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カテゴリ:郷土資料館

動画で解説!神明貝塚(2日目)

本日(8/15)、春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の関連イベント「動画で解説!神明貝塚」の2回目を開催しました。

このイベントは、展示室で神明貝塚の紹介映像を上映し、学芸員が解説するものです。
手前みそな言い方ですが、動画は約15分で神明貝塚の特徴をわかりやすく、まとめています。しかし、疑問に思ったこと、動画に出演された考古学の先生方に踏み込んで聞きたいことを、話しかけても動画は教えてくれません。
写真:動画上映の様子
このイベントでは、動画をご覧いただいた後、発掘担当の学芸員に質問ができることが最大の特長です。
本日は、神明貝塚の「神明」の由来、縄文土器の製作者などについて質問がなげかけられました。「神明」は西親野井の小字(こあざ)であり、古くから天照大神を祀る神明社が所在したことにちなむと考えられます。ちなみに、神明社は明治40年(1907)に親野井神社に合祀されています(『庄和町史編さん資料12 民俗Ⅱ』)。

さて、動画の後は、展示室で原物の資料をみながら、展示解説。
ご参加いただいたみなさんは熱心に学芸員の話に耳を傾け、時には質問し、神明貝塚の調査成果に対する理解を深めていただいたようです。
写真:展示資料の解説
さながら、ギャラリートークです。いや、むしろ動画がみれて、ギャラリートークより、お得(?)かもしれません。
大阪からお越しのお客様からは「貴重な資料がたくさんならび、説明が詳しくて、よくわかりました。来てよかったです」とご感想をいただきました。
「動画で解説!神明貝塚」は、展示会期中の毎週水曜日8/22・8/29・9/5・9/12の10:30と15:00に開催しています。お見逃しなく。
まだまだ気温が高い日が続く予報が出ていますが、郷土資料館はクールオアシスとなっています。学んで涼める場ですのでお気軽に来館ください!!

「縄文」を体験しました!

平成30年8月10日(金)「さわってみよう!縄文体験」を開催しました。春日部市郷土資料館で開催中の「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の関連イベントです。
このイベントでは、まず企画展示室で神明貝塚で発見された女性の人骨や、いろいろな模様のついた土器について、担当の学芸員が解説しました。
当日は、小学生の子どもたちが多く参加しており、人骨をみて「ちょっとこわい」「大昔の人がピアスやブレスレットをつけていたなんでびっくりした」などと感想をもらしていました。
写真:神明貝塚で発見された人骨の解説を聞く子どもたち

解説の後、人骨と一緒に埋葬されていた土偶をもとにして、オリジナルの土偶粘土でつくりました。縄や竹べらなどで土器と同じような模様をつけて、子どもたちも、大人のかたも熱心に土偶づくりをしました。
写真:ねんどでオリジナル土偶づくり

午後の部では、土器のかけらをつかって、鉛筆拓本をとりました。縄文人がつけた不思議な模様をじっくり観察もらいました。
写真:土器の拓本とり

最後に、神明貝塚出土の縄文土器をかかえて記念撮影。
写真:土器をかかえて記念撮影
「楽しかった」「来てよかった」と満足そうに話してくれた参加者のみなさん。
3800年前の神明貝塚を身近に感じていただけましたでしょうか。
次回の「さわってみよう!縄文体験」は、9月1日(土)10:30~、15:00~です。
申込は要りませんので、ぜひお越しください。大人の方にもお薦めです。

古文書解読勉強会の成果(その7)

去る6月30日(土)に古文書解読勉強会を行いました。関係者の皆様、更新が遅れて申し訳ありません。引き続き、市内の神間地区に伝わった神間村文書(館蔵)を解読しました。
次回は、9月8日(土)14時~16時。教育センター2階にて、前回に配布した神間村文書慶安3年神間村新田屋敷御検地御水帳写」(№334)を解読する予定です。

