校長室から

校長室から

3学期 始業式

 明けましておめでとうございます。

充実した冬休みを過ごすことはできたでしょうか。

1月2日・3日にテレビ放送された箱根駅伝に我孫子中の卒業生の二人、M君とS君が今年も出場しました。特に4年生のM君は東洋大学のキャプテンとして一番苦しい山登りの5区を走りました。

また、一昨日の銚子駅伝大会に本校駅伝部が出場し、Aチームが優勝、Bチームも6位入賞という素晴らしい結果でした。新年、在校生も卒業生も頑張っていることを嬉しく思います。

 

  

 

さて、2学期の終業式に、「1月1日元旦に目標を立てましょう」という話をしました。皆さん、実行しましたね。私はいつも同じで、「教師として学び続ける」。私が学び続けなければ、皆に「勉強しろ」と言えません。また、校長として、我孫子中学校をこういう学校にしたい、という目標も立てましたが、それは後で話します。

目標を立てた後、近所の神社でおみくじを引きました。今年こそ「大吉」という思いで引いたら、「末吉」。吉の中で一番下です。こう書いてありました。『強いてしようとすると思わぬ災いにあいます。つつしんで事を行え』。 

その時、私は思いました。

「我孫子中学校をこういう学校にしたいなんて、私だけの思いを目標として生徒の皆に押し付けてはいけない。だから、みんなに聞いてもらって、理解を得よう、共感してくる人もいるだろう。」と。当たり前ですが、学校の主役、主人公は皆さんです。まずは、私の願いとして話をしようということです。

 

校長としての私の願いは、「一人ひとりにとって、過ごしやすく、学びが実感できる学校」です。具体的にイメージを伝えます。

先ず、「一人ひとりにとって過ごしやすいとは…」

もちろん、過ごしやすいというのは自宅の過ごしやすさとは違います。皆が自由気ままにふるまったら、過ごしやすくなくなってしまいます。

・一部の子が辛い思いをしていない。

・自分で、自分達で決める自由度が多い。

・  体も心も傷つけられる心配がなく、安心して生活できる。

・お互いが尊重され、思ったことが話せる。

・ 挑戦や失敗が許されるし、間違ってもやり直せる。

・仲間に入りたい時は入れるし、一人でいたいことも認められる。

・ずるいことをする人がいないので、まじめな人が報われる。

次に、「一人ひとりに学びの実感があるというのは…」

・今日の授業で学んでいることが、先生の指導や友達の手助けも借りながらわかる。

・ 「なるほど~」「わかった」という瞬間がある。

・ 自分と違う友達の意見を聞いて、考えが広がる。

・振り返って、自分が理解したこと、もっと調べたいこと、さらなる疑問が自覚できる。

・友達と勉強したり、部活動したりが楽しかったと思える。

・先輩や友達の良い点を見習うことができる。

・今日も頑張ったなと思える。

そんな学校になって欲しいという校長としての願いですが、本校に合っている、本校ならできると感じています。なぜなら、我孫子中には「優しい子が多いこと」や「楽しく一生懸命に取り組むことができる」という素晴らしい長所があるからです。

以上、私の願いを理解してくれますか?共感してくれますか?

学校をつくる主体は、生徒の皆さんです。そして、学校を作っている単位は、学級です。ぜひ、皆さんの学級においても「一人ひとりにとって、過ごしやすく、学びが実感できる学級」であることを期待しています。

3学期はまとめの時期と言われます。私が考えるまとめとは、自分で、自分達でできることが多くなっていると実感できることです。一緒に頑張りましょう。