学校長からのお話を掲載しています
平成23年度 PTA総会あいさつ
保護者の皆様、こんにちは。校長の岡でございます。益子中に赴任し、早1か月が過ぎようとしております。生徒たちの明るく元気なあいさつ、そして礼儀正しい態度に、喜びとうれしさを感じています。
昨日、私が出張に出かけるときに、女子生徒が三人廊下を歩いてきたので、「今から出かけてきますね。」と言ったら、その生徒たちは異口同音に「校長先生、行ってらっしゃい。」と、明るくあいさつをしてくれました。とても心が温かくなります。また、「校長先生は、中学生のときどんな生徒だったんですか。」と尋ねてくる生徒もいますし、「校長先生はネコとどうして話ができるんですか。」と話しかけてくる生徒もいます。本当にコミュニケーションが上手で、会話が弾みます。家庭でも楽しい会話をされている様子が目に浮かんできます。
この1か月を振り返ってみますと、入学式をはじめ、対面式、部活動紹介、あいさつ運動、郡市春季陸上競技大会、創立記念集会、生徒総会等が矢継ぎ早にありましたが、いずれも生徒たちの態度や取組は大変すばらしく、学校全体に活気を与えています。本当にうれしく思います。
さて、本日は大変お忙しい中、御出席をいただきありがとうございます。また、日ごろより本校教育に対し御理解と御協力をいただき、改めて感謝を申し上げます。ここで、せっかくの機会ですので、少し時間をいただき、本校の教育活動の概要について、お話をしたいと思います。それでは、総会資料に差し込んであります「平成23年度学校教育活動の基本構想」という資料をご覧ください。
本校には、校訓として「聖心」があります。これは平成16年4月1日に、第19代校長 仲田直敏 先生のもとで制定されたものです。
本校は古くから「聖が丘」と呼ばれていることから、「聖の心」、つまり「聖心」と定めたわけです。「聖」とは「優れた人」のことであり、「聖心」とは「優れた人を目指し、日々努力する心」のことです。この校訓は、本校生徒と職員の心の支えとなっています。
そして、この校訓の制定に伴い、教育目標を新たに定めました。「自ら学ぶ生徒(知育)」「心豊かな生徒(徳育)」「たくましく生きる生徒(体育)」、そしてもう一つ「郷土を愛する生徒(郷土愛)」を新たに加えました。これらの四つの教育目標を実現する生徒の姿として、設定したものが「目指す生徒像」です。
まず、一つ目の「目指す生徒像」は「基礎・基本を身に付け、自主的に学習し、仲間と共に伸びる生徒」です。生徒の学習意欲を高め、「確かな学力」を保障する学習指導の充実に努めてまいりたいと思います。一番下の四角の枠の中を見ていただきますと、「学力づくり」として示してありますが、特に、授業の工夫改善やティームティーチングの活用を通して、「分かる授業の実践」や「家庭学習の充実」に努め、学習習慣の確立を目指したいと思います。また、生徒一人一人のよさを認めた授業展開を工夫するとともに、総合的な学習の時間や特別支援教育の充実などにも力を入れていきたいと考えています。
次に、二つ目は、「思いやりをもち、相手の立場を考えることができる生徒」です。よりよく生きようとする「心の教育」の充実に努めていきたいと思います。「心・生活づくり」として示してありますが、特に、心に響く道徳の時間を充実させ、人間としてよりよく生きようとする意欲や態度を育てたいと思います。私も道徳の授業に参加したいと考えています。そして、基本的な生活習慣としての元気なあいさつや働くことの大切さを学ぶ清掃活動、いじめや差別を許さない学級づくり、学校行事や奉仕活動に主体的に取り組める生徒を育てていきたいと考えています。
次に、三つ目は「健康や安全に努め、自己実現のために頑張ることができる生徒」です。学校は「明るく健康で活力ある生活の実現」に向けて努力する生徒を育てなければならないと考えています。「健康・体力づくり」として示してありますが、特に、健康で安全な生活を送れるよう、様々な活動や行事を通して指導の徹底に努めたいと思います。健康の維持・増進については、家庭の協力等をいただき、個別指導の充実を図りたいと考えています。また、体力づくりについては、全校での15分間走や教科体育、そして部活動の充実を通して体力向上を図りたいと思います。
最後に、四つ目は「地域の文化や伝統を尊重し、住み良い社会を目指す生徒」です。この四つ目の生徒像については、これまでにお話をさせていただいた、「学力づくり」「心・生活づくり」「健康・体力づくり」と連携し指導していきますので、省略させていただきます。
今年度は、以上のことを実践し、生徒の健全な自尊感情を高める教育、そして、生徒の伸び代を広げ、充実感と感動のある教育を推進していきたいと思います。どうぞ、御家庭でも、お子様の努力や頑張りをほめて、認めて、励ましていただき、自分への自信や信頼感がもてるよう御支援くださるようお願いします。
最後になりますが、子どもの教育にとって大切なことは、何と言っても、学級担任との信頼関係のもとに、教育に当たっていくことだと考えております。心配なことなどありましたら、どんなことでも結構ですので、学級担任に気軽にご相談いただければ幸いでございます。どうぞ1年間、よろしくお願いいたします。