【史料番号40】

   入置申金子請取之事
一   金五両也
 右は此度縁談之儀ニ付身代
 為取替セ右之金子差出し被下無相違
 慥ニ請取申候、尤右金子内弐両弐分之
 者、万一家出致候儀も有之候得は
 急度返金可申候、若又其節差滞
 候得は私請人ニ罷立、急度引請
 弁済可仕候、為後日請取一札如件
  嘉永元申年   東宝珠花村
    四月      栄蔵㊞
          木間ケ瀬村
            伝兵衛㊞
          請人
            惣次郎㊞
  神間村     立会人
   源次郎殿     菊右衛門㊞

写真:神間村文書40
【ひとことメモ】
神間村の源次郎の縁談により、東宝珠花村栄蔵が金5両を受領した証文。「家出」した場合には半額の2両2分を返金するとあるが、この証文だけでは事実関係が不分明であり、誰の「家出」なのか解釈することが難しい。今後の課題である。


【史料番号49】
     入置申一札之事
一此度私義金子加印一條ニ付種々
 御利解ニ預り、何共申訳無之故
 講下弥右衛門殿相頼、度々詫言申
 入候処、早速ニ御聞済被下忝奉存候
 向後右加印之義ニ付貴殿江難渋
 相掛申間敷候、依之為念詫書
 一札差入申処如件
   嘉永弐年  神間村
    酉四月   詫人
           弥右衛門㊞
          入置主
           源次郎㊞
         同村
          源太郎殿 
写真:神間村文書49
【ひとことメモ】
神間村の源次郎が「金子加印一条」により、源太郎に迷惑をかけたので、「講下」弥右衛門と連判して源太郎に提出した詫び証文。詫び証文については前回の記事参照。「金子加印一条」や「講下」についてもこの史料だけでは詳しくわからない。今後の課題としたい。

この夏は「神明貝塚」展【はじまりました】

平成30年8月4日(土)より、春日部市郷土資料館夏季展示(第59回)「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展がはじまりました。

8月5日(日)には、学芸員によるギャラリートーク(展示解説)を、8月8日(水)には動画で解説!神明貝塚を開催しました。

ギャラリートークでは、資料をじっくりみながら、展示・発掘担当の学芸員が展示を解説しました。参加された皆さんは、興味深そうに解説を聞き、解説終了後には担当者に質問をなげかけていました。
午後の回は、博物館実習生も展示解説の補助をしました。
写真:ギャラリートークの模様

動画で解説!神明貝塚は、神明貝塚の普及のため制作した動画を上映して、その後、学芸員は展示を解説するイベントです。

動画上映後、展示室に移動して、学芸員が展示資料を簡単に解説。参加された方々の質問に応えながら、神明貝塚の調査の成果について、わかりやすく解説しました。

写真:動画で解説!神明貝塚の様子

「神明貝塚」展の関連イベントは、まだまだ続きます。
①8/10(金)、9/1(土)には「さわってみよう!縄文体験」(体験型のイベント)
会期中の毎週水曜日には、「動画で解説!神明貝塚」
最終日の9/16(日)にはギャラリートーク
9/2(日)にはシンポジウム神明貝塚「発掘調査から分かる3800年前の縄文人のくらし」
を開催します。
上野の東京国立博物館でも「縄文」展を開催していますが、ぜひ身近な郷土春日部の「縄文」も体感してみてください。

「神明貝塚」展ギャラリートーク

春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の展示資料について担当の学芸員が解説します。

 

日時:平成30年9月16日(日曜日)午前10時30分~、 午後3時~(各30分程度)

会場:郷土資料館 企画展示室

参加費:無料

申し込み:不要です。直接来場してください。
ギャラリートークの模様

シンポジウムー神明貝塚【受講者募集中】

春日部市郷土資料館夏季展示(第59回)を記念して、来る9月2日(日)下記のとおり、専門家によるシンポジウムを開催します。無料(要申込)です。
この機会に専門家の造詣深い話を聞いて、春日部が誇る神明貝塚について理解を深めましょう!

