学校長から

令和6年度(3年度より継続)

2月 全校集会校長挨拶

皆さんこんにちは。

今日は2月7日水曜日。日本では受験シーズン真っ最中ですね。皆さんのお兄さん・お姉さん、場合によっては皆さん自身の中にも、「受験」をする人がいると思います。

校長先生は若い頃に北部中学校に勤めていて中学3年生の担任をしたことが何度かあります。なので、「受験」の大変さはよくわかっているつもりです。第一志望の学校に合格できればそれまでの苦労も吹っ飛んで「ばんざーい」と気持ち良くなり、担任にも「ありがとうございました!」と言ってくれるのですが、不合格になってしまうとショックで言葉が出なくなってしまう生徒がほとんどでした。

しかし、ある年担任していた生徒の一人に不合格になったのに、ショックな気持ちを乗り越えて「ありがとうございました。」と言ってくれた生徒がいました。

私は、「不合格だったのにどうしてありがとうございますと言ってくれたの?」と素朴な疑問をその子にしました。すると、「だって先生にはお世話になったから。」と返事をしてくれました。ただそれだけでしたが、とても感動しました。自分がその生徒の立場だったらいろいろな物や人に当たり散らしてしまうぐらいショックなことなのに、その子はまだ15歳なのに自分の悲しみを乗り越えて「感謝」の気持ちを伝えたのです。すごいなと思いました。

 なぜこの話をしたかというと、この2月から3月の生活の中で皆さん一人一人が「感謝」の気持ちを表現する場面がたくさん出てくると思うからです。賢い新川小の皆さんなら、それがどんな場面か思いつきますよね。

(少し時間を取る)

皆さんの考えたそれぞれの場面で、一人一人が「感謝」を表現できるように頑張ってください。期待しています。

新入生入学説明会 校長挨拶

こんにちは。 

この4月から本校1年生として入学されるお子様の保護者の皆様におかれましては、ご卒園及びご入学の準備で大変お忙しいことと思います。

現在、学校はインフルエンザB型・新型コロナウイルス感染症が流行しております。幼稚園・保育所の方はいかがでしょうか。

さて、毎年この場でお伺いしていますが、初めて小学校に入学のお子様をお持ちの保護者の方はどのぐらいいらっしゃいますでしょうか。挙手いただけますでしょうか。

(挙手、確認。約半数。)

初めての保護者の皆様も不安でしょうが、小学校に入学するお子さんからすると、新たな環境に身を置くことは、どの子にとっても楽しみであると同時に、大なり小なりストレスも感じることと思います。本日は、まず保護者の方に、本校の学校教育について各担当よりご説明申し上げ、入学までの準備を円滑に進めていただくためのよい機会としていただきたいです。また、本日の説明会以後、実際に準備される際に疑問が出てくることもあるかと思います。その際には、遠慮なく学校におたずねください。

最後に、私から1点だけお願いがあります。本校では集団登校を行っていますが、下校時には一人ずつ帰ることとなります。お子様が安全に登下校できるように、今から横断歩道や信号の渡り方、信号のない交差点の渡り方などを教えていただけるとありがたいです。

なお、来年度の本校の学級数ですが、1年生2学級を含めて、通常級12学級に加え、知的特別支援学級である「あおぞら学級」2学級、情緒学級である「かがき学級」1学級の合計15学級でスタートする予定です。子供達の健やかな成長に必要な教育活動を保護者の方や地域の方の御支援も得ながら、進めてまいりたいと考えております。4月からのお子様方の入学を心よりお待ちしております。

私からは以上です。

避難訓練 校長講話

皆さんも知ってると思いますが、元旦の能登半島の震災の翌日、2日の日には飛行機同士の衝突事故がありました。その事故では、海上保安庁の航空機で死者が出てしまいましたが、日本航空の旅客機の乗客は誰一人犠牲者が出ませんでした。

