保健体育科 授業研究 ~陸上競技 ハードル走~
5月23日(木)5校時に、中学校2年生男子の保健体育の授業で、陸上競技の「ハードル走」に取り組みました。今回の授業では、ICTを取り入れることで、生徒が自らの学習課題を認識し、課題に向けて楽しく学べる授業を目指しました。具体的には、タブレットを活用してハードリングの動きを撮影し、自分自身のフォームをペアと一緒に確認するという方法を採用しました。
タブレットで撮影された映像を通じて、生徒は自分の動きを客観的に見ることができました。普段は感じ取れない細かな動きやフォームの崩れを映像で確認することで、どの部分を改善すべきかを具体的に理解できました。ペアとの話し合い活動を通じて、互いにアドバイスを送り合い、協力して技術の向上を図りました。
授業の中で特に重視したのは、ハードルを滑らかにリズムよく走り越すための練習です。ハードル走はタイミングとリズムが非常に重要であり、これを身につけるためには繰り返しの練習と精細な動作の確認が不可欠です。生徒は、撮影した映像を見返しながら、どのように足を上げ、どの位置から踏み切ると良いか、抜き脚はどのようにすれば改善されるかを考えました。その過程で、自らの課題を見つけ、それを克服するために真剣に向き合いました。
今回の授業は、単にハードル走の技術を磨くだけでなく、授業通して学校教育目標である「自律」を育み、どのように関連付けていくかを考える重要な機会となりました。自分の動きを見つめ直し、課題を改善するための具体的な手立てを考え、実行するという過程を通じて、生徒は自ら考え、選択し行動する力を養いました。さらに、ペアとの協力を通じて、コミュニケーション能力や協働する姿勢も育まれました。互いにアドバイスを送り合い、励まし合うことで、生徒同士の雰囲気もより一層良くなりました。
今回のハードル走の授業を通じて、生徒が見せた真摯な取り組みと、その中で培われた態度や能力は、今後の学習や生活においても大いに役立つことでしょう。私たち教員も、生徒の成長をサポートし、さらなる飛躍を期待しています。