テーマ:発掘調査から分かる3800年前の縄文人のくらし
日 時:平成30年9月2日(日)13時~17時
発表者:阿部芳郎(明治大学文学部)/米田穣(東京大学総合研究博物館)/吉田邦夫(東京大学総合研究博物館)/森山高(春日部市教育員会)
会 場:春日部市教育センター2階視聴覚ホール
定 員:200名(無料・申込順)
共 催:明治大学資源利用史研究クラスター・明治大学黒耀石研究センター

動画で解説!神明貝塚

春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の開催を記念して、展示室にて神明貝塚の紹介映像を上映し、学芸員が解説します。

 

日時:平成30年8月8日(水曜日)~9月12日(水曜日)の毎週水曜日
いずれも午前10時30分~、 午後3時~(30分程度)

会場:郷土資料館 常設展示室

参加費:無料

申し込み:不要です。直接来場してください。
写真:動画上映の様子

資料整理とギャラリートーク

本日は西金野井の文書の資料整理と「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展のギャラリートークを行いました。資料整理では葉書形式の文書に書かれた宛名や送り主、その内容など一つずつ確認し、調書をとりました。旧字やくずし字などで書かれていたため読むのは大変でしたが、年賀状や木材の送付願いなど様々なものがあり、同じ送り主からの送付願いが複数あるなど、たびたび注文を受けていた様子が伝わってきました。
写真:資料整理の様子

ギャラリートークは、10時半からのギャラリートークを見学させていただき、教えていただいたことをもとに、一部のコーナーを実習生が担当させていただきました。見学の際、神明貝塚がどのように貴重なのか、どのような生活をしていたのかなどを面白くも分かりやすく教えていただきました。午後からは実際に自分の担当する場所を決め、展示担当の方に見ていただきながらリハーサルを行い、改善点やアドバイスをいただいて、本番に備えました。
写真:ギャラリートークのリハーサル風景

本番ではリハーサルでのアドバイスをもとに、教えていただいた事や調べたことを使いギャラリートークを行いました。うまく伝えることが出来るかとても緊張しましたが、リハーサルよりも落ち着いて伝えることが出来ました。また地域の大切な遺跡についてより知ってもらうため、ギャラリートークでは展示だけでは分からないことをたくさんお話しすることが大切だと分かりました。
写真:実習生によるギャラリートーク

文書の整理やギャラリートークなど、専門知識の必要性を改めて感じました。
お客様の前でお話しするのはとても緊張しましたが、実習生にとって貴重な体験になりました。ギャラリートークにお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
(平成30年度博物館実習生)

夏休み体験講座本番

本日は、夏休み体験講座のわらじ作り本番でした。

まず、わらじを作る前の段階に、稲を刈って乾燥させて脱穀するという作業があります。
今回は脱穀の作業を来てくださったみなさんにやっていただきました。


みなさん楽しそうに千歯こきという江戸時代の農具を使って脱穀してくださいました!

次にわらすぐり、わら打ちの作業を実習生が実演し、最大の難関であるわら縄作りに突入です。
やはりみなさんわら縄作りに苦戦していらっしゃいました。
私たち実習生も、やり始めたころは難しくて頭を抱えていました。

わら縄作りを終えた後、わらじを編む作業に入りました。
編む作業は、みなさんの理解が早くてスムーズだったと思います。



完成したわらじを履いて、記念撮影もしました。
下の写真↓はその時のものです。

わらじの他に、江戸時代の旅人の衣装も着ていただきました。
みなさんとても似合っていました!


