校長室より 令和4年度

3学期始業式

 例年より長い冬休みが終わり,本日3学期の始業式を迎えました。朝から,冷たい北風が強く吹き,寒さが身に染みる朝でしたが,子どもたちは元気に登校し,元気に挨拶をしてくれました。3学期は,1年間のまとめの学期です。始業式で,次のような話をしました。

 「未来を変えるためには…」

 おはようございます。冬休み中,大きな事故の報告もなく,安心して今日の始業式を迎え,3学期も皆さんと一緒にがんばろうと気持ちを新たにしました。皆さんは,新年をどのような気持ちで迎えたのでしょうか。
「昨年のことをリセットして,新たな気持ちスタートしよう」と心機一転を考えた人。「今年こそはやってやるぞ!」という強い意志を持った人。きっと,いろいろな想いで,新年を迎えたことでしょう。その気持ちがフレッシュなうちに,ぜひ,考えてほしいと思うことがあります。「さて,みなさん未来を変えるにはどうしたらよいと思いますか?」答えを先に言ってしまうと,未来を変えるには,「「今」という瞬間を大切にし,精一杯,生きる」ということです。
 今を大切にして生きないと未来に花は咲きません。それは,私たちの「今」はこれまでの「過去」の積み重ねであり,私たちの「未来」は「今」の一瞬,一瞬の積み重ねの先にあるものだからです。過去は過ぎてしまった時間ですから,今更変えることはできません。未来はまだこの後来る時間ですから,先にどうこうできるものではありません。しかし,未来が今の積み重ねの上にあるとすれば,「今を―生懸命生きること」,「今やることに全力を尽<すこと」で未来は変えられます。だから,変えるのなら,「今」なのです。
 3学期は,本年度のまとめの学期となります。4月からの進学や進級を見据えて,心と身体を鍛え,準備する3ヶ月です。3年生は,この冬休み自分の進路を確実なものにするために,必死になって努力してきたことと思います。そして,これまでの努力で培った力がいよいよ試されるときが間近に迫ってきています。受験は,決して一人だけではありません。3年生全員が最後の最後まであきらめない強い意志で,頑張ってくれるものと信じています。
 1,2年生は,新たな久寺家中学校を創りあげていく土台をしっかりと築き,一年間を立派に締めくくる時です。「終わりよければすべて良し」と言う言葉があります。中堅学年,最上級学年としての風格を身に付け,先輩とよばれるのにふさわしい振る舞いで,新入生を迎えられるようにましょう。
 さあ,まとめの3学期,一人一人が有終の美を飾れるようにみんなで力を合わせ,全力で取り組んでいきましょう。

 3学期は,1年のうちで最も短い学期ですが,充実した日々を過ごし,1年間の成長を実感させたいと願っています。もっとも寒さが厳しくなる季節ですが,保護者や地域のの皆様におかれましても健康に留意され,本校の教育活動に温かいご支援を賜りますようお願いいたします。