これは、「90秒ルール」のお陰なのだそうです。「90秒ルール」は普段から機長さんやCAさんたちが90秒で乗客全員を安全に脱出させるために訓練する時の合言葉です。

皆さんの避難訓練の際にも「90秒ルール」を守るための3つのポイントが生かせそうなので紹介します。

1つ目は「パニックコントロール」。

とにかく慌てている乗客一人一人を落ち着かせることだそうです。

2つ目は「状況判断」。

今回の場合は非常扉が8つのうち3つしか開かなくなってしまったそうですが、CAさんが自主的に判断して乗客を開く方の扉に誘導したそうです。

3つ目は「荷物は不要」。

どんなに大切な物があっても自分の命以上に大切な物はありません。1人1人の乗客が自分の荷物をあきらめることに協力してくれたから全員の命が救えたのだそうです。

「90秒ルール」を守るための3つのポイントはわかりましたか。災害はいつやってくるかわかりません。学校にいる時だけではなく、家にいる時やお買い物の時、映画館などの娯楽施設にいる時など、いつどこでどんな時に起きるかわかりません。

「落ち着く」「状況判断」「荷物をあきらめる」の3つのポイントを守って自分の命を守ってください。

これで校長先生のお話を終わります。

3学期始業式の話

あけましておめでとうございます。

皆さんも知ってると思いますが、元旦に大変な震災が流山市の姉妹都市である能登半島で起きてしまいました。ここで、今回の犠牲者の方々に対して黙祷をささげたいと思います。賛成してくれる人は校長先生が時間を測るので1分間目を閉じて祈ってください。

では、始めます。

(1分間)

止めてください。

さて、皆さん、冬休みの間、元気で過ごせましたか。今年は令和6年。いよいよ令和の時代も6年目を迎えることとなりました。でも、皆さんも知ってる通り、学校はまだ令和5年度の150周年year、3学期です。

 児童の皆さんが考えてくれた150周年プロジェクトは運動会プロジェクトから始まり12月のいとひばライトアッププロジェクトまでとても素晴らしいものばかりでどれも大成功でした!ありがとうございました。

校長先生は3学期の新川小学校のテーマは「感謝」だと思っているのですが、考えてみれば、こうして能登で大震災が起きてみると、皆さんが毎日元気に学校に来て勉強したり、生活したりできること。それは当たり前のことのようだけど当たり前のことではないことに気づかされますね。校長先生は皆さんにその当たり前の幸せに気づき、「感謝」できるような人になってほしいです。当たり前すぎて口に出せなかったり、恥ずかしがったり、するかもしれませんが、素直に「感謝」を表現してほしいです。

もうすぐ6年生は卒業式があったり、他の学年の皆さんも学年が一つ上がったりする時が来て、3学期は「感謝」を表現するにはとても良い時期ですから。

「ありがとうございます」「お世話になりました」そんな言葉が3学期にたくさん聞かれるとうれしいです。話すのが苦手な人は手紙でもいいです。

それでは、3学期。「感謝」の気持ちを持って頑張りましょう。

これで校長先生のお話を終わりにします。

2学期終業式の話

おはようございます。さて、2学期も今日で最後の日となりますね。

皆さんは2学期の中でどんなことが一番心に残っていますか。

今年は150周年yearだったので、校長先生は「新小発表会」と「いとひばイルミネーション」が一番心に残っています。それは、どちらも児童の皆さんが考えて児童の皆さんが中心になって頑張った行事だからです。特に、「新小発表会」は発表会当日にもたくさんの保護者・地域の方から誉めていただきましたが、先日12/9に「新川ふれあいフェスタ2023」に来てくださった井崎市長さんや斎藤国会議員さんが、小学生の皆さんの学習ぶりを掲示物でご覧になってたくさん誉めてくださいました。

さて、明日から冬休みですが、校長先生から短く、1つの宿題と3つの注意をします。よく聞いてください。宿題は簡単です。来年の自分の目標を立てることです。自分で目標を立てることで1年間そのことを頑張ろうとすることができて成長できるからです。注意する3つは、交通事故、不審者、インフル・コロナ予防です。3つとも気をつけてほしいのですが、特にインフル・コロナ予防については、毎年冬休み明けに一気に流行るので気をつけてほしいです。年末年始は人が集まることが多くなる時期です。健康管理は特に頑張ってください。

では、令和6年1月9日に、いつも通り、校長先生は正門でみなさんと元気に会えるのを楽しみに待っています。

これで校長先生のお話を終わりにします。良いお年をお迎えください。

11月 全校集会校長の話

秋になり、読書にも勉強にも運動にも、そして校長先生が大好きな食べるのにもぴったりな季節となりました。さて、今日お話しするのは、「今までよりも強い自分になる」ということです。皆さんには、いろんなことにチャレンジすることで、自分自身を高めていってほしいと思っています。

 

