学校長からのお話を掲載しています
平成25年度第1学期終業式 式辞
校長室から外に目を向けると、花壇に植えられたひょうたんの蔓が日ごとに勢いを増し、緑の風をつくりながら凉を届けてくれます。
今日で71日間の第1学期が無事終了します。今、この終業式に臨むみなさん一人ひとりの真剣な表情や態度には、充実した日々を過ごせたという自信がみなぎっています。
この1学期を振り返ってみると、みなさんの多くが自分の伸び代を広げられたと思います。ただ、伸び代の幅は一人ひとり違いがあります。また、伸び代の内容にも違いがあります。それは当然のことです。大事なことは、少しでも自分の伸び代を広げられたという事実です。
例えば、学力や学びの伸び代を広げられた人は、授業に真剣に取り組むとともに、家庭学習にも力を入れることができた人です。そして、学習内容が「わかる」というレベルから、テストが「できる」というレベルまで、努力を続けた人だと思います。
次に、心や生活の伸び代を広げられた人は、自分だけでなく、周りの人たちを幸せにした人だと思います。誰もがやらない仕事、つまり見えない仕事を進んで行うことができる人です。そして、心の伸び代は、善い行いとなって現れ、前へ前へと後押しするエネルギーを生み出す原動力となるのです。
また、自分の健康や体力の伸び代を広げられた人は、睡眠・食事などの自己管理や、積極的な体力つくりに挑戦できた人です。睡眠・食事などの自己管理ができる人は、欠席も少なく、部活動でも活躍することができます。体力つくりに挑戦できる人は、体育の授業や部活動の練習を休みません。
さて、この1学期を振り返るにあたり、みなさんが自分を評価する客観的な資料が、通知表だと思います。自分の伸び代がどのように広がったかを、単なる数値だけでなく、先生方が思いを込めて書いてくださった文章を参考にして、ぜひ振り返ってほしいと思います。そして、自分の努力の様子をしっかりと確認し、夏休み中の新たな挑戦に向かって、心を奮い立たせてください。
いよいよ明日から44日間の夏休みが始まります。健康管理に努め、交通事故などに絶対あわないよう、安全・安心な生活を心掛けてください。有意義な夏休みにしましょう。9月2日の第2学期始業式に、元気なみなさんに会えるのを楽しみにしています。