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2024年8月の記事一覧

校長ブログNo148災害に備えて(9月1日「防災の日」を前に)

九州に上陸した台風10号。気象情報によると、今後、東に向きを変え、ゆっくりとしたスピードで日本列島を縦断する予想です。

懸念されるのは9月2日(月)第2学期始業式当日の登校についてです。昨日8月29日(木)の段階では、台風の進路予想が不確定でまだ様子を見ているところです。決定次第、メール配信でお伝えします。今しばらくお待ちください。ご理解をお願いたします。

最新の台風情報はこちらから

https://tenki.jp/bousai/typhoon/2410/

さて、折しも9月1日は防災の日です。101年前の、1923年(大正12年)9月1日午前11時58分に関東大震災が発災しました。

1995年(平成7年)1月17日の阪神淡路大震災に始まり、

2011年(平成23年)3月11日「東日本大震災」

2016年(平成28年)4月14日・16日「熊本地震」

2024年(令和6年)1月1日「能登半島地震」 

そして2024年(令和6年)8月8日宮崎県日向灘を震源とする南海トラフ地震臨時注意情報(横芝光町は対象地域に該当)と大きな地震が各地で起きています。風水害、浸水害等、地理上の特性から海岸や河川沿いに位置する本校学区エリアは、日頃から災害と向き合って生活していかなければなりません。

本校でも、毎年、「危機管理マニュアル」の作成と定期的な見直しを行っています。特に、地震、火災、風水害等想定される災害への対応や、定期的な避難訓練の実施を行っています。また、大雨警報や暴風警報など気象警報発令時の登下校については、校長会と町教育委員会と検討を重ね、7月に保護者様あてに通知しました。「引き渡し訓練」については、5月の運動会終了後に皆様のご協力のもと行われましたが、今後も、災害を教訓に危機管理意識を高くもちながら進めてまいります。

以下、防災に向けた行政の取組や広報のホームページを紹介しますので参考にしてみてください。

マイ・タイムラインとは(国土交通省HPより)

「マイ・タイムライン」とは、住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)であり、台風等の接近による大雨によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、自ら考え命を守る避難行動のための一助とするものです。 その検討過程では、市区町村が作成・公表した洪水ハザードマップを用いて、自らの様々な洪水リスクを知り、どの様な避難行動が必要か、また、どういうタイミングで避難することが良いのかを自ら考え、さらには、家族と一緒に日常的に考えるものです。

★ 洪水・土砂災害には 横芝光町防災マップ

https://www.town.yokoshibahikari.chiba.jp/uploaded/attachment/27749.pdf

★ 津波には 横芝光町防災マップ

https://www.town.yokoshibahikari.chiba.jp/uploaded/attachment/27750.pdf

ハザードマップポータルサイト(白浜小学校を中心に)

https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/maps/index.html?ll=35.62821,140.531874&z=14&base=pale&vs=c1j0l0u0t0h0z0#disasterRiskPopup

千葉県民だより8月号「作ってみよう!」マイ・タイムラインより

▼千葉県民だより8月号2面に上記の図を含んだ資料が掲載されています。

https://www.pref.chiba.lg.jp/kouhou/kenmindayori/r6/r6-8/tayori-2.html

校長ブログNo147 夏の思い出アルバム(その1)

まずは非常に強い台風10号情報から。予報がしにく迷走台風。徒歩並みのゆっくりとしたスピードで、九州上陸後、進路を大きく東に変えて日本列島を縦断しそうです。気象庁も警戒を呼びかけています。関東地方にも影響大と予想される台風10号(サンサン)の最新情報はこちらから

https://tenki.jp/bousai/typhoon/2410/

「二百十日」という言葉をご存知かと思います。立春(今年は2月4日)から数えて210日が経つ頃(今年は8月31日)、台風(野分(のわき)ともいう)が発生しやすく重大な被害を及ぼしやすいという古からの言い伝えで、農業に携わる人たちにとっては警戒する時期にあたります。

台風襲来に向けて備えましょう(政府広報より)

さて、今日は7月・8月のブログに掲載した写真(主に、横芝光町周辺の美しい自然を素材としたもの)を中心に今年の夏をふりかえります。

▼屋上から太平洋方向を望む(白浜小)景色だけでなく、潮騒も聞こえてきます。

▼地曵船(模型)(白浜小)

▼巻網船(模型)(サンライズ九十九里)