今、ふれあい遊びや委員会活動、音楽部の部活などで高学年の子ども達が頑張っているのを知っていますか。そろそろ布団から出るのがつらくなる季節。きっと「もっと寝ていたい」とか「ゆっくり休みたい」とか、いろいろ思っているだろうに「自分自身の成長のために」「学校のために」と、頑張ってくれている高学年の子ども達の姿は、本当に素晴らしいなぁと思っています。こうした頑張りは必ず自分の心を強くします。つらいことがあっても負けないでやり抜く強い心が育っていきます。全校児童の皆さんもぜひ高学年の人たちのように頑張ってほしいと思っています。

 

たとえば、持久走の練習です。「どうせ自分はこれしか走れない」「つらいから走りたくない」と決めつけるのでなく、前の日よりも一歩でも前へ進むことを考えてください。そういう練習の積み重ねが「今までよりも強い自分」になっていくと思います。

 

また、今月は新小発表会があります。保護者や地域の皆さんの前で発表することはとても緊張するし大変なことだと思っています。でも、このこともきっと今より強い自分になっていく可能性を開くチャンスなのだと思っています。

 

大事なのは、人と競うことではないです。自分自身に負けないことです。11月は皆さん心の中で「今までの自分より強くなる」と言い聞かせて頑張ってほしいと思っています。皆さんだったらきっとできると校長先生は信じています。

避難訓練 校長講話

皆さんは「関東大震災」という地震が今からちょうど100年前の1923年大正12年9月1日に起きたのを知っていますか。起きた場所は墨田区。今の東京スカイツリーの立っているところです。校長先生は小学6年生まで墨田区に住んでいたのでこの関東大震災のことを担任の先生にたくさん教えていただきました。

今日の避難訓練は地震の後に火事が起きて校庭に避難するという内容でしたが、地震が起きたら「まず火を消す」というのもこの関東大震災の教訓の一つです。約10万人亡くなったうちの9万人が火災で亡くなったそうです。車のない時代だったので「大八車」という今のリヤカーのようなものにたくさん荷物を載せて避難しようとして道路が渋滞してそこに火が飛び火して被害が拡大してしまったそうです。もともと高い建物はない時代でしたが一面焼け野原になってしまって隅田川や東京湾が見えるようになってしまったと校長先生のお婆ちゃんが言ってました。

また、「避難の時によけいなことはしゃべらない」というのも関東大震災の教訓の一つです。残念なことですが、大震災のパニックの中で私たち日本人の誰かが、朝鮮や中国の人が「井戸に毒を入れた」というありもしない嘘のうわさを流して、それを信じてしまった愚かな人が罪もない朝鮮人や中国人を殺してしまったのだそうです。

この関東大震災で亡くなった人とその後の太平洋戦争で亡くなった人の霊を祀るために「東京都慰霊堂」という施設が墨田区横網町にあります。校長先生も小学生の時に社会科見学で行きました。「両国」という駅から歩いて3分です。キリスト教や仏教などの宗教の壁を越えてすべての犠牲者が祀られていますので、皆さんもお家の人と一緒に訪れてお祈りをしてきてあげて下さい。 これで校長先生のお話を終わりにします。

2学期始業式 校長挨拶

おはようございます。42日間の長い夏休み、新川小の皆さんは元気に過ごすことができましたか。今年の夏はとっても暑かったですね。皆さんは暑さに負けず、元気に過ごすことができましたか。ところで、皆さんは、1学期の終業式で校長先生がお話した2つのことを覚えていますか。

一つ目は、

① 「自分でやりたいことを計画する」

二つ目は、

② 「命を大切に過ごす」    

でした。

二つ目の「命を大切に過ごす」ことは、こうして皆さんが登校してきてくれているので守れたとして、一つ目の「自分でやりたいことを計画」してやってみたことは、この後に担任の先生やクラスの皆さんに話してみて下さい。

さて、次は、2学期に皆さんに取り組んでもらいたいことです。

2学期は1年間で一番長い学期です。今年は150周年記念プロジェクトとして、新川小の皆さんが活躍できる授業「新小発表会」というものが企画されています。

150歳を迎えた新川小のことや地域のことについて「自分たちで考えて」、「自分たちでできること」を見つけて、「自分たちで行動して」発表していってください。

1学期には、運動会の団長さんが自分たちで考えて全校の皆さんにメッセージを動画で伝えたり、計画委員の皆さんが自分たちで考えて「150周年記念新川新聞」を発行したりしてくれました。

