図書室より

□中学生がテーマの本1





蔵書あり「リスタート」ゴードン・コーマン著/あすなろ書房
アメリカンフットボールのスター選手、13歳のチェース。
夏休みに屋根から落ちて記憶喪失になってしまった。
どうやらチェースは不良のリーダーだったらしい。
今では別人となり誰にでも優しく接する。
かつていじめていた、ビデオクラブのメンバーとも仲良くなった。
しかし本当にいい人になったのか疑われるチェース。
どんな時も過去の自分が付きまとう。
それでもチェースはもう一度人生をやり直す!






「王妃の帰還」柚木麻子著/実業之日本社
地味ながら気の合う仲間と楽しく平和に過ごしていた範子たち。
そこへクラスのトップから陥落してきた「王妃」こと滝沢さんがグループに入ってきた。
すべてのバランスは崩れメチャクチャに!
王妃をもとの場所に戻すために作戦決行!
傷つけたり傷つけられたりしながら、自分や友達を見つめなおす。
スピーディでスリリングな展開の果てには何が?







蔵書あり「僕は上手にしゃべれない」椎野直弥著/ポプラ社
吃音を知っているだろうか。
悠太が抱えているのが吃音だ。
言いたい言葉は見つかっているのに言葉がスムーズに出てこない。
吃音を直したい一心で放送部に入部するも、古部加耶の申し出た不思議な特訓に戸惑い、苦しむ悠太。
しかしその特訓には深い意味があり・・・。
姉のはるか、立花先輩、椎名先生たちの優しさに支えられ吃音に向き合う胸を打つ物語。





蔵書あり「宇宙でいちばんあかるい屋根」野中ともそ著/ポプラ社
14歳。
家族のこと、恋のこと、学校のこと・・・。
思い悩むことが多い年頃。
主人公のつばめにとって小さな雑居ビルの屋上は自分だけの場所だった。
ところがある夜そこに現れた意地悪そうな顔つきの、派手な身なりをした怪しい老女。
毒舌だけどなぜか話したくなる星ばぁと思春期のつばめが、助け合って過ごした、春から夏にかけての夢のような物語。


中学生。
この時に感じたり体験したりすることは、この時にしかできない貴重なもの。
そんな自分を主人公に重ね合わせたり、自分が体験したことのない気持ちに触れさせてくれるのが「読書」です。
多摩市の中学校司書が選ぶ本をぜひ読んでみてください。