▼5年ぶり開催の「しらはま祭り」船神輿

https://www.chibanippo.co.jp/sites/default/files/IP240813shTAN000016000_00.jpg

▼地曳網絵馬 江戸時代(天保14年(1843年))大漁祝に現在のいすみ市玉前(たまさき)神社に奉納された絵馬。令和6年度特別展「万祝博覧会~海をまとう~」は9月29日(日)まで千葉県立中央博物館で開催中。自由研究にもおすすめです。

▼明治時代のイワシ漁の様子(錦絵)

▼匠の技術に感動しました。「万祝(まいわい)」背と裾に吉祥の絵柄や大漁の様子が描かれた漁師の祝い着「万祝(まいわい)」。江戸後期の房総半島で発祥したといわれ、その後大漁などの祝儀として船主から船子や親類縁者へ衣装を贈る文化が東日本の太平洋沿岸に広まった。(千葉県立中央博物館での特別展覧会にて)

▼九十九里 夏の海に夏の青空が映る(木戸浜)

▼九十九里 夏の海と紺碧の空(木戸浜)

▼暑さをしのいで百葉箱の日陰で過ごすカエル。夏休みの猛暑日(35℃以上)は、7月が5日、8月が3日(8月25日現在)(参考:アメダス横芝光の統計による)

▼「カメさ~ん、ゆっくりでいいから安全な場所へ移動してくださいね。」尾垂浜で撮影後、車を出そうとしたところ前方に黒い物体「ニホンイシガメ」を発見。車から降りて撮影し、再び車に乗ろうと振り返ったら、すでに姿はなかった。「逃げ足が速い!!(驚)」そのあと、カニも道路に出てきたが、ものすごい速さで茂みへと入っていった。

▼職員研修で作ったフラワーアレンジメント。みんなちがってみんないい。ゴージャスです。

▼白浜小学校の夏の花。花にとっても厳しい暑さです。

▼いつもステキで美しい横芝光町図書館の花壇の花

▼道の駅「オライ蓮沼」のヒマワリ畑

▼道の駅「オライ蓮沼」から太平洋方向を望む

▼道の駅「オライ蓮沼」かかしコンテスト2024 ▼蓮沼上空を成田空港へ向かって飛行するジェット機

▼台風一過の朝、屋上から見えた夏の富士山(8月17日(土))

▼台風襲来前日の九十九里の海と空(木戸浜)

▼セグロカモメの足あと。浜に打ち上げられた貝類の中身をつついて食べていました。

▼セグロカモメ九十九里(飯岡)翼の色と脚が薄いピンク色であることが特徴。

▼みんな同じ方向を向いています。浜辺にたたずむセグロカモメ九十九里(飯岡)

 ▼成田山不動明王御上陸之地 台風一過の日の朝に(尾垂浜)

▼台風一過の夏空(尾垂浜)

▼台風一過の九十九里(尾垂浜)

▼飛行機雲 紺碧の空に白い一本線 

▼台風が来る前に流木と海(木戸浜8月15日)

▼台風が過ぎ去って流木と海。流木は荒波で15日とは正反対の方向へ打ち上げられていた。(木戸浜8月17日)

▼ハマヒルガオの淡いピンク色が美しい(木戸浜)

校長ブログNo146 わたしを束ねないで

校長ブログNo143 で金子みすゞさん(山口県出身:1903年(明治36年)‐1930年(昭和5年))の詩は、詩人であり作詞家の西條八十(さいじょうやそ)氏に発掘されたことを書きましたが、関連して、先日、戦後を代表する詩人 新川和江(しんかわかずえ)さん(茨城県出身:1929年(昭和4年)‐2024年(令和6年))が亡くなられていたことが8月20日(火)のニュースで大きく取り上げられていました。新川和江さんの詩の師は西條八十氏だったとのことです。『わたしを束ねないで』(1966年(昭和41年)発表)は、中学校(1984年(昭和59年)初掲載)や高等学校の国語科の教科書に掲載されており、みなさんも心に残っている詩だと思います。

1連目を中心に紹介します。(詩の本編は5つの連から構成される。)

わたしを束ねないで

     新川和江

わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色の稲穂

以下、各連のはじまりの言葉と作者の言葉

2連目 わたしを止(と)めないで わたしは羽撃(はばたき)

