学校の様子

文化財出前授業(6年生)その2

 昨日の思いがけない発見とは・・・。
 
古墳時代の出土品です。「土玉(どだま)」をつないであります。今でいう ”ネックレス” のようなものでしょうか。この出土品の横におかれている説明書きを見てください。な・な・なんと、倉之橋遺跡 (西三ヶ尾) から出土 と書かれているではありませんか。福田第二小学校の所在地が 野田市西三ヶ尾988番地 ですから、 この「土玉」は学校の周辺のどこかから出土したことになります。 なんだか急に親しみがわきました。
 

   
古墳時代にはいると、道具にも変化があらわれます。
上の写真をよくみてみると、土器の面に色のちがうしまもようのようなものも見られます。 くびれたところには、土を丸めてぺたんこにつぶしたような円形のものがたくさん張りつけてあります。かざりのようですね。 王様のお墓にいっしょにうめられたもののようだと説明がありました。


さて、こちらの二つの土器は・・・。
 
一つは「こしき」といって底に穴があいています。  これにはお米を入れます。穴から漏れないように何かをしいたようです。
 
これは「かめ」というものです。水を入れます。


下は水の入った「かめ」 上には米をいれた「こしき」を重ねます。二つの土器を下から火で熱すると、下の「かめ」からは蒸気が出て、上の「こしき」の中の米は蒸されるという仕組みになっています。当時はお米を炊くのではなく、蒸していたようです。古墳時代の人の知恵です。 

 
さらに時代は進んで平安時代に入ります。このときの土器は他の時代にくらべても、とてもうすく仕上げられています。

 
ふたのある食器が作られたようです。今のお皿とかわりませんね。

さらにお皿には、文字も書かれています。「吉」という文字がわかりますか?

これは「かま」です。 旧石器時代とことなり、石ではなく、金属でつくられています。これを木の棒にくくりつければ「かま」になります。


時代とともに、生活につかわれる道具がどんどん進化していった様子がよくわかりました。