2015年5月の記事一覧
5月9日(土)曇りから雨 その1 カウンセラーの眼
「子どものサインに気づいて」
<カウンセラーの眼「子どものサインに気づいて・・・」> 長崎女子短期大学長の浦川 末子先生の講演内容記事から、いくつか引用させていただきます。
1つめは、アメリカでは、子ども10歳までは家族で育て、10歳以降は社会が育てると、法律で決まっています。しかし、日本では、何歳になっても子どもは、親が育てることになっています。どちらがいいのかは、賛否あると思います。
2 普段から、子どもの徴候やサインを親が見逃さないこと。 「佐世保事件」や「神戸事件」、「横浜の事件」などでは、一見、偶発的に見える事件でも、事前に子どもたちは色々なサインを発しています。
3 今の小さい子は、「抱っこ」をいやがる傾向が多いそうです。赤ちゃんの時、親が十分に「抱っこ」をしてあげていないのが原因と言われます。「抱っこ」は親子の絆を深める最大の行為です。
***中学生でも親子の接触、関わりの重要性が言われています。
4 日本の子どもは家にも「居場所」がなく、「孤独」と思っている割合が、20~30%います。他の国々では10%前後だそうです。
***学校でも子どもの居場所作りを考えて学級経営をしていますが、家庭でもお子さんの「居場所」作りを考えていってほしいです。
******参考文献「全日教連 教育新聞」(平成27年4月10日)第544号 第4面から引用
その2 カウンセラーの眼「学力が高い児童生徒の特徴」
その中で、「学力」が高い児童生徒の「家庭生活」との関連性について、5点を引用します。
1 朝食等の生活習慣ができている子は、学力が高い・・・朝食を毎日、食べている。就寝の時間が決まっている。テレビやゲームの時間が決まっていて守られている。
2 読書や読み聞かせをしている子は、学力が高い・・・親が子どもに、読書や新聞を読むようにすすめている。子どもと一緒に読書をする習慣ができている。小さい頃、親が寝る前に読み聞かせをしていた。
3 勉強や成績、将来の職業などの会話をしている家庭の子は、学力が高い・・・子どもと勉強や成績の話しをしている。保護者の子への学歴期待が高い。子どもへの教育投資の金額が高い。
4 保護者自身の学校への参加行動が高い子は、学力が高い・・・保護者が授業参観やPTA、学校行事等への参加率が高い。
5 規則や学習習慣のできている子は、学力が高い・・・家で自分で計画を立てて勉強している。家庭学習(宿題)をやっている。学校や家の規則を守っている。
***これらの5点について、できている児童生徒は、学力が高いか、これから大きく伸びる可能性を高いお子さんです。なお、「学力」向上のキー・パソンには、本人自身と学校の指導と家庭の3者がプラスに連動したときに、大きな学力が向上していくようです。
******参考資料 文部科学省委託研究「平成25年度全国学力・学習状況調査(きめ細かい調査)の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究」 国立大学法人お茶の水女子大学
5月7日(木)その3 校長室コラム「家庭訪問2日目」
(写真は、2年クラスの今日の給食配膳のようすです)
<校長室コラム「午後、家庭訪問2日目」> 5連休明けの登校となりました。 欠席者が心配でしたが、大多数の生徒たちは、「学校バージョン」に気分をチェンジして登校していました。 この連休中、生徒そして職員に大きな事故やケガがなくて良かったと思います。
その2 カウンセラーの眼「昨日の論理パズルの解答」
<カウンセラーの眼「昨日の論理パズルの解答」> 昨日、6日の「カウンセラーの眼」の記事を再掲します。
***次の問題に答えてください。 「か」「き」「く」「け」「こ」の5つの箱の中に、3つ、「宝物」が隠されています。次のことが分かっているとき、「く」の箱には、「宝物」がありますか? 回答は「ある」、「ない」、「きめられない」から一つ選んで、その理由も言いなさい。