3連目 わたしを注(つ)がないで わたしは海

4連目 わたしを名付けないで わたしは風

5連目 わたしを区切らないで わたしは終わりのない文章

そして最後はつぎのようにしめくくられます。

川と同じに
はてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩

と 読み手に訴えるかのような言葉からは、誰からも束縛されず、信念をもち自分らしく自由に生きたいというエネルギーが伝わってきます。

茨城県出身の新川和江さんは、詩を、戦争中に茨城県に疎開してきた西條八十(さいじょうやそ)氏(東京府(現在の東京都)出身:1892年(明治25年)ー1970年(昭和45年))(代表作:『蘇州夜曲』『青い山脈』童謡『かなりあ』『かたたたき』など)に出会い、師事していたとのことです。西條氏は、薄幸の詩人、幻の童謡詩人とも呼ばれる金子みすゞさんの詩を発掘し、その後さらに矢崎節夫(やざきせつお)氏により再度発掘され、広く知られるようになり小学5年国語科の教科書の掲載に至りました。

 中学校や高等学校の教科書に掲載されていることを考えると、多感な青年期だからこそ感じるものがあります。新川和江氏は、36年間「朝の詩」の選者を続けた産経新聞の取材に次のように答えています「私たちが成人したとき、戦争も終わって男女同権という言葉が叫ばれ、これからは女も男の人と同じように社会に出て、勉強したり働いたりできる時代が来たんだ、という意識はかなり強烈でしたね。」(2015年(平成27年))

参考資料:新川氏が名誉館長を務めている「ゆうき図書館」HPより

新川和江コレクション.pdf

 

校長ブログNo145 ラストウィーク「夏休みスイッチ」

来週月曜日9月2日は第2学期始業式です。この夏休みいかがお過ごしでしょうか。保護者の皆様、地域の皆様ありがとうございます。それぞれのご家庭で子供たちも思い思いの夏休みを過ごされていることと思います。「夏チャレンジ」学校から離れ、また一段と成長した姿で始業式の日に会えることをとても楽しみにしております。いよいよラストウィークです。よろしくお願いいたします。

 さて、ここでもう一度、本校生徒指導担当から児童向けに指導のあった「夏休みスイッチ」を思い出しながら、今年の夏を振り返ってみましょう。

まずは「夏休みスイッチ」から

某TV局人気番組の「〇〇〇〇スイッチ」のようにはじまりはじまり~♪

それではスタート!!「なつやすみスイッチ『な』」からです。

「な」・・・なつやすみを利用して健康診断の結果で治療が必要なところを治しましょう。

「つ」・・・不審な人についていかないようにしましょう。声掛けや誘われても車などに乗らない。

「や」・・・やり残しのないようにしましょう。2学期から気持ちよくスタートできるように準備をしましょう。

「す」・・・すすんで手伝いをしましょう。おうちの人も助かりますよ。

「み」・・・みず(水)の事故に気をつけましょう。また、花火など火の取り扱いにも気を付けて。

 いかがでしょうか。終業式の日、児童と大切な約束をしました。9月2日(月)にお互い、また元気に学校で会うことです。まだ1週間ありますのであせらず、気づいたことは2学期開始に向けて準備をしていきましょう。特に8月31日(土)と9月1日(日)のすごし方は私も十分気をつけて体も心も休めて9月2日(月)にみんなと元気にまた会えるようコンディションを整えていきたいです。

重要事故が起きないことを願って重要

夏休みもラストウィーク。観光地としてにぎわうここ九十九里エリアのほとんどの海水浴場で、今年度の営業が終了しました。今年も全国的にみると、水難事故による行方不明や死亡事故や、山の事故など痛ましいニュースが多く起きています。

また、残念ながら、8月25日(日)現在、交通事故死者数において、千葉県は全国ワースト1位です。死者数の多い順に、千葉県88名、東京都・愛知県86名、大阪府71名となっています。(千葉県警察交通事故日報8月26日付より)。尊い命が失われていることは極めて憂慮するべき事態となっています。特に車を運転する大人にとって、「事故を起こさない」だけでなく、「事故に遭わない」ためにも交通安全をいっそう意識したいものです。交通事故は、道路を利用する一人一人の心がけ次第でなくすことができます。

校長ブログNo144‐2 特別な夏 心熱い夏

特別な夏 熱い夏の第2弾。毎年、感動を与えてくれる全国高校野球選手権大会(今年は第106回)が23日(金)阪神甲子園球場で決勝戦が行われ終了しました。

▼ 8月23日(金)決勝戦(写真は現地観戦した知人による提供)

