学校の様子

自分だけのICカードづくり(5・6年生)その2

コイルに電気を通すと、磁力が生じることは、前回その1でお知らせしました。さらにこの磁力が熱に変わるという原理を、わたしたちの日常生活のなかでも活用されたものがあります。その一つが「IHクッキングヒーター」(電磁調理器)です。理科大大学院生の方が、中身を見せてくれました。丸く茶色の部分がコイルです。
 


 
コイルに電流を流すと磁力が生じる実験です。ただのコイルが、電流を流すと・・・・子どもたちが持っているコイルの先にクリップがたくさんついています。

電流を流すのをやめると、クリップは全部下に落ちてしまいました。

 
おやっ?地球儀が浮いていますよ。地球儀の下に手をやっても、浮いたままです。

どうして? 地球儀のそのしたの鏡のような板には、コイルが埋め込まれています。電気を流すと、お互いに磁力がうまれて浮いているのだそうです。地球儀を板から離して持ち上げて、もう一度浮かせようとすると、回りの磁力に引っ張られて、板にくっついてしまいます。磁力の引っ張ろうとする力と反発しようとする力のちょうどいいバランスが取れているスポットを見つけて手を離すと、地球儀を浮かせることに成功します。みんな夢中になって挑戦しました。一回で成功して喜んだり、何度やっても失敗したりして、手で磁力を感じ取りました。この原理を活用したのが、リニアモーターカーだということも知りました。

授業が終了したあと、理科大生さんたちと給食を一緒に食べました。楽しい話をたくさん聴かせてもらったようです。いいひとときでした。学生さんたちも、「給食がなつかしい。学校の給食はとてもおいしい」と話していました。


〈児童の感想〉
 私は、今まで理科があまり得意ではありませんでした。今回東京理科大学の学生の人たちとたくさんの実験をしたことがとても楽しくて理解興味を持ちました。こらから何かの研究をしてみたくなりました。   5年 由梨愛(ゆりあ)