校長室より 令和4年度
第47回卒業証書授与式
温かい春の日差しを浴びて校庭の桜のつぼみも膨らみを増した良き日に,第47回卒業証書授与式を挙行することができました。今年度の卒業生は,3年前,コロナウイルス感染防止対策の中,6月に入学式を行い,林間学校の中止や学校行事が制限されるなど,withコロナの学校生活を余儀なくされました。しかし,感染対策を実施しながら,仲間と協力し、創意工夫や試行錯誤を通して、中学校生活を充実したものにするために自分たちの手で何ができるのかを考え,社会性や独創性、やり抜く力などを高めました。
式辞の中で,餞に「未来は正解か不正解かはすぐにはわからない」ということと「他人を思いやる優しい心をもち、謙虚で正直な人間であってほしい」という2つの話しをしました。色々と苦労しながら,仲間を思い,仲間と共に3年間を過ごした皆さん一人一人が、立派な人間として未来を築かれていくことを心から願い、その可能性に大きな期待を込めて教職員一同,176名の卒業生を送り出しました。
3学期始業式
例年より長い冬休みが終わり,本日3学期の始業式を迎えました。朝から,冷たい北風が強く吹き,寒さが身に染みる朝でしたが,子どもたちは元気に登校し,元気に挨拶をしてくれました。3学期は,1年間のまとめの学期です。始業式で,次のような話をしました。
「未来を変えるためには…」
おはようございます。冬休み中,大きな事故の報告もなく,安心して今日の始業式を迎え,3学期も皆さんと一緒にがんばろうと気持ちを新たにしました。皆さんは,新年をどのような気持ちで迎えたのでしょうか。
「昨年のことをリセットして,新たな気持ちスタートしよう」と心機一転を考えた人。「今年こそはやってやるぞ!」という強い意志を持った人。きっと,いろいろな想いで,新年を迎えたことでしょう。その気持ちがフレッシュなうちに,ぜひ,考えてほしいと思うことがあります。「さて,みなさん未来を変えるにはどうしたらよいと思いますか?」答えを先に言ってしまうと,未来を変えるには,「「今」という瞬間を大切にし,精一杯,生きる」ということです。
今を大切にして生きないと未来に花は咲きません。それは,私たちの「今」はこれまでの「過去」の積み重ねであり,私たちの「未来」は「今」の一瞬,一瞬の積み重ねの先にあるものだからです。過去は過ぎてしまった時間ですから,今更変えることはできません。未来はまだこの後来る時間ですから,先にどうこうできるものではありません。しかし,未来が今の積み重ねの上にあるとすれば,「今を―生懸命生きること」,「今やることに全力を尽<すこと」で未来は変えられます。だから,変えるのなら,「今」なのです。
3学期は,本年度のまとめの学期となります。4月からの進学や進級を見据えて,心と身体を鍛え,準備する3ヶ月です。3年生は,この冬休み自分の進路を確実なものにするために,必死になって努力してきたことと思います。そして,これまでの努力で培った力がいよいよ試されるときが間近に迫ってきています。受験は,決して一人だけではありません。3年生全員が最後の最後まであきらめない強い意志で,頑張ってくれるものと信じています。
1,2年生は,新たな久寺家中学校を創りあげていく土台をしっかりと築き,一年間を立派に締めくくる時です。「終わりよければすべて良し」と言う言葉があります。中堅学年,最上級学年としての風格を身に付け,先輩とよばれるのにふさわしい振る舞いで,新入生を迎えられるようにましょう。
さあ,まとめの3学期,一人一人が有終の美を飾れるようにみんなで力を合わせ,全力で取り組んでいきましょう。
3学期は,1年のうちで最も短い学期ですが,充実した日々を過ごし,1年間の成長を実感させたいと願っています。もっとも寒さが厳しくなる季節ですが,保護者や地域のの皆様におかれましても健康に留意され,本校の教育活動に温かいご支援を賜りますようお願いいたします。
2学期終業式
本日,2学期の終業式を迎えました。2学期は,体育祭,総合学習発表会,1年生校外学習,合唱コンクールが予定されておりましたが,コロナウイルス感染対策を実施しながら無事に行うことができました。生徒たちは,これらの学校行事を通して,自分たちで考え,自分たちの手で学校行事を作り上げることを学び,成長を実感し,充実した2学期であったと思います。明日からの冬休みに向けて,終業式で次のような話をしました。
2学期終業式 「冬の過ごし方」
おはようございます。2学期最後の一日となりました。