京都国際高等学校(京都代表)が関東第一高等学校(東東京代表)を延長十回タイブレークの末に2―1で破り、初優勝。両軍無得点のまま延長戦に入った試合は実に35年ぶりとのことで大接戦でした。夜、決勝戦の模様をスポーツニュースで見ましたが、今年も歴史に残る最高のゲームとなりました。2022年度優勝校仙台育英の須江監督の言葉「青春って密なので」のとおり、全ての高校球児から今年も夏の終わりにパワーをもらった感じがします。また、京都国際高校・小牧憲継監督の言葉も、関東第一高等学校・米沢貴光監督の言葉もどちらも心に響くすてきな言葉でした。

野球に関連して...同日(日本時間24日)「40本塁打40盗塁」の偉業を達成したドジャース大谷翔平選手の活躍もすばらしかったです。

▼全国に寄贈された大谷翔平選手からの贈り物(前任校にて開封時に撮影2024年1月)

 本校では児童が休み時間や授業等で使用しています。

 さて、「特別な夏」の最後(第3弾)は...「パリ2024パラリンピック競技大会」です。

8月28日(水)~9月8日(日)の12日間 第17回パリ2024パラリンピック競技大会が行われます。

競技数22競技549種目 185か国が参加 出場選手数:4,400人。日本選手は160人。千葉県にゆかりのある選手は、10競技(陸上競技、車いすラグビー、バドミントンなど)に21人が出場予定です。

千葉県でのパラスポーツの推進について熊谷俊人知事は「障害がある人が身近な地域で障害の特性に合った障害者スポーツに出会える環境、これをパラリンピックを開催した県として、これからも大事に他県に負けず充実していきたい」と述べています。

昨年度(令和5年度)本校で行われた県教委による「パラアスリート等学校訪問事業」の様子はこちらから

https://www.pref.chiba.lg.jp/shousupo/para-sports/para-gakkouhoumon/r5/231020shirahamashou.html

 

校長ブログNo144 ‐1 【お知らせ】第3回講師登録説明会(東上総教育事務所より)

千葉県教育庁東上総教育事務所からのお知らせです。

千葉県の東上総地区で勤務可能な方を募集しています。
◇小・中学校教諭の免許がない方でも、可能な仕事があります。
 幼稚園教諭の免許状、高等学校教諭の免許状だけをお持ちの方も、 小中学校で働けます。ぜひお越しください。
◇教員免許状を取得したが、今まで教壇に立ったことの無い方についても、講師に興味がある方はお越しください。
◇栄養職員の募集も行っています。栄養士の免許状をお持ちの方も、ぜひお越しください。
◇事務職員、スクールサポートスタッフには、教員免許状は不要です。

以下の日程で、講師等についての説明会・登録会を開催します。

詳細はこちらから

https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/kj-hkazusa/kanrika/koushitouroku727.html

校長ブログNo143 カモメは白いと思っていた

海とかもめ

    金子 みすゞ

海は青いとおもってた、
かもめは白いと思ってた。
                      
だのに、今見る、この海も
かもめのはねも、ねずみ色。  
                  
みな知ってるとおもってた、                        
だけどもそれはうそでした。
         
空は青いと知ってます、
雲は白いと知ってます。
                       
みんな見てます、知ってます、
けれどもそれもうそかしら。

海は青色、空は青色、雲は白色...人は生後、視覚が発達するにつれ「〇〇は何色」と物の名前とと色を結びつけながら認識していきます。教科書にも掲載される、金子みすゞさん(本名・金子テル:1903年(明治36年)‐1930年(昭和5年))の詩は、「私と小鳥とすず」に代表されるように、思いやりのあるあたたかい言葉で綴られています。また、「いのち」を見つめる詩も多くあります。

冒頭の詩のように、見る人の心の状況や、環境により本来の色とは違って目に映ることもたくさんあります。海は青という先入観がありますが、このブログでも折々掲載する私が撮った海にもそれぞれ違いがありますし、青とは限りません。私が着任して初めて見た木戸浜の海の色は「黒」。新鮮な驚きでしたから、波の音と共に心に残っています。その後も何度か見た海は、当たり前ですが、いつも違った景色を見せてくれました。金子みすゞさんは、当たり前だと思っていることが実は当たり前ではなかったということに気づき、この詩で「真実」は自分の目で確かめることの大切さについて教えてくれています。そういえば、この夏に訪れた美術展で、鎌倉時代に描かれたという絵に添えられた和歌を思い出しました。