どちらも「自分たちから」というところが大変素晴らしいと思います。2学期は、6年生や高学年だけではなく、低学年や中学年の皆さんの「自分たちから」考えた活動も見られるのを期待しています。

1学期終業式の話

新川小学校の皆さんこんにちは。

今日で1学期が終わりになりますね。校長先生は、皆さんが毎日元気に学校に来てお勉強を頑張っている姿を見ていてとてもうれしいです。

さて、今年は記念すべき150周年yearで、早速1学期には「運動会プロジェクト」として地域の方と一緒に「ダンシング玉入れ」を企画して成功させることができました。また、6月には「航空写真プロジェクト」として全校みんなで協力してクラス写真や航空写真を撮影し、これも大成功でした。

また、6年生は国会・科学技術館の校外学習、5年生は手賀の丘青少年自然の家に行って林間学園を成功させました。そして、今年から水泳学習は教育委員会のご配慮で天気を気にせずにスポーツクラブの施設でできるようになりました。

しかし、良いことばかりではありませんでした。途中、画鋲事件やトイレ事件がありました。どちらの事件も今は収まっていますが、悩まされている時には、新川小の子でもこんな悪いことをする子もいるのかと悲しくなりました。でも、ポスターを作って呼びかけてくれた子がいたり、正しいトイレの使い方を保健委員会が教えてくれたりしたおかげで、今は解決しているのでもう二度と起きてほしくありません。そして、この事件を乗り越えて平和な生活を取り戻した新川小の皆さんの力は本当に素晴らしいなと思いました。ただ、2学期からは、このような学校生活のマイナス面が話題の中心になるのではなく、150周年プロジェクトのことなど、プラスの出来事が学校の話題の中心になることを期待しています。

さて、明日から夏休みですね。

そこで、校長先生から、長い夏休みを充実して過ごすコツをお伝えします。

まず1つ目は、「自分でやりたいことを計画する」です。

どんな楽しそうなことでも、人から与えられたことはすぐ忘れてしまうし、達成感がありません。そこで、この夏はぜひ「自分でチャレンジ」することを考えてみてほしいと思います。

2つ目は「命を大切に過ごす」です。

これについては、この後担当の先生からくわしく話していただくので、よく聞いてくださいね。

この2つを守って過ごせば、きっと素晴らしい夏休みなると思います。それでは、2学期に、元気に登校する皆さんとお会いするのを楽しみにしています。

6月 全校朝会校長挨拶

全校児童の皆さんこんにちは。皆さんは、不登校の子どもたちのために新川小学校の中に「フレンドステーションしんかわ」という施設があるのを知っていると思います。去年の4月からスタートしてもう一年が経ちました。校長先生からのお願いを聞いて、5,6年生の皆さんは音楽室に行くのにわざわざ2階に下りてから移動することに協力してくれています。そして、今まで誰一人として不平不満を言ってきた人はいません。 

「フレンドしんかわ」に来ている子は、自分の学校には行けないけど「フレンドしんかわ」には来ることができるのだそうです。新川小の皆さんによる、その子には見えていない協力のおかげで救われている子がいるのです。これは本当に素晴らしいことだと思います。皆さんの優しい気持ちが不登校の子を救っているのです。

 さて、ここで校長先生から皆さんにお知らせして、お願いしたいことがあります。今度から「フレンドしんかわ」の子たちも、皆さんが業間休みや昼休みの時間に外で遊んでる時に一緒に外に出てみることになりました。でも、皆さんから無理に声をかけてあげたりしなくて大丈夫です。逆に、声をかけちゃいけないわけでもありません。自然に接してくれればいいです。でも、相手は不登校の子たちだということはわかっていてください。人と人とが自然に接することができるようになることが、「フレンドしんかわ」の子たちの勉強だし、皆さんの勉強にもなります。その結果、一言もしゃべらないで、ただ同じ場所でただ別の遊びをしていただけということもあるでしょう。それなら、それでもいいのです。

校長先生は新川小学校の皆さんを信じています。皆さんが「フレンドしんかわ」の子たちにとって自然な形で人として接することができる子たちだと思っています。ですから、今日、校長先生はこのことをどうしても皆さんに伝えてお願いしたかったのです。そして、改めて音楽室への移動のお礼を言います。これまでありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。