ブログ「校長室から」

校長室から(52)6月23日 沖縄慰霊の日に(給食委員会・図書委員会・放送委員会のコラボレーション企画)

 6月23日、沖縄は今日、太平洋戦争の末期の沖縄戦から77年の慰霊の日を迎えました。昭和20年の沖縄戦では、県民の4人に1人、20万人以上の沖縄県民が亡くなりました。この戦争で家族を失い、今も悲しい記憶とともに生きていらっしゃる方がたくさんおられることを忘れてはならないと思います。

 今日は、「沖縄慰霊の日」にちなんで、栄養教諭が給食に沖縄料理(くあじゅうしい・ゴーヤとじゃこと大豆の揚げ煮・もずくとかきたまスープ・パインゼリー)を提供して給食委員会が紹介するとともに、学校図書館司書・図書委員会と協力して「おはなし給食」としてお昼の校内放送で「へいわってすてきだね」の本の読み聞かせを入れてくれていました。さらには、放送委員会も沖縄にちなんだ曲「島人ぬ宝」を流すという、3つの委員会のコラボレーション企画がありました。地味な活動ですが、とても意義ある活動だと思いました。全校の子供たちにもきっと伝わったものがあったと思います。

 戦争を体験した世代の方が年々少なくなる中、戦争について聞いたこと、学んだこと、平和の大切さを伝えていくことも私たち大人の使命だと思っています。沖縄戦ではありませんが、もう亡くなった私の祖母は戦争未亡人でした。祖父は私の母が3歳の時に中国で戦死したため、私の母は軍服姿の写真の中の父しか記憶にないそうです。戦中に、母一人子一人となった祖母と母でした。私は、子供心にも、会ったことのない祖父の写真を見ながら「もし戦争がなかったら…」との思いを持ち続けてきました。今年は、沖縄が本土に復帰を果たしてからちょうど50年にあたります。テレビのニュース等でも取り上げられる機会があると思いますので、皆で平和への願いと関心を持つことができたらと思いました。