学校長の窓

学校長からのお話を掲載しています

平成23年度 第1学期 終業式あいさつ

 みなさん、こんにちは。今日で第1学期が終わりになります。一日も休まず登校した人は、69日登校したことになります。

 さて、この1学期は、みなさんの心にどのような喜びや楽しさをもたらしてくれたでしょうか。私は大好きなみなさんと一緒に過ごせた喜びと楽しさで、幸せな気分を十分に味合うことができました。「益子中に来て、本当によかった」と実感しています。特に、その幸せな気分を5つを挙げたいと思います。

  ・一つ目は、みなさんの笑顔です。なんて素敵なのでしょう。笑顔は人生のパスポートです。みなさんの笑顔を見ると、心が和みます。そして、みなさんと話をするのがとても楽しくなります。
  ・二つ目は、みなさんの努力やがんばりです。みなさんは勉強でも、部活動でも、清掃でも、委員会活動でも、決して手を抜くことはありません。私は、みなさんから「やる気」というエネルギーをたくさんもらいました。そんな活力のあるみなさんが大好きです。
  ・三つ目は、みなさんの仲間意識です。みなさんは友達のために、みんなのために、自分のできることをやろうとします。だから、学級が明るくなります。学校も盛り上がり、楽しくなります。
  ・四つ目は、みなさんの正義感です。よくない行為には毅然と立ち上がり、
  みんなで解決しようとする気持ちがあります。自分の学校への誇りが感じられ、とても頼もしいです。
  ・五つ目は、みなさんの先生方への尊敬と感謝の気持ちです。「勉強が楽しくなった」「部活動に打ち込める」「先生が好きだ」などのことばが聞こえてきます。先生との信頼関係が強く感じられ、とてもうれしくなります。

 その他にも、幸せ気分になることがまだまだあります。充実したこの1学期を思い出すたびに、心の中がさわやかになります。どうぞ、みなさんも1学期をぜひ振り返ってみてください。そして、自分を見つめ直してください。

 この終業式が終わると、みなさんは、緊張の中にも楽しみにしている「通知表」を、担任の先生からいただきます。私も406名全員の通知表を見せてもらいました。「通知表」には、みなさんが取り組んだ1学期の学習の様子や生活の様子などが記入されています。通知表を見て、自分の課題を確認し、ぜひ克服できるようがんばってほしいと思います。

 さて、いよいよ明日から42日間の夏休みです。体に気を付け、そして交通事故などに絶対あわないよう、しっかりと生活してください。有意義な夏休みにしましょう。2学期の始業式に、元気なみなさんに会えるのを楽しみにしています。終わります。

第3回 全校集会講話「脳を喜ばそう」

   教室を訪問し、授業の様子を見せていただくと、先生の質問に「分かりません」と答える人がいます。また、中間テストや実力テストの結果が不振でも、「頭が悪いから」と他人事のように言っている人がいます。果たして、みなさんはどうでしょう。かの有名なエジソンは、「天才は1パーセントの能力と99パーセントの努力である」と言っています。

 この頭の脳に関しては、ある脳医学の先生が「人間の肉体も行動も意識も、脳が動かしているわけですから、脳は何を求めて機能しているかを知り、それに従っていけば、すばらしい力を出せるのです」と話されていました。

 これはスポーツだけではなく、すべての分野の根幹をなすものです。当然、みなさんの勉強にも言えることです。それでは、脳を喜ばせ、力を出してもらう4つの約束について、今からお話をします。
 1つ目は、「前向きで明るく」(笑顔が一番、向上心)
 2つ目は、「悪口を言わず、意地悪をせず」(他人を尊重する心)
 3つ目は、「面倒見よく」(思いやりの心、いたわりの心)
 4つ目は、「できない、むずかしいなどの否定語を使わない」ことです。
                  (肯定的に物事を考える)

 これらのことを実行するのは、かなりきついようです。さらに、脳は、目標がないと動けないですから、具体的に目標を与えることも大切です。そして、人格が変わるくらい気持ちを入れ、迷いなく全力でやることです。ぜひ試してみてください。脳が喜んでいますから、すごく気持ちがよくなるはずです。

 また、脳は、立場の違いや意見の違いを認めながら、共に生きることを守ろうとしています。つまり、本当に頭がよいというのは、柔軟で素直であることに尽きるのです。こんなすばらしい脳が、一人に一つ付いています。ケチをせず、極限まで使いましょう。

 いよいよ期末テストが始まります。脳を喜ばせ、脳を大いに活躍させてほしいと思います。

平成23年度 第2学期始業式 あいさつ

 みなさん、おはようございます。42日間という長い夏休みが終わり、今日からいよいよ第2学期です。この夏休み中に、406名の生徒のみなさんが大きな事故や事件に巻き込まれることなく、安全に過ごすことができて、本当にうれしく思います。