みなさんにとって,この2学期はどうだったでしょうか。2学期の目標は達成できたでしょうか? 部活動で入賞できた,できなかったとか,成績が上がった,下がってしまったなど,結果に一喜一憂することもあるでしょう。しかし,大切なことは,2学期の自分自身の取り組みについてうまくできたこと,できなかったこと,それぞれについて考えることが大切です。できたことは自信とし,できなかったことは改善策を見い出すことが,次の成長につながります。
話しは変わりますが,最近,朝晩がとても寒くなりました。寒い季節になると思い出す言葉があります。それは,
「何も咲かない寒い日は,下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。」という言葉です。
少し昔のことですが,この言葉はシドニーオリンピック女子マラソンの金メダリスト,高橋尚子さんが高校時代の恩師から贈られた言葉です。どんな意味があると思いますか。「冬の寒さに負けずに力をつける」,「目立たないところで,目立たない努力を懸命に行い続ける」など,「寒い冬に負けずに,底力を身につける」という意味が込められていると思います。校庭の樹木もすっかり葉を落としました。自然界の中では,落ち葉のあとの冬の木々は,地面の下に向かってしっかりと根を張り,冷たい北風に耐えているのです。長い冬の間,北風に耐えながら,数か月後にやってくる春に花を咲かせるために,外からは見えないけれど,木の皮の中に,じっくりと栄養を蓄えています。見えないところで,芽を出し,花を咲かせる春を待ち,しっかりと生きる準備をしているのです。
植物も人も同じです。寒いこの冬,自分自身の中身を鍛えて,自分磨きを心がけましょう。具体的には,できていること,できていないことをよく考えて,心や頭を鍛えたり,寒さに負けずに体力を鍛えたりすることです。みなさんがこれからの寒い冬の間にどれだけ自分自身の中身を成長させることができるか楽しみにしています。特に3年生は,冬休みの間に私立高校の入学試験が始まります。進路実現に向けて,最後まで努力を続け,厳しい冬を乗り越えてください。
最後に一つだけ,休み中に守って欲しいことを伝えたいと思います。年末年始は,生活リズムが乱れがちになります。多少そういう面があっても仕方がないかと思いますが,例えば,夜3時に寝て,朝は食事もとらず10時まで寝ているというような生活を続けることNGです。生活リズムが乱れたまま 1月10日の始業式を迎えることは,3学期のスタートに大きく影響します。明日からの冬休みが,皆さんにとって効果的なリフレッシュになること,新たな年,2023年が皆さんにとって素晴らしい年となりますよう願っています。みなさん,良いお年をお迎え下さい。1月10日の始業式,また元気な姿で会いましょう。
保護者の皆様,2学期も本校の教育活動にご理解,ご協力いただきまして有難うございました。健康に気を付け,良いお年をお迎えください。3学期もどうぞよろしくお願い致します。
東葛駅伝大会
10月15日(土)に第74回東葛飾地方中学校駅伝競走大会が開催され,松戸市民劇場から野田市総合公園陸上競技場まで10区間10人の選手で襷をつないだ特設駅伝部が準優勝しました。東葛駅伝大会は3年ぶりに開催され,生徒たちが入学後はじめて行われた大会でしたが,夏休みから練習を積み重ね,選手もサポートにまわった生徒も想いを一つにし,応援に駆けつけてくれた仲間の声援を追い風にかえ,チーム一丸となってつかんだ準優勝はとても素晴らしい成績です。
特設駅伝部の生徒の中には,夏の総合体育大会で関東大会や全国大会に出場した選手はいませんが,学校最高順位の更新を目標に,辛い時でもお互いに励まし合い,一人一人がタイムを縮めるなど支え合いながら努力を重ねて大会に臨みました。特設駅伝部のみなさんは,目標を掲げ,諦めずに努力を積み重ねていれば,必ず納得のいく結果が得られることを実証してくれました。応援してくださった保護者のや地域の皆様,本当にありがとうございました。
1年生校外学習
10月13日(木)に1年生が清水公園へ校外学習に行きました。当日,先生のチェックを受けながら,班ごとに清水公園を目指し,すべての班が遅れることなく到着することができました。清水公園では,オリエンテーリング,飯盒炊爨を行いました。午後からのアスレチックは,途中で雨が降り,施設が濡れてしまい,公開中止となってしまいましたが,代わりに久寺家中クイズに班ごとに挑戦し,カッパを着用して,アクアベンチャーを行いました。1年生にとって初めての校外学習でしたが,学年やクラスの団結を強くし,仲間との絆を深める1日になりました。
令和4年度 第47回体育祭
