学校長の窓

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第1回 全校集会 校長講話「気持ちを形に」

  3月11日に、東北地方太平洋沖大地震が発生してから、早1か月余りが経ちました。この東日本大震災と言われる未曾有の出来事に、誰もが驚きました。多くの尊い命が奪われ、今なお懸命な救助作業が行われているにもかかわらず、未だに多くの人たちが見つかっておりません。本当につらい気持ちでいっぱいです。

 みなさんは、この事態に素早く行動を起こしました。「空はつながっています」「がんばろう日本」「がんばろう益子中」の掛け声とともに、いち早く義援金に協力しました。本当にすばらしいと思います。そして、3月25日に116,698円を送金しました。みなさんの善意は、被災された多くの人たちを必ず勇気づけると思います。そして、さらにすばらしいなと思う出来事がありました。それは、みなさんの中に、被災された岩手・宮城・福島各県の子どもたちに、励ましのお手紙を書いた人たちがいます。どれほど励まされたことでしょう。私はうれしくて目頭が熱くなりました。

 また、今回の大地震は津波を発生させ、東京電力福島第一原発事故をもたらしました。その大事故に伴い、福島県から多くの子どもたちが避難してきています。現在、益子町でも益子小学校に6名、七井小に3名、七井中に1名の子供たちが学んでいます。また、みなさんの中に、ランドセルや文房具などを提供した人がいることを知りました。とてもすばらしいです。そして、さらに心を打たれたのは、そのランドセルの中に、励ましのお手紙を添えて渡した人もいたということです。何と心の立派な人たちなのでしょう。

 みなさんも気づいたと思いますが、東日本大震災でテレビのCMが一時、ほとんどACジャパン(旧公共広告機構)のものとなりました。そのCMの中で、みなさんの心に残っているものは何でしょうか。私は、乗り物の中で席を譲る、階段を上るおばあさんに手を添えるCMが心に残っています。 

 「心は誰にも見えないけれど、心遣いは見える。思いは見えないけれど、思いやりは誰にでも見える。その気持ちを形に。」という内容です。みなさんの気持ちは、しっかりと形になって現れています。私はうれしくてなりません。終わります。