「世の常に見ることは みな違い(たがい)けり 

烏(カラス)の黒く 鷺(サギ)も白くて」

解説パネルには「歌意は難しいですが、目に見えているものだけが真実ではないという何か仏教的な意味かもしれません。」と書かれていました。鎌倉時代は民衆にさまざまな仏教の教えが広まった時代であることは理解していても、妙に謎めていることがその後もひっかかっていたのです。でも、金子みすゞさんの詩を読んだとき、この和歌の意味することと似ているなと感じました。しかも先の和歌が詠まれた鎌倉時代と、みすゞさんがたくさん詩を作った大正~昭和初期の時代と、時代が異なっても感覚は同じであることに驚きます。この夏、九十九里の海で撮影したカモメの写真を改めて見返してみると、写真を撮ったときには気づかなかったことが見えてきます。目に見えているものは実は真実の姿ではない。ものごとの真実を見ることは難しいことをこの詩が改めて教えてくれました。

▼波打ち際のセグロカモメ(飯岡にて)

 

幻の童謡詩人とも呼ばれる金子みすゞさんの詩は、最初、詩人であり作詞家の西條八十(さいじょうやそ)により発掘された。その後、さらに、児童文学作家であり童謡詩人である矢崎節夫(やざきせつお)氏(東京都出身:1947年(昭和22年)~)により再度発掘され、広く知られるようになり小学国語科の教科書の掲載に至った。(教科書掲載初出は1996年(平成8年)です。教師になりたての頃、銚子市で開かれた研修会で矢崎さんご自身から金子みすゞさんの詩との出会いについてのエピソードを伺ったことがあります。)

矢崎節夫氏が館長を務める『金子みすゞ記念館』のサイトはこちらから

https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/site/misuzu/

書籍:『海とかもめ』(矢崎節夫・選)

https://m.media-amazon.com/images/I/71S8RRolx+L._SY466_.jpg

過去には、ドラマ特別企画として『明るい方へ 明るい方へ』童謡詩人金子みすゞ(2002年(平成14年)主演・松たか子)や『金子みすゞ物語─みんなちがって、みんないい─』(2018年(平成30年)主演・上戸 彩)などが放映されています。 

校長ブログNo142 花も野菜にも厳しい暑さでした

21日(水)朝、職員全員による草刈りから1日が始まりました。夏の間、伸びに伸びた草を、2週間前に数名の職員が草刈りをし、再び今週から芝刈り機を中心とした草刈りを行い、2学期に子供たちを出迎える準備をしています。

玄関前に教頭先生が種から育てて植えたヒマワリも、8月13日の朝に初めて花が咲きました。閉庁期間中に交代で水やり当番をした職員が教えてくれました。(16日の台風7号で傾いてしまい、とても残念ですが...)2学期が始まる9月2日には満開になりそうです。楽しみにしていてください。今年は昨年以上の厳しい暑さで、作物を育てるにはとても厳しい環境です。テレビでも取り上げられていましたが、7月は高温多雨のため野菜が例年と比較し巨大化し、出荷できない悩みがありました。猛暑の8月はこれから野菜によっては価格が変動する可能性が大とのことです。4年生が育てている暑さに強いと言われるツルレイシも猛暑の影響で実は小ぶりでした。学年の花壇は南側に位置し、1日中強い日差しを浴びる場所にありますが、校舎北側(玄関側)にある花壇は、半日かげになり、マリーゴールドや秋の訪れを知らせるコスモスがきれいに花を咲かせています。ポーチュラカは8月後半に入り少し暑さが和らいだため以前よりも色鮮やかになりました。このように、日直の職員や閉庁期間中は学校近くに在住する職員が交代で水やり当番をしたおかげで何とか花たちも暑さを乗り切りました。私たち人間だけでなく、花壇の草花や野菜の苗にとってもとても苦しい夏だったと思います。

校長ブログNo141 がんばった席書大会

7月22日「第73回千葉県小・中・高校席書大会」の地区審査会がありました。本校からは作品展への参加を希望申し込みした23名の児童が出品しました。

今年の課題は、

小学1年 「たい」

小学2年「つばめ」

小学3年「花たば」

小学4年「竹とんぼ」

小学5年「大きな波」

小学6年「広い海原」

です。各学年の参加児童は課題の字の特徴をしっかりとらえ、家で何枚も何枚もたくさん練習したことでしょう。濃い墨でていねいに書かれた一文字一文字からその様子が伝わってきます。見ごたえある作品がんばりましたね。残念ながら8月2日に行われた中央席書大会への参加推薦はありませんでしたが、「書星会賞」をはじめとするすばらしい賞をはじめ、全員に賞がつきました。おめでとうございます。これからもますますがんばってください!!

