校長室より

校長室より

第73回卒業式

式辞
令和という時代に変わり最初の卒業式を迎え、保護者の方々のご臨席のもと、野田市立二川中学校第73回卒業式が行える事を大変喜びに思います。
 さて、80名の卒業生のみなさんご卒業おめでとうございます。
今、皆さんに渡した卒業証書は、中学校3か年間の全過程を修了した証明です。同時に義務教育9年間を完全に修了した証明でもあります。
共に学び、共に汗を流し、時には仲間とぶつかり合いながらも思い出のたくさん詰まった二川中学校での生活が終わろうとしています。様々な経験を積む中で皆さんは着実に成長してきました。特に、この1年間は最高学年としての責任を十分果たした1年間でした。
二川中を支える生徒会スローガン「高めあう」という考え方のもと、挨拶・歌声・清掃そして整理整頓。これを実践し、後輩を引っ張ってきたのは皆さんでした。そして、取り組みの過程を大事にしてきた学校行事の成功。伝統の応援に加え、ルパン三世の応援、沿道での駅伝の応援。人のために何かを全力で行う姿、決して忘れられない景色の一つです。歌声は、いつも校長室まで響いてきました。君たちの歌声は、ハイレベルで感動そのもので多くの人々を魅了しました。部員不足に悩ませられながらも鍛え続けた部活動
。全員が一つにまとまりって勝ち取った感激より、負けから学んだことのほうが多かったのかもしれません。。
楽しかった思い出だけでないでしょう。安心安全を脅かす想定外の出来事、突然学校に行けなくなったこと。自分でもわからなくなるくらい悩んだこと。将来への不安の中での受験勉強。そんな中、何とか自分を伸ばそうと一心不乱に学習に取り組む姿に切り替えた瞬間。その雰囲気が日に日に高まり、学ぶことでまた一つたくましさを増していく様子を垣間見ることができました。自主学習ノートの取り組みが今年31冊をびっしり行った3年生もいます。最後の一人の進路が決まるまで高めあおうとしたところは君たちのフェアープレーでした。
 中学校生活、中でも受験は内面的にも大人へと成長させます。親の愛情、家族の支え、友の存在、先生方の指導と様々な出会い。成功と失敗、すべてのことを受け入れ、そして感謝にもつなげました。
4月からはそれぞれが新しい道へと進みます。今までの義務教育と違います。自分のことは自分でやらなければなりません。今まで以上に責任も伴います。自分の人生の主人公は紛れもなく自分です。自分が決断して、たとえ大変でも一歩を踏み出さなくてはなりません。私が自主学習ノートに書き続けた日々是前進の精神こそが大切です。勇気をもって前進するのです。
何度も言いますが、君たちにはフェアープレーの精神があります。一生懸命やっての失敗は恥ずかしいことではありません。むしろ自分の失敗を審判のせいにしたり、他人のせいにしたりして自分を顧みないほうがするほうがフェアではありません。また、敵と言わず、自分を楽しませる相手、自分を高めてくれる相手に対し、敬意を持てるみなさんでいづつけてほしいと思います。夢と志を持ち、自信をもって皆さんらしく全力で生きていってください。
保護者の皆様。私たち教職員一同は、子供たちの成長を第一に考え、時には厳しく一生懸命に教育活動に取り組んでまいりました。これから生徒たちが生きる時代は、激動の時代になることでしょう。しかし、どんな困難に出会ってもこの二川中で学び培ったことを通して力強く生き抜いてくれるものと信じております。この三年間本校の教育にお寄せいただきましたご理解ご協力に改めて深く感謝申し上げます。
それでは卒業生の皆さんお別れです。
新たな時代を切り拓き、よりよい社会をつくっていくであろうみなさんに思いを馳せ、私の式辞といたします。
令和2年3月16日     野田市立二川中学校長 稲橋光男

休校続きの中、卒業式が行われました。3年生とても立派でした。

おめでとうございます。ありがとうございました。