2025年11月の記事一覧
校長室のひとりごと「希望ナンバー」
全国各地で手軽な足としてコミュニティバスが運行されていますが、我が野田市にも「まめバス」と呼ばれるコミュニティバスが運行され市民の足となっています。車体は野田市の名産「枝豆」色(黄緑色)に塗られ、フロント上部には「枝豆」のモチーフが施された可愛い小型バス、どこまで乗ってもワンコイン100円で乗車できることから、何台かある「まめバス」には「100」のナンバープレートが付けられています。また「野田市制75周年記念事業」の一環として、3月より「幸運を呼ぶまめバス」としてピンク色にラッピングされた特別仕様の一台が運行しています。ナンバーは「100」ではなく、末広がりの「8888」だそうです。
ナンバープレートといえば、登録時に数千円払って「希望ナンバー」を付ける人が増えていますね。近年よく見かけるのが「358」、風水などから縁起が良い数字を合わせた3桁の数字です。またよく見かけるのが、パトカーの「110」、消防車や救急車の「119」「4771」。また名字を数字に当てはめた「141」「510」「310」「3110」や、犬好きの「9911(クンクンワンワン)」サーファーの「1173」など、気にしてみると実にユニークなナンバープレートを付けた車が走っているものです。皆さんの身の回りにも、このような希望ナンバーを付けた車が走っているかもしれません。
校長室のひとりごと「インフルエンザ」
インフルエンザの流行が例年より早く、報道されているように全国的に学級閉鎖、学年閉鎖をしている学校も少なくありません。千葉県や他県でも「インフルエンザ注意報」が発令されており、本校でも先週末あたりから3年生を中心にインフルエンザが出始めています。冒頭で「今年は例年より早い」と書きましたが、例年であれば年明けの入試に備え、多くの3年生は12月にワクチン接種をするというイメージでしたが、今年はワクチンを接種する前に流行が始まったというところでしょう。ある医師によれば、大阪万博に世界中から人が集まり、冬のインフルエンザの時期に当たる南半球の人も多く日本を訪れたことも、この流行の時期の早さに影響しているのではないかと話しています。新型コロナ感染症を経験している我々にとってはインフルエンザなどの感染症対策は慣れていると思いますが、改めて予防策を確認しておきましょう。
・正しい手洗いやうがい
・マスクの着用
・休養と栄養で免疫力を高める
・人混みをできる限り避ける
・室内を適温、湿度を保ち、定期的に換気をする
・そして何よりワクチンの接種 など
何しろ高熱が出るのがインフルエンザ、辛いインフルエンザにかからないように気をつけましょう。
校長室のひとりごと「1並びの11月11日」
猛暑もいつの間にかおさまり、過ごしやすい日が続いています。例年思うことですが「秋・春」が短く、季節が「二季」になってしまうのかと不安になってしまいます。秋の深まり(冬の到来)を感じる昨今、気づけば校庭のイチョウは黄色く色づき始め、猛暑で葉焼けしてしまったもみじも、薄ら赤く、校庭の景色からも秋(冬)を感じる季節となってきました。
ところで、1位は8月8日で69件、2位の10月10日は63件、3位は11月11日で61件・・・ これは何の順位でしょうか?日本記念日協会が認定した「記念日」の数が多い順のベスト3です。数字の「1」の形が4つ並んでいることから、今日11月11日は3番目に記念日が多いそうです。例えば「ポッキー&プリッツの日」「うまい棒の日」「きりたんぽの日」「チンアナゴの日」など確かに棒状の物が記念日になっています。一方変わり種としては漢字では「十一」と書くためプラス・マイナスで「プラズマクラスターの日」と言うのもあるそうです。「ポッキー・プリッツの日」が制定されたのは「1」が6本並んだ平成11年11月11日だそうです。ちなみに1位の8月8日には「世界のこの日(日本の猫の日は2月22日)」や「そろばんの日」などがあり、2位の10月10日には「眼の愛護デー」「銭湯の日」などがあるそうです。世の中には様々な記念日があるものですね。
校長室のひとりごと「ピグマリオン効果」
よく先生方に「良いところを見つけて褒めてあげよう」と話しています。
1963年、ある心理学者による実験です。実験は学生達にネズミを使った迷路実験を任せました。ネズミを二つのグループに分け、一方のグループは「訓練された賢いネズミ」だと学生に伝え、もう一方のグループは「訓練されていない『のろま』なネズミ」と伝え学生に渡しました。実際には双方のネズミとも個体差はありません。学生は無意識のうちに先生の期待に応えようと「賢いネズミ」と渡されたグループのネズミに声をかけたり、応援したりより丁寧に扱いました。実験は結果的に賢いとされたグループのネズミの方が優れた結果だったそうです。
1968年、別の心理学者の行った実験です。小学校のあるクラスで知能テストを実施しました。後日このテストは「将来成績が伸びるかどうかがわかるテスト」だとクラスの担任に伝え、ランダムに選んだ一部の児童を「今後伸びる児童」だと担任に伝えました。数ヶ月後、「今後伸びる」と期待された児童は実際に成績が向上したそうです。「この子達は伸びしろがある」と担任が信じたことで、無意識のうちに子ども達への期待や接し方が変わり良い影響を与えたと考えられるという実験です。
このように他者から期待されることで、成績や仕事の効率が向上する心理現象を「ピグマリオン効果」と呼んでいます。これとは逆に期待されないことで成績が下がったり、仕事の効率が下がったりすることもあり、これを「ゴーレム効果」と呼んでいます。
校長室のひとりごと「津波防災の日」
今日は立冬、暦の上では冬の到来です。先日11月5日は「津波防災の日」。2011年3月11日東日本大震災が発生し、大地震による津波で多くの人が被害を受けたことは記憶にあるところです。この東日本大震災を機に「津波対策を推進に関する法律」が制定され、11月5日を「津波防災の日」にすることが記されました。1854年11月5日に発生した安政南海地震による津波が和歌山県を襲った際に、暗がりの中でもわかるように稲を焼いて避難場所を示したことで多くの人が助かったという逸話「稲むらの日」にちなんでいるそうです。先日5日には、各地で津波を想定した防災訓練が行われました。東日本大震災による津波で千葉県でも銚子や旭市は被害をうけましたが、銚子市では市として中学生も交えて高台に避難したり、避難所の設営などの訓練を行ったそうです。
今年の7月30日、カムチャツカ半島付近でM8.7の地震が発生し、日本の各沿岸部では津波警報が発令されました。実は、ちょうどそのタイミングで私は九十九里の海岸におり、急に防災無線のサイレンが鳴り、海岸には消防車やパトカーが連なり始め、ただ事ではない状況に気づき、周囲の人々と共に急いで車に乗り込み、海岸を離れ高台方面へと車を走らせ帰路についたということがありました。幸い大きな被害に繋がる津波が到達することはありませんでしたが、危機を感じる経験でした。海に囲まれた島国、また地震大国と言われる「日本」、津波だけではなく、あらゆる災害への、知識や備えをすることが大切だと改めて感じました。