校長室から
(校長室から16)6年総合的な学習の時間について
新型コロナウイルス感染症拡大の懸念から、現在、本校では、野田市教育委員会が作成した『新型コロナウイルス感染症対策 通常登校開始に伴うガイドライン』を基にして、各教科の年間指導計画を入れ替えて実施したり、グループ学習を個人学習に変更して実施したりして、各学年において、さまざまな工夫を加えながら授業に取り組んでいます。
そのような状況の中、9月2~4日に、6年生が総合的な学習で「共に生きる未来へ~共生社会を考える~ 車椅子体験・目隠し体験・高齢者疑似体験」に取り組みました。随所に触れ合う場面があるので、学習前後の手洗いを徹底しました。また、道具等については事後に消毒を行いました。体験中は、マスクを付けた状態で行うとともに、距離をとっての活動を意識しました。
車椅子体験は、9月2日、体育館に段差や坂道など、自分たちで考えたコースを作り体験しました。「カーブが難しい。」「手助けが必要。」「足の不自由な人が大変な思いをしている。」等、さまざまな意見が聞かれました。
目隠し体験と高齢者疑似体験は、9月3・4日に南校舎の1・2階を使って実施しました。目隠し体験は、2人1組で、一人が目隠しと白杖を使い、もう一人がサポート役として声かけをしました。「目が見えないことが怖いことが実感でき、積極的に声かけしたいと思う。」等の意見が聞かれました。また、高齢者疑似体験は、2人1組で、一人が重りのついた服や足首バンド等を身に着け、もう一人が介助として支援を行いました。「(重りの関係で前掲姿勢のため)腰が痛い。」「体が重くて不自由なので、急に言われても対応できない」等の意見が聞かれ、高齢者の大変さが伝わりました。
さまざまな道具等を使いながら、不自由さを体験しました。そして、大変貴重な体験となりました。この体験を通して、思いやりの気持ちを高めるとともに、さまざまな人と共に生きていく上で、自分たちにできることを考える機会にしたいと思います。
校長 長妻 美孝
【車椅子体験】
【目隠し体験】
【高齢者疑似体験】