9月17日(土)に第47回体育祭が行われました。今年度もコロナ禍での開催となりましたが,生徒会が中心となり様々な工夫をしながら当日を迎えました。赤組も青組も3年生が中心となり,リーダーシップを発揮して下級生を支え,団結力を高め,競技に臨む真剣な表情,係の仕事に精一杯取り組む姿,迫力ある応援合戦が見られ,胸が熱くなるほど感動的な体育祭になりました。結果は,競技優勝青組,応援賞赤組でしたが,一人一人の思い出に残る体育祭であったと思います。
2学期始業式
昨日で夏休みが終了し,2学期がスタートしました。7月末からのコロナウイルス感染症第7波の影響から,日々の新規感染者数の高止まりが心配される中での2学期となりますが,引き続き,感染症予防を徹底し,子どもたちの学びを止めないことも大切にしながら,教育活動を推進していこうと考えております。
始業式は,こうした状況を踏まえ,オンラインで実施しましたが,学習や行事に主体的に取り組める生徒であってほしいと願い,次のような話をしました。
2学期始業式 「自分がしないで誰がする。」
皆さん,おはようございます。長かった夏休みも終わり,今日から2学期が始まります。1学期の終業式でみなさんに話した「新しい挑戦」は,実行できたでしょうか。この夏休み,大きな事故や事件の報告もなく,元気にみなさんが登校できたことを大変,嬉しく思います。また,県の総合体育大会や吹奏楽コンクール,葛南総体での皆さんの活躍ぶりは,とても素晴らしく,久寺家中の伝統に新たな1ページを刻んでくれたと思います。
今日から始まる2学期は1年で一番長い学期です。体育祭や合唱コンクールなど,みなさんの手で作り上げる行事があります。今まで学んできたことやこれから学習すること,日々の取り組みの成果やみなさんの想いをOUT PUTできるといいなあと思います。また,3年生にとっては,進路選択,そして進路決定まで,新たな人生の一歩を踏み出すための大切な時期を迎えます。重要なことは,他人と比較するなど,周囲に惑わされることなく,しっかりと自分の目標を持って,それに向かって計画的に,地道に努力を重ねることだと思います。ぜひ,頑張ってください。
さて,ちょっとこれを読んでみてください。
「自分がしないで,だれがする。」
どんな意味か分かりますか。
これは,「自分が,しなかったら,誰もしなくて困ってしまうかもしれない。だから,自分が進んで行動するようにしよう。」という意味です。
例えば,友達が1人で寂しそうにしていたとします。そのときに,「どうしたの,何かあった?」と声をかけようかどうか迷っていたとします。「このまま,自分が声をかけなかったら,もしかしたら誰も声をかけないかもしれない…。だから,自分が声をかけよう。」そう思って進んで行動することです。
でも,この文で「が」の点を取ると困ったことになってしまいます。
「自分がしないで,だれかする。」
こうなると「ぼくは,私は,自分からはやらないよ。どうせ誰かがやってくれるからね。」というようになってしまいます。
例えば,教室で「ちょっと手伝って!」と先生に言われたときに「ぼくが,私が,やらなくても,どうせ誰かがやるでしょう。」と思ってしまったことはありませんか。そうではなくて,「ぼくは,私は,しっかりと手伝うぞ。自分がしなければ,誰もやらないかもしれないから。」そういう前向きな気持ちで行動することが大切です。
「自分がしないで,だれかする。」ではなく,「自分がしないでだれがする」そんな気持ちを持って,自分から何でも実行できる人を目指し,充実した2学期にしていきましょう。今日から始まる2学期,皆さんの活躍を大いに期待しています。
今日から2学期が始まりますが,引き続き子どもたちの応援団として,本校の教育活動へのご理解,ご協力をお願いいたします。
1学期終業式
7月20日(水)、令和4年度の1学期が終了しました。大きな事故や事件,コロナウイルス感染症に伴う休校や学年閉鎖もなく今日を迎えることができました。2年生の林間学校,3年生の修学旅行も実施することができ,生徒たちは日々の生活や学習、行事に一生懸命に取り組み、成長を遂げた学期でした。
終業式は,コロナウイルスへの感染状況が拡大していることもあり,放送で実施しました。式の中では,挑戦する夏休みにしてほしいという願いを込めて,以下のような話をしました。
「挑戦する夏休みにしよう」
おはようございます。1学期最後の日となりました。1学期を振り返ってみると,欠席や遅刻・早退がなく元気よく登校できた人,部活動を休むことなく一生懸命に頑張った人,友達や先生方に,また,来校した人に進んで挨拶をしていた人,修学旅行や林間学校,清掃や係活動,委員会活動などに精一杯取り組んだ人もいます。校長先生から見て,この1学期は,いろいろな場面で皆さんの頑張る姿を見ることができた素晴らしい学期だったと思います。
