月後、新年度最初の生徒会行事は「新入生歓迎会」です。先輩となって、最上級生となって新入生達を迎え入れる会、そのためにも今日の「3年生送る会」はとっても大切です。心のこもった温かい「3年生を送る会」になることを期待しています。

校長室のひとりごと「合格発表」

 今日午前9:00に千葉県公立高校の入試の合否の発表があります。明日の「3年生を送る会」を挟んで6日は埼玉県の公立高校の合格発表があります。もちろん既に入試は終わっているため、今更合否が覆ることもありませんが、それでも「みんな合格しますように」と願ってしまいます。

 既に第1希望の私立の高校に合格している生徒も含めて、今日、そして6日にはみんな進学先が決定することになります。もちろん全員に合格してほしいわけですが、現実には不合格の生徒が出てくるかもしれません。周りが合格に喜ぶ姿を見れば、尚更「この世の終わり」とばかりに落ち込むことでしょう。中には初めて経験する挫折を味わうかもしれません。でもそんな生徒にこそ「どこの学校に通うかはそんなに大した問題ではなく、むしろどんな3年間を過ごすかが問題だ」と話してあげたいと思います。そういえば「負けるが勝ち」という言葉もあります(不合格が負けという意味ではありませんが)。

 4月から通う学校が「良い学校だったのか」は3年後に判断できるのだろうと思います。3年後「この学校を選んで良かった」と胸を張って言えるような高校生活を送ってほしいと思います。

 

 

 

校長室のひとりごと「桃の節句」

 いよいよ3月、3月といえば「春」「旅立ち」「卒業」「別れ」を思い浮かべます。どことなくもの思いに浸る季節です。今日3月3日は「桃の節句」です。「桃の節句」といえば女の子をお祝いする年中行事で、お雛様(雛人形)を飾り、ちらし寿司や雛あられを食べる、その程度は知っていました。7月に初孫(女の子)が生まれ今年が初節句ということで「桃の節句」について改めて調べてみました。

 旧暦の3月3日「上巳(じょうし)の節句」はちょうど桃の花が咲く頃ということで「桃の節句」と呼ばれ、5月5日が男の節句「端午の節句」であることから「桃の節句」は女の子の節句お祝いの日となったそうです。女の子が遊ぶ物として雛人形が飾るのが風習となりました。この雛人形は平安時代に貴族の女の子たちが紙で作った人形を紙で作った御殿で遊ばせるという遊びが由来だそうです。また雛人形には厄を引き受ける役目があり、女の子から災いを守り幸せな人生を送れますようにと願いが込められているそうです。

「桃の節句」で食べるちらし寿司の具にもそれぞれ願いが込められており、例えば「エビ」は腰が曲がるまで長生きできましょうように、「いくら」は子沢山に恵まれますように、「豆」は健康でまめに働けるように、「レンコン」は先が見通せますように…だそうです。

今日は、そんな願いを込めて孫に会ってこようと思います。