致知~しることをきわめる~
「致良知」
皆さんはこの熟語が読めますか?
これは「ちりょうち」または「りょうちをなす」と読むそうです。
難しいので調べてみました。
意味は2つあるという記事を見かけたので紹介します。
①朱子学では「知を致(きわ)むるは物に格(いた)るに在り」すなわち「正しい知、真知をもつということは、つまり事物の真実・真相に到達することである」と考える。だから「理」という絶対の法則に対して、絶対の敬意を持って臨めというもの。
②陽明学では、「知を致(いた)すは物を(ただ)すに在り」と読む。宇宙の絶対的なルールである「理」、それは決して、人の心に君臨して、人の心を操作するものではなく、心そのものが「理」であるとするのである。心の思うこと・考えること・感じること。それこそまさに「理」である。だから人は純粋に思うがままに行動すればよい。それだけで「理に合った正しい行動」をとることになるというもの。
(松下政経塾「https://www.mskj.or.jp/thesis/9386.html#:~:text=」参照)
皆さんはこれを読んで、何を感じましたか?
私は難しいことを昔の人は考えたんだなと思いましたが、①より②の方が一人の人間として大切な何かを感じました。
何故か、それは本日行われたこの研修があったからだと思います。
株式会社岩瀬運輸機工
代表取締役社長 遠藤 育完 様
取締役社長室室長 岩瀬 卓 様
株式会社致知出版社
取締役 致知営業部長 板東 潤 様
管理部 ネットワーク管理担当 浅井 敬行 様
をお招きして「木鶏会 キックオフ研修」を行いました!
この「木鶏会」は、先日甲子園で優勝した慶應義塾高等学校でも行っていたそうです。
内容は
①「致知」を読んで感想文を書く
②3~4人のグループに分かれて感想を発表!
③発表を聞いたら、発表者の良いところを褒めつくす。
先生たちの中に校長先生や教頭先生、お越しいただいた皆様も参加していただき、お互いの感想を話し合い、互いに褒め合いました!
今回の研修では多くのことを学ぶことができました。
特に「時務学」と「人間学」についての話は興味深いものがありました。
時務学とは、勉強や部活動などの「未学」と言われるもので、学力や技術的なものです。
人間学とは、人間の徳性であり、「本学」と言われるものです。
もちろん、どちらも大切なのですが皆さんはどちらの「学」が大切だと思いますか?
研修の中では人間学が時務学の根底にくるものであると言っていました。
また、お名前を紹介させていただいた方以外にも一流企業で人事を担当されている方に来校いただき、そのお話しでは、採用する時点で時務学(学力や技術力)が優秀な人はたくさんいるけれど、人間力が優秀な人は少ないという話もありました。それほど人間力というものが大切で、成長させることに価値があるものだと感じました。
改めて、今回このような機会をいただきありがとうございました。
この研修で感じたこと、学んだことを今後の学校現場のみでなく、人と関わる時すべてにいかして人として成長したいと思います。私たちもさらに修養を積んでいきます。
生徒の皆さんも学級にある雑誌を手に取って自分なりの感想、考えをまとめてみましょう。