こうしたお客様に指導する立場に立つのは初めでした。
人に物事を教える難しさを痛感しました。
でも来てくださった方々が積極的に、楽しく作業してくださったので、私たち実習生もとても楽しく作業することができました。


博物館実習も終わりに近づいてきました。
最後まで気を抜かず、できるだけたくさんのことを学ぼうと思います。
(平成30年度博物館実習生)

夏休み体験講座の事前準備

本日も夏休み体験講座のわらじ作りに向けて、実際に実習生がわらじ制作を試みました。
写真:制作風景
前日に藁すぐりを終えた稲わらは「わら打ち」と呼ばれる作業を行います。砧とよばれる道具を使ってまんべんなく稲わらの芯を潰し、縄を適度な柔らかさに仕上げる作業です。その作業を終えると、わら縄作りに入ります。手のひらを擦り合わせるようにし、稲わらからわら縄にします。最初は思うように縄にできませんでしたが、次第に慣れてくるとみるみる内にわらが縄へと変貌していきました。
写真:わら縄づくり
わら縄作りが終わるといよいよ、わらじ作りに入ります。わら縄を足の指にかけ、わらを先端部(つまさき)から編み始めます。慣れない作業に皆試行錯誤しながらわらを編んでいきます。指導して頂きながらわらを編んでいくと、個性溢れるわらじたちが出来上がりました。不格好ながらも世界で一つだけのわらじを制作することができ、思い出に残るわらじとなりました。自分たちで制作したわらじを実際に履いてみたり、眺めてみたり、各々興味津々になっていました。
写真:完成したわらじ
昔から伝えられてきたわらじ作りは、とてもよい経験になり、明日の本番に向けて子供たちに楽しく教えられるよう頑張りたいと思います。
ありがとうございました。
(平成30年度博物館実習生)

博物館実習3日目

本日はまず、わらじ作りの体験に向けての準備の一環として、藁(わら)すぐりを行ないました。
藁すぐりをすることで、わらじ作りに適切な藁を集めることができます。
この藁は地元の農家さんに頂いたもので、小学生が千歯こきで稲の実の部分(籾)をとる体験の時に使用したものを再利用しています。
私たちで藁の束を約15束作りました。これは明後日のわらじ作り体験にも使われます。
写真:わらすぐりをしている風景

午後は、先日調査した稲荷社から収集した資料の整理と、調査カードに資料の大きさや年代などの調査した項目を記入しました。
写真:調査カードをつくっている風景
ここで、資料の梱包の仕方や資料の扱い方など、初歩的なことも皆で再確認をしました。
調査カードに書くときに、資料の名前などがすぐにわからなかったり、書いてある文字が読めなかったりなど、大変なこともありましたが、協力して記入を終わらせることができました。また、資料のスケッチも一人ひとりで作風が違い、見比べてみるのも面白かったです。
初めて知ったものの名前や資料の知識などは、忘れずに次に活かせるようにしていきたいです。
資料を調査するにつれて、地元の人々に愛されていた神社であることを実感できました。また、藁すぐりは初めての体験だったのでとてもいい経験になりました。
わらじ作りも頑張りたいと思います。
ありがとうございました。
(平成30年度博物館実習生)

展示の準備、佳境です。

8月4日(土)から開催される「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の展示設営が大詰めを迎えています。

今日は、展示の見どころでもある、平成28年度に発掘された3体の縄文人の頭蓋骨(ずがいこつ)を陳列しました。

写真:人骨を陳列する学芸員
見つめあっているのではありません。微妙なバランスで組み合わせ(嚙合わせ)るので、展示担当の学芸員は苦戦していました。

展示初日まであと3日です。お楽しみに。

館外見学実習

本日は館外見学実習を行いました。午前中には久喜市立郷土資料館を見学し、昼食後に久喜市立郷土資料館から数百メートルに位置している鷲宮神社、その後、宮代町郷土資料館を見学し、最後に神明貝塚を見学しました。

久喜市立郷土資料館は図書館との複合館として運営されており、近くの鷲宮神社を意識した展示があり久喜市内の歴史がわかりやすく解説されていました。要所ごとに映像解説が設置されていたり、子どもたち用のワークシートが置いてあるなど、見学に来た子どもたち向けに工夫された展示がなされていると感じました。
写真:久喜市立郷土博物館館内見学の様子


