校長室から(令和3年度)

2年生の「生き物発見」学習

 本日の2~3時間目に、2年生の児童たちが中央公園に生物採集に出かけてきました。生活科の学習の一環で、課題は「生き物発見」です。数日前に生活科の授業を覗いた時には、何が捕れるか予想したり、何を捕ろうか話し合ったりしていましたので、今日のためにかなり準備してきたようです。大きな虫取り網を持参して登校してきた児童も多く、朝から気合が入っていました。

 公園では、3人ずつのグループに分かれて生き物を探しました。割と見つけやすく捕獲しやすいダンゴ虫や小さなバッタが主なターゲットとなっていました。網を上手に操らなければ捕まえられない蝶やトンボは難易度が高かったようです。捕まえたい生き物の候補に入っていたカブト虫やトカゲなどは残念ながら採集できませんでしたが、終了間際に産まれたての小さなカマキリを数匹捕まえたグループがありました。

※熱中症予防のため、マスクを外して活動してもよいと指導しています

 学校戻って4時間目に振り返り学習をしました。観察に必要なもの以外は公園でリリースしてきましたので、持ち帰ってきた生き物を虫眼鏡を使って細かく観察し、絵や文章を書いてその結果をまとめました。観察後は持ち帰った生物たちも逃がしてあげるそうです。多くの児童たちが、捕まえた虫たちを大切に扱っていたので、命ある生き物を大切にする心も育ってきているようです。

 「虫」と言えば、先週の記事で紹介した3年生の教室で飼育している蚕の続報です。今朝、教室を訪れたときに水槽の中を覗いてみると、数匹の蚕が繭になっていました。生命の神秘さを感じると共に、これが絹糸の原材料となってさまざまな織物製品に加工されることや、その糸がかつて日本経済を支えた一大輸出品であったことなど、蚕の飼育からさまざまなことを学ぶことができそうです。

 

※参考までに…(ウイキペディアより転載)

 カイコは家蚕(かさん)とも呼ばれる家畜化された昆虫で、野生動物としては生息しない。また野生回帰能力を完全に失った唯一の家畜化動物として知られ、餌がなくなっても自ら探したり逃げ出したりすることがなく、人間による管理なしでは生きることができない。カイコを野外のクワにとまらせても、餌のクワの葉を探さずに餓死したり、体色が目立つ白であるためにすぐに捕食されたり、腹脚の把握力が弱いため自力で付着し続けることができず、風で容易に落下したりして死んでしまう。成虫も翅はあるが、体が大きいことや飛翔に必要な筋肉が退化していることなどにより、羽ばたくことはできるが飛ぶことはほぼできない。なお、他に家畜化されている昆虫としては、セイヨウミツバチ(養蜂)、コオロギ(食用)、ナミテントウ(点滴製剤)などがある。