学校の様子

災害時に備えて(ワンポイント避難訓練)

  9月1日は、「防災の日」です。8月30日から9月5日までは「防災週間」になっています。全国各地で防災に関する訓練や行事が行われています。
  福田二小でも、今日(9月3日)、避難訓練を実施しました。いつもは何時頃、どのような内容(地震か、火災かなど)について事前に知らせて実施するやりかたでしたが、今回は、あえて告知せずにやってみました。
 1時35分 いつもは清掃の時間です。
 突然「地震がおきました。みなさん、安全な場所へ一時避難してください。『落ちてこない、倒れてこない、移動してこない』場所を考えて避難しましょう。上級生は下級生を安全な場所に移動させましょう。」という放送が入りました。
 校舎内にいた児童は、大声も出さず、放送をしっかり聴き、速やかにそれぞれの清掃場所で一番安全と思われる場所へ避難しました。
 
   ここは、「けやきルーム」です。今、夏休み作品展の会場となっています。あれっ?子どもたちはどこにいるのかな?と思ったら、集まってしゃがんでいました。

   しっかり頭を手でかばうようにしています。最初にしゃがもうとした場所は、天井にファンのプロペラがあったので、落ちてきたら危険だと思い、ここに移動したそうです。よく考えましたね。でも・・・。 子どもたちの近くにある机の上には作品がたくさん置かれています。強い揺れのある地震の時は、これが飛んでくることもあるかもね。3.11の時にはテレビのような重いものとかも飛んできて怖かったという話を聞いたことがありますから。そんなことも考えるといいですね。

  ここは、児童の昇降口です。広くて、天井の蛍光灯がないところが安全そうだから選んだ場所だそうです。これもよく考えましたね。
 でも・・・。まわりを見ると、掲示物がはってあるボードが何枚もあります。そのボードには動かしやすいように、キャスターがついています。このボードが地震の揺れで子どもたちのほうに勢いよく動いてきたり、倒れてきたりしたらどうなるでしょう。そんなことも考えるとよいですね。昇降口は校庭に一番出やすいところですから、後から来る人のことも考えて、ドアをしっかりあけて、校庭に逃げるというのもいいかもしれませんね。

   ここは体育館です。天井にはたくさんライトがついているので、それを避けて集まったそうです。そして頭を手でおおいました。よく考えましたね。でももっと体を寄せ合って小さい輪になっていたほうが安全かもしれません。ライトが落ちて、ガラスの破片が床にぶつかってはねるかもしれません。頭だけでなく、首の後ろも守る必要がありますよ。

  
 ここは、理科室です。机と机の間に集まっていました。
 「ここは安全ですか?」とたずねると、「そうだ、机の下にかくれよう。」と1年生が言いました。体の小さい1年生はすぐに机の下に・・・。大きい上級生には理科室の机の下は狭くて避難場所としてはちょっと適さなかったようです。こんな時、どうしましょう。 
 理科室は、昇降口と同じように、校庭が目の前です。校庭へ逃げるのが良いかもしれませんね。
  

 このように、地震は、教室で担任の先生や友だちと一緒にいる時ばかりではありません。どこで地震が起きても、安全な場所かどうかを瞬時に判断して避難できるよう、日頃から、「もし、ここで今地震がおきたらどこへ避難しようかな?」と考える練習をするといいかもしれませんね。
 お家では、どこが一番安全ですか?おうちの人と考えてみましょう。