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縄文人の新たな道具『新編図録春日部の歴史』からのご紹介39

縄文時代は約15,000年前、縄文土器が作られ始めたことをもって開始するとされています。しかしながら、遺跡から発掘される石器からは、旧石器時代と縄文時代の移り変わる頃には大きな変化はありませんでした。今回は旧石器時代から縄文時代に変わるころに作られた尖頭器(せんとうき)と縄文時代を代表する石鏃(せきぞく)という2種類の石器を紹介します。

旧石器時代の終わりから縄文時代への移行期には、尖頭器(写真上段)と呼ばれる槍の先に付けた石器がみられます。市内でも、内牧(うちまき)の竹之下(たけのした遺跡や坊荒句北(ぼうあらくきた)遺跡、西金野井(にしかなのい)の作之内(さくのうち)遺跡、風早(かざはや)遺跡、西宝珠花(にしほうしゅばな)の貝の内(かいのうち)遺跡で発見されています。
その後、狩りの道具として弓矢が誕生し、これまでの手で槍を投げる方法から弓の反発力によって、より確実に獲物を狩りする方法に発展しました。この矢の先に付ける石器が石鏃(写真下段)です。
旧石器時代の狩りが大型獣を狙っていたことに対し、縄文時代には中型・小型獣へ変わっていったことも、この変化の理由と考えられています。石鏃は、地域や縄文時代の時代の経過に伴って改良が加えられたり、大小様々な形をみることができます。

「縄文人の新たな道具」『新編 図録 春日部の歴史』12ページ

尖頭器


風早遺跡出土の石鏃

幸松郷土カルタすごろくで遊びました

2月19日(月)、幸松(こうまつ)小学校の放課後子供教室にお邪魔して、郷土資料館で作成した、幸松郷土カルタ双六(すごろく)で小学生と遊びました。



この双六は、郷土春日部や身近な地区について楽しく学べるよう、昭和初期の「粕壁町商売繁栄双六」をベースに、郷土カルタの札をコマとして作成したものです。幸松地区の文化財のコマにあたると、ボーナスがあります。



幸松地区の民具などが飾ってある幸松ルームを会場に、参加者は小学生13人に、ボランティアの大学生のお兄さん・お姉さん、係の方などを加えて16人ほどでした。



ふじむすめさん、まちむすめさん、なりひらくん、ゆりかもめさん4チームに分かれ、巨大サイコロを振るごとに歓声が。単純にサイコロの出目を進めるのではなく、いろいろなトラップが多い双六なので、なかなかゴールできません。終わるまで40分ちょっとかかりました。みんな楽しくプレイできたようで、1~3位のチームの子は、ご褒美の記念の賞状をもらって喜んでいました。

中野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年2月20日に中野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、カタカナで書かれた小学校の教科書を見て、ひらがなで書かれた今の教科書との違いを発見したり、少し前まで実際に使われていた冷蔵庫や洗濯機など身近な道具を見て、昔との生活の違いに驚いていました。

見学の様子

実際に、今より小さい昔のランドセルを背負ってみたりもしました。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成30年2月17日(土)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ からくり屏風を作ろう!」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「からくり屏風」を作りました。裏と表の2面しかないように見える屏風が、開き方によって4面の絵柄が出てくる不思議な屏風に、参加した子供たちは大変喜んでいました。

ワークショップ
ワークショップ風景

ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。
 次回ワークショップは、平成30年3月24日(土)に「ぴょんぴょんカエル」や「紙てっぽう」を作ります。ご参加をお待ちしています。

ワークショップ風景

写真週報『新編図録春日部の歴史』からのご紹介38

『写真週報』は、内閣情報部(のち内閣情報局)が刊行していた週刊のグラフ雑誌です。ちょうど80年前の昭和13年(1938年)2月16日に創刊号が刊行され、昭和20年(1945年)7月11日付の374・375合併号まで、370冊が刊行されました。春日部市郷土資料館では、ご寄贈いただいた一部を所蔵しています。
写真が多く使われた誌面では、戦時中の国民精神総動員運動を進め、銃後(じゅうご*)の団結がうたわれました。

『写真週報』については、
国立公文書館アジア歴史資料センターで平成19年3月より、特別展「『写真週報』にみる昭和の世相」 としてとりあげられ、掲載された戦時中の写真がトピックスごとにまとめられています。
国立公文書館アジア歴史資料センターは、国立公文書館、外務省外交史料館、防衛省防衛研究所から電子化されたアジア歴史資料の提供を受け、インターネットを通じて公開している機関です。

*銃後:戦闘に直接参加していない一般市民のこと

「『写真週報』にみる昭和の世相」国立公文書館アジア歴史資料センターサイト
「写真週報」『新編 図録 春日部の歴史』233ページ

写真週報
春日部市郷土資料館で収蔵している写真週報