〇分かっていること。
(1)「か」「き」「く」の箱のうち、2つの箱に「宝物」が入っている。
(2)「く」「け」「こ」の箱のうち、2つの箱に「宝物」が入っている。
(3)5この箱の中のうち、3つの箱に「宝物」が入っている。
***さて、「く」の箱の中には、「宝物」があるでしょうか? 昨日、よく考えてくださいましたか?
******解答は、「く」の箱に「宝物」がある、が答です。 理由は、わかっていること(1)で、「か」と「き」に「宝物」があるとして、(2)のわかっているところで、「け」と「こ」に「宝物」があるとすると、「宝物」が4つになってしまい矛盾(むじゅん)がでることから、必ず「く」には「宝物」が入っていることになります。***このような考え方を「矛盾使用論述」といいます。
その3 カウンセラーの眼「論理パズル」
<カウンセラーの眼「論理パズル」> 次の問題に答えてください。 「か」「き」「く」「け」「こ」の5つの箱の中に、3つ「宝物」が隠されています。次のことが分かっているとき、「く」の箱には、「宝物」がありますか? 回答は「ある」、「ない」、「きめられない」から一つ選んで、その理由も言いなさい。
〇分かっていること。 1「か」「き」「く」の箱のうち、2つの箱に「宝物」が入っている。
2「く」「け」「こ」の箱のうち、2つの箱に「宝物」が入っている。
35この箱の中のうち、3つの箱に「宝物」が入っている。
***さて、「く」の箱の中には、「宝物」があるでしょうか? 明日のブログで回答します。 この問題は、中国の小学生で65%、日本の小学5年生で57%しか、正答しなかったそうです。
******参考文献 「PRESIDENNT」2015,5,18号 プレジデント社 P104
5月6日(水)晴れ その1 校長室コラム
「ゴールデン・ウィーク最終日」
<校長室コラム「ゴールデン・ウィーク 最終日」> 5日間のゴールデン・ウィークが最終日となりました。 この連休中、「雨」が1日、2日降る天気予報がまったく外れて、「お天気」続きの連休となってよかったです。
ただし、このところずっと「雨」が降っていない関係で、生徒が走ると校庭の「ほこり」が舞い上がる状態です。少しは、「雨」もほしい幹次です。
明日から、学校がはじまります。「木曜日日課」で1~5校時までの授業になります。6校時は破堤訪問のため「欠時」です。
5月5日(火)その2 校長室コラム「こどもの日です」
<校長室コラム「こどもの日です」> ゴールデン・ウィーク4日目になりました。 午前中は曇り空でしたが、午後は「太陽」がでて初夏を思わせる気温になりました。 午後、矢板中の見回りに行きましたが、部活の練習もなく、職員もいませんでした。
「こどもの日」ということで、我が家の「五月人形」で、笠間の女流陶芸家のものを飾りました(写真3ものを枚目)。
5月4日(月)その2 カウンセラーの眼
「天才は遺伝しないって・・・」
<カウンセラーの眼「天才は遺伝しないって、本当でしょうか?」> 「天才」を広辞苑でひくと、「天から与えられたような、人のレベルでは至らないレベル、その人を指す」と書いてあります。
「知能指数」は、親からの遺伝的影響は50%と言われています。また、身長や身体については遺伝的影響が60%から80%というデータがあります。残りは、その後の環境や育ち方によって決まっていきます。
「天才」は遺伝するか? の回答について、脳科学者の茂木 健一郎先生によると、「遺伝しない」というのが正答のようです。 例えば、相対性理論のアインシュタインの息子ハンスは、工学者になりましたが父親のような偉業はなかったそうです。モーツアルトやバッハ、ワグナーの息子たちも、作曲をしましたが平凡と言われました。
「天才」は偶然に生まれるというのが定説です。逆に言えば、「天才」はどこに、どこから生まれるのか分からないといういうことです。誰もが、「天才」という当たりくじを引く可能性があるのです。すべての人が、潜在的に「天才」の遺伝を持っているのかもしれません。
***参考文献 「PRESIDENNT」(2015,5,18) プレジデント社 103ページから
5月4日(月)晴れ その1 校長室コラム「みどりの日」
<校長室コラム「今日はみどりの日です」> ゴールデン・ウィーク4日目です。 連日、部活動の生徒も多いと思います。
世界のニュースでは、イギリスでプリンセスが誕生しました。 イギリスでは、市民が祝福で大フィーバー状態だそうです。 日本では、世界卓球(中国、蘇州)で、日本人がメダル目指して活躍(混合銀など)していました。
今日から明日にかけて、お天気が悪くなる予報がでています。
その2 カウンセラーの眼「笑顔が幸せを創る・・・」
<カウンセラーの眼「笑顔が幸せを創る・・・」> 矢中のMISSION「Happiness2」遂行のための6本の総括的な考え方の一つ「日々の姿勢」に、「笑顔」と「あいさつ」と「高いモチベーション」を持つ、とあります。
矢中のMISSION遂行の一つのカギとなる「笑顔」ですが、次のどちらが正しいと考えますか?
(1) 「笑顔」が、幸せになったり、幸せをつくったりしていく。
(2) 幸せだから、「笑顔」になり、「笑顔」が多くなる。
さて、正答は、「(1)笑顔が幸せになったり、幸せをつくったりしていく」です。 この(1)が正答となる根拠と仮説があります。「顔面フィードバック仮説」というものです。
機会あるごとに、「笑顔」をつくることで、その信号が大脳皮質に送られ、「幸せという感情」が湧くことになります。
また、「笑顔」は伝染して、「笑顔」を送られた人(人々)も、なんとなく「笑顔」をつくってしまいます。「笑顔」が、人の「幸福感」を生み出す基盤になります。
***「つらいこと」や「厳しいこと」、「いやなこと」など、マイナス感情は誰もが持っていますが、このような時こそ、「笑顔」を浮かべプラス思考で、取り組み、ぶつかっていってはどうでしょうか・・・。
***参考文献「東研情報 小・中学校 学校経営」(2015年4月号) 東京教育研究所 2015年4月