宮代町郷土資料館は単独館として運営されており、宮代町の歴史を通史的に解説、展示されていました。敷地内には郷土資料館のほかに移築された旧加藤家、旧斎藤家などの古民家が併設されており郷土の歴史を体感できる館という印象を受けました。子どもたちに向けた体験教室も開かれているようで地域のコミュニティの中心になっていると感じました。
写真:宮代町郷土資料館館内見学の様子
お忙しい中解説してくださった久喜市、宮代町の学芸員の皆様、本日はありがとうございました。本日、学んだこと、感じたことを館務実習で活かしていきたいと思います。
(平成30年度博物館実習生)

市内のある稲荷社の調査

本日は市内の、ある稲荷社の調査をしました。

この稲荷社は、今まで町内会が管理していましたが、

町内会の解散に伴い解体することとなり、調査することになりました。

私たちが行ったことは、主に調査カードに、

神社にある石鳥居や社殿、立札などの年代や製作者を記入し、

その上でスケッチし、測定しました。

旧町内会の方からもお話を聞き、帰座祭について教えていただきました。

写真:調査風景

また、石鳥居は明神鳥居型で、立札には「神霊誌」として、

子供の夜泣封や、家内安全、商売繁盛などご利益ある神社でありました。

石神には笠間稲荷大明神、弁財天、井戸水神と書かれていました。

地域で祀られた稲荷社は、町の人々に密着した神社であることがわかりました。

写真:資料整理

郷土資料館に戻ってからは、お預かりした資料を整理しました。

暑い中の調査でありましたが、とても身になる時間でした。

ありがとうございました。

博物館実習が始まりました

博物館実習がいよいよスタート。
今年度の博物館実習生は6名です。
初日の平成30年7月26日(木)は、埼玉りそな銀行春日部支店において、りそなキッズマネーアカデミーの補助をしてもらいました。これは春日部市と埼玉りそな銀行との連携事業でもあります。
写真:りそなキッズアカデミーの風景

今回、郷土資料館で担当した時限では、「むかしの粕壁はどんなまちだった?」をテーマに、昭和初期の粕壁町商売繁栄双六をつかって、春日部の歴史や身近にある老舗の商家などについて、子どもたちに学んでもらいました。

実習生は、会場の設営(資料の展示)や子どもたちが行う作業を実際に体験してもらって、講座の進行や指導の方法など、事前に話し合ってもらいました。

写真:会場の設営
写真:双六あそびを実際に体験
本番は、思いのほか、大盛り上がり。参加した子どもたち、実習生ともども、郷土春日部の歴史を身近に感じてもらえたようです。

博物館実習は、31日から本格的にスタート。実習生の皆さんが、「ほごログ」上で実習をレポートしてくれることになっています。こうご期待。

手作り季節展示を展示してます

白い雲! 青い空!!
楽しい夏休みがやってきました♪
夏休みをテーマとした手作り季節展示を展示中です。
暑い夏を、よく冷えた郷土資料館で涼みませんか?

季節展示

なお、郷土資料館は、7月・8月の毎週月曜と、祝日の8月11日(土)が休館となりますので、
ご注意ください。




 

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成30年7月1日(日)、郷土資料館展示室で 「体験ワークショップ ぶんぶん駒を作ろう!」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「ぶんぶん駒」を作りました。
自分で選んだ色鉛筆で台紙に色を塗り、ハサミ・のりを使って一生懸命作り、最後は出来上がった駒で”ぶーん・ぶーん”と音を鳴らしながら遊んでいました。