みなさんにとって,この1学期はどうだったでしょうか。4月からの自分自身を振り返り,明日から始まる夏休みを成長につなげる時間にしてください。振り返るときに,一つ心がけて欲しいことは,「できなかったこと」「だめだったこと」といったマイナスのイメージよりも,「できるようになったこと」「成長したこと」など,プラスの面ににも目を向けながら,ステップ・アップのための目標をしっかりと立てて欲しいと思います。
お笑いタレントの松本人志さんは皆さんもよく知っていると思います。お笑いだけでなく幅広く活躍されている方です。その松本さん,かつて,こんなことを言っています。「100点は無理かもしれん。でも,MAXなら出せるやろ。」さらに,「ノーミスのままじゃノーポイントや。勝てへん。」などです。言おうとしていることはおそらく,約束された結果なんて,誰にとってもないんだから結果は恐れなくていい。大切なのは結果よりその過程にある。そして,いろんなことにチャレンジして失敗してはじめて気づくことや得られるものがある。だから失敗を恐れずチャレンジしようということだと思います。
何もしなければ失敗はしません。でも,成長もしません。頑張ろうと思ってもうまくいかないこともあります。挑戦には失敗はつきものかもしれません。でも,失敗したからといって,自分をダメな人間だとか,何もできない人間なんだなどと思う必要はありません。失敗にくよくよすることなく,やり直してみればいいのです。何かにチャレンジするプロセスを経験することが,皆さんの心を強くさせ,人として大きく成長させると思います。それに,世の中のチャレンジしている人は,失敗を経験しているので,失敗した人の気持ちがよくわかるのです。本気で挑戦しようとする人には,その思いに共感し,必ず誰かが力を貸してくれるものです。これからの夏休み,やりたいことをする時間がたくさんあると思います。ぜひ,夏休みにしかできないことや新しいことにたくさん挑戦して,心と体を鍛え,自分を磨いてください。
そして,皆さんにお願いです。交通事故やSNSによるトラブルに巻き込まれないよう気をつけてください。SNS上で知り合う人の中には,素性を隠し,中高生になりすましてやり取りをする人がいます。ゲーム攻略法や中高生の興味ある事柄について話を合わせ,連れ去ろうとしたり個人情報を得て脅迫しようとしたりする被害が増えています。命の危険が伴うケースも報告されています。自分の命を大切にし,自分で命を守るよう心がけてください。また,最近,連日,コロナウイルスへの一日の新規感染者数が「前の週より増加した」という報道がされています。例年より厳しい暑さが予測され,熱中症へのリスクが高まる夏になるともいわれています。「休み中も朝晩の検温を継続する」,「人と会話をするときはマスクをする」,「熱中症にならないよう栄養,水分,休養を十分にとる」など,自分の体調に気を配り,健康管理をしっかりとした上で,楽しく充実した夏休みを過ごしてください。9月1日に,元気な顔のみなさんと会えることを楽しみにしています。
コロナ禍ではありますが,子どもたちの成長につながる充実した夏休みになることを願っております。この1学期間の保護者の皆様のご理解,ご協力に心より感謝いたします。
水泳学習を実施します。
この2年間コロナウイルス感染症の影響で実施することができなかった水泳学習ですが,子どもたちの学びを
止めないために,感染状況を注視しながら,保健体育の授業で実施することにしました。
プールは,2年間使用していなかったので,例年よりアオコや藻が大量発生していましたが,体育科の先生方が
水を抜き,藻を乾燥させてから除去し,一生懸命きれいにしてくれました。最後に子どもたちの力を借りて仕上
げの清掃をして準備しました。1学期残りの時間と9月上旬,気温と水温の合計値が50度以上の日に実施する
予定です。
部活動壮行会
7月1日(金)に3年生が臨む部活動の大会やコンクールでに向けて壮行会を実施しました。
各部活動の3年生は,1,2年生の前で決意を述べ,1,2年生もビデオメッセージや応援を通して
3年生にエールを送りました。入学してからの部活動は,コロナウイルス感染症対策のため,
制限されることも多く,辛い時もあったと思いますが,中学校生活最後の夏,1,2年生の応援を
追い風にし,心を整えて,最高のパフォーマンスを見せてくれることを期待しています。