出品者全員に賞状が渡されます。近年、賞状もパソコンによる印字が増えてきましたが、今年度から書写に限らず、賞状については、賞・学校名・学年・氏名等、校長が、がんばった児童一人一人に気持ちをこめて揮毫させていただいております。

9月2日(月)第2学期始業式の後の賞状伝達の場で上位入賞者を代表として表彰する予定です。

書写の作品展は年間を通して数々の作品展に出品する機会があります。近年では、パソコンなどの情報機器の発達により、鉛筆やペン、筆などで直接文字を書く機会が昔と比べたら減ってきています。しかし、学校教育においては書写の授業がありますし、鉛筆を使って文字を書くことは日常的に行われていることです。ぜひ、今後もより多くの児童が参加し、上達する機会の一つとしてとらえられればと思います。

 なお、令和6年度席書大会は、​9月1日(日)の千葉日報紙上にて、千葉日報社賞以上の成績が発表される予定です。

校長ブログNo140  処暑(しょしょ)

先週の休日、街を汗ダクダクになりながら「もう限界だ~」と歩いていたら、なにやらかわいいものを見かけました。アヒルが宙に浮いている?!いやいやよく見ると、たらいの中にある大きな氷(たらのかたまり(たらい氷)の上にのっていて涼しそうですよ。たらいには手拭いがかけてあり、前には水の入った桶とひしゃくが...風情がありますねぇ。これは「打ち水(うちみず)」といって暑い夏を少しでも涼しく過ごす日本に古くからある生活の知恵です。これを見たとたん一気に汗がひき、少し元気を取り戻しました。

今日8月22日は二十四節気「処暑」(8月23日~9月7日)

処暑(しょしょ)とは厳しい暑さの峠を越した頃です。朝夕には涼しい風が吹き、心地よい虫の声が聞こえてきます。暑さが和らぎ、穀物が実り始めますが、同時に台風の季節の到来でもあります。先日の台風7号以降、次々と台風が発生し、台風10号(サンサン)の今後の進路が気になるところです。

最新の台風情報はこちらから

https://tenki.jp/bousai/typhoon/japan-near/

これまでにもブログで折々触れてきた7月6日の「小暑(しょうしょ)」、7月22日の「大暑(たいしょ)」8月7日の「立秋(りっしゅう)」を経て、ようやく今日を境に厳しい暑さも峠を越すとの考え方です。昨日、8月21日(水)の朝、出勤するとき初めてエアコンなしで学校まで行くことができました。(窓は開けています。)やはり、確実に秋が近づいていますね。

一昨日、満月(スタージョーンムーン)の夜...

処暑とはいえ、このブログを書き始めた20日(火)の仕事帰りに見た夕方の空の景色からはまだまだ現実味がありません。というのは日中の猛暑の影響で、空にはさまざまな雲が乱舞しており、天気予報では毎日のように「大気不安定」「ゲリラ雷雨」が繰り返し流れ、「暑さにはもう参りました!」という気持ちで帰宅しました。その晩、当初の天気予報が変わり、雷雨もなかったため、私が住んでいる地域では夜はスーパームーンでもある満月をきれいに見ることができました。今日21日(水)も東京都心が数年に1度のゲリラ豪雨であるにもかかわらず、十六夜がきれいに見えています。カメラ撮影の知識がないので、今回は撮影はあきらめ、肉眼で楽しむことにしました。虫の音がずいぶん響き渡るようになりましたが、これからは日に日に大きくなることと思います。そして夜風もやわらかく涼しかったです。確実に秋は近づいているなあと感じながら見る満月はとてもきれいでした。きっとこのブログを読んでくださっている方も、どこかで空を見上げて月をご覧になったことでしょう。昨日紹介した先生からの夏だよりにもあった「たからもの」の1つになりました。