ワークショップ風景

ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です♪

ワークショップ風景

 次回ワークショップは、平成30年8月18日(土)に「からくり屏風」を作ります。ご参加をお待ちしています

虫眼鏡 春日部農産物直売所「はくれん」の伝統の七夕飾りづくり

春日部農産物直売所「はくれん」では、7月1日(日)イベント「はくれん夏祭り」を開催し、このイベントの準備として、会員の方々によるマコモ馬づくりの実演がありましたので、農業振興課と郷土資料館で取材しました。
マコモ馬は、古くから市域の農家で作られてきた、七夕飾りの一種です。
水辺に生えるマコモ(真菰)を刈ってきて、1週間ほど干してから製作します。
写真:まこも
一束のマコモを折り曲げたり、組み合い合わせたりしながら、雄・雌の2頭馬をつくります。雄・雌は、鬣(たてがみ)のつくりが異なります(下の写真は雄)。
写真:造作のようす
はじめに、頭と前足になる部分をつくり、頭に鬣(たてがみ)となるマコモを巻き付け、次に胴体と尾をつくります。胴体から後ろ足になるマコモを出して、最後に「ケショウ」(不要な部分をはさみで整えます)。昔は子どもが作るものだったそうです。
製作をはじめること、40分~50分で完成しました。
2頭の馬を、棒の上に向かい合わせにしてまたがせ、マコモでなった縄で雄・雌を結び付け、飾りつけも完成。
写真:マコモと笹
同じく七夕飾りの笹竹の横に飾られました(ガラス窓の前に飾られています)。
昔の農家では、マコモ馬の前に「シマダイ」と呼ばれるお供え物を置く台を置き、そのうえに小麦饅頭やスイカをお供えしたそうです。
ちょうど「はくれん」で小麦饅頭が販売されていました。
写真:小麦饅頭
皆さんとても手際よくマコモ馬を作られていて、あっという間の50分でした。個人的にはマコモ馬を間近にみたこともなく、マコモ馬づくりをみせていただいたのも初めてのことで、大変貴重なの経験となりました。また、市域の農家の昔の生活や民俗信仰など、さまざまな貴重なお話しもうかがえましたので、郷土資料館で記録させていただき、今後の活動に活用させていただきたいと思います。
実演していただいた皆様、どうもありがとうございました。

7月1日(日)9時30分~14時、「はくれん夏祭り」では、今回作ったマコモ馬もご覧いただけますし、おまけに市内の農産物が10%OFFだそうです。
皆さんも、伝統の七夕飾りをご覧いただき、新鮮な農産物もご賞味いただければと思います。

写真展「昭和の春日部」が開催されています

平成30年7月10日(火)まで、教育センター1階学習情報サロンにおいて、ギャラリー写真展「昭和の春日部」が開催されています。
この写真展は、
生涯学習市民塾「豊かなシニアを過ごすために」の回想法入門講座の併設展示として開催されるもので、郷土資料館でも、回想法のボランティアとしてご協力いただいているふれあい幸齢倶楽部が主催されるものです。
写真:写真展のようす
写真展には、郷土資料館所蔵の市内の古写真が展示されていますので、郷土資料館にお立ち寄りの際にはあわせてご覧いただければとおもいます。また、写真展にお立ち寄りの際は郷土資料館もあわせてご覧ください。
郷土資料館では、古写真のパネルや画像を貸し出していますので、ご興味のある方は気軽にご相談ください。

出張・旅行 【資料の出張】幸松地区公民館「むかしの遊び教室」へ

平成30年6月23日(土)、幸松地区公民館主催の「むかしの遊び教室」に、郷土資料館の資料を貸し出しました。
貸し出したものは、大人の方が少し懐かしいと感じる、おもちゃや身の回りにある道具などです。
参加した幸松地区の子どもたちは、普段は遊ぶことのないカルタやすごろくで遊んだり、今では見かけなくなったダイヤル式の電話や炭火アイロンなどを触ったりして、楽しんでいました。なかでも人気だったのは、かすかべ郷土カルタを活用して製作した
「幸松郷土カルタ双六」でした。
写真:会場のようす
楽しんだのは、子どもたちだけではありません。ボランティアとして道具の使い方の指導にあたられた大人のみなさんも、子どもたちと一緒になって遊んでいらっしゃいました。写真は、参加者の親子とボランティアさんで盛り上がった、郷土カルタのようすです。
写真:会場のようす2
郷土資料館では、学校や高齢者施設向けに昔の道具やおもちゃの貸し出しもしています。学校向けの教材用貸出についてはこちら。ご興味のある方はご相談ください。