校長室から

2022年9月の記事一覧

2学期 始業式

朝、登校する皆さんのマスク越しの明るい顔を見ながら、挨拶を交わすことができて本当に嬉しく思いました。

充実した夏休みを過ごすことはできたでしょうか。

  4月から皆さんと生活する中で、私が我孫子中で一番素晴らしいと思っていることは、「優しい子が多い」ということです。この「優しさ」は我孫子中学校の宝だと思っています。

そこで、私が体験した1学期の優しい場面ベスト3を挙げます。第3位。校長室の前の廊下で、2年生に「さようなら」「気を付けて帰りましょう」と私が声を掛けたら、「さようなら」だけでなく、「ありがとございます。」や「はい、気を付けます。」と返してくる子が多かったこと。感謝の気持ちが表せる優しい子だと思います。第2位。校長室の前を、しゃべりながら通っていた1年生が、急に口に人差し指を当てながら「職員室だからシー」と友達に向かって呼びかけたこと。職員室では先生達が仕事をしていて、校長室にはお客様がいらっしゃっています。職員室前は静かにと配慮ができるのは、優しい子です。第1位。3年生の古都体験学習で、私が朝起きて部屋を出たら、3年生の男子が、「校長先生、よく眠れましたか」と気遣ってくれて、感動したこと。こんなことを言ってくれる優しい中学生は、我孫中にしかいません。2学期も、皆さんの優しさが溢れる学校であって欲しいと思っています。

 

さて、1学期は「自律」ということで話をしてきました。自律とは、「自分で考え、自分で決めて、自分で行動すること」です。2学期は、それに加えて、「きょうどう」をお願いしたい。クラスや部活動、学校は共同生活です。でも、私が皆にやって欲しい「きょうどう」は、この「共同」できなくて、こっちの「協働」です。見たことある人もいるでしょう。これは、「考えや意見の違いを乗り越えて、目標達成のために協力すること」です。「自律」と「協働」はセットになって力を発揮します。2学期には、体育祭等の大きな行事もあります。行事だけでなく、普段の授業や日常の学校生活において、人によって考えや意見が違うのは当たり前です。「対話」や「話し合い」をすることで、自分には思いつかなかった点に気づいたり、より良い方法を考え出したりすることも可能です。人との摩擦を恐れず、本気で人と関わり、違いを乗り越え、協力する。それが、皆に頑張って欲しい「自律」と「協働」です。

 我孫子中の主役は生徒のみんなです。先生達は主役であるみんなの意見や話に耳を傾けたいと思います。例えば、「夏休みの部活動の練習は、暑い日中を避けて早朝練習にしたい」という考えを持った子がいました。ぜひ、顧問の先生に意見して欲しいと思います。顧問の先生にも考えがあったり、都合があったり、その通りになるかはわかりませんが、意見をすること、対話すること自体が大切なことです。学級が良くなるような意見や考えがあったら、どんどん提案してください。また、3密を防いだり、換気をしたりといったコロナ感染症対策は指示されなくても自分達でできるはずです。自分達でできることは先生を頼らず、支持を待たずに自分でやってください。