 さて、今年の夏は、みなさんにとってどんな夏だったでしょう。郡市総体に始まり、県総体、県吹奏楽コンクール、県少年野球大会、全国こども陶芸展、ソフトテニス関東大会など、精一杯頑張るみなさんの姿に、多くの人たちが感動し、喜びを味わうことができました。これらの活躍は、言うまでもありません。3年生を中心に、練習に練習を積み重ね、一人一人がもてる力を発揮した成果であり、努力の証しでもあります。努力することで能力はつくられるのです。

 ここで、本校の卒業生で、第93回全校高校野球選手権に出場した作新学院の飯野徹也選手のことについてお話をします。飯野選手が8月23日に学校に来てくました。彼は益子中時代、エースで4番。作新学院のエースを目指していましたが、2年の春の青藍泰斗高校との決勝戦で、9回1死から勝ち越し打を浴びて敗れてしまいました。その悔しさをバネに練習に打ち込みました。

 努力すること、人一倍練習すれば、必ず報われる。このことを肝に銘じ、飯野選手は甲子園でも大活躍しました。その活躍ぶりは、下野新聞にも大きく報道されていました。彼の活躍ぶりを示す記事を拾い出して見ると「4番飯野、打撃と好走塁で流れを変えた」「闘志で牽引、名門の主砲飯野、大活躍」「絶対弱音を吐かない男、飯野にマウンドを託す」「頼れる飯野、大車輪」「飯野激走、作新らしさ象徴」など、彼の記事は枚挙にいとまがありません。   

 飯野選手は、第3回戦の八幡商業との戦いで、歯茎骨折、全治1か月の診断を受けながらも、8本をワイヤで固定し、準々決勝にも出場し大活躍しました。なぜ、これほどまでに彼の闘志をかきたてるのでしょう。彼は「甲子園に行くために作新学院に入った」と言います。人は目標をもつことで頑張れます。そして、自分に強くなれます。

 さて、いよいよ2学期です。2学期は運動会、新人各種大会、芳賀地方芸術祭、聖が丘祭、駅伝大会等、たくさんの行事があります。みなさん一人一人のよさやもち味を生かして、伸び代を更に広げられるよう頑張ってほしいと思います。3年生のみなさんは部活動を引退し、いよいよ受験の準備に入っていきます。部活動で培った粘り強さを学習面で発揮し、進路実現に向けて努力していきましょう。生徒のみなさんの活躍を大いに期待しています。

平成23年度 秋季大運動会 あいさつ

  みなさん、おはようございます。秋晴れのすばらしい日となりました。本日は、御多用の中、益子町長 大塚朋之 様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席をいただき、ここに秋季大運動会を開催できますことを大変うれしく思います。ありがとうございます。
 さて、生徒のみなさんは、この1週間、大変暑い中、運動会の練習に汗を流してきました。最後まで全力を尽くし、手抜きをしない、みなさんの姿に頼もしさと誇らしさを感じています。
 今日は、これまでの練習の成果を十分に発揮し、クラスの確かな団結力の下に、一人一人がもてる力を出し切ってほしいと思います。そして、この「聖が丘」が大きな歓喜の声に包まれ、だれもが感動と喜びを味わう、そのような運動会にしたいと思います。
 ここで、保護者の皆様、地域の皆様に申し上げます。日ごろより本校の教育活動に対し、深い御理解と絶大なる御支援をいただき、誠にありがとうございます。お陰様で、生徒たちも文武両道の大活躍をしており、益中生徒としての誇りと自信がみなぎっております。改めて皆様に御礼と感謝を申し上げます。本日も、生徒たちは精一杯頑張りますので、御声援の程よろしくお願いいたします。
 それでは、生徒のみなさん。前方の校舎を見てください。運動会のスローガンが掲げられています。今年のスローガンは「元気を発信!COOL益中~聖が丘の頂点へ~」です。このスローガンは、最優秀賞に選ばれた3年大塚晶子さんの作品です。このスローガンをしっかりと胸に刻み、みなさん一人一人が活躍し、この聖が丘の頂点に立てるよう頑張りましょう。今日は、これから気温が上がってきます。水分を補給しながら、健康に留意し、大いに盛り上げていきましょう。終わります。

第5回 全校集会 校長講話

    「自分に恥じない 誇りある生き方」

   みなさんが運動面でも、文化面でも頑張っている姿を見るたびに、うれしさと喜びで胸がいっぱいになります。本校の「文武両道の教育」が着実に実践されていることに誇りを感じます。

 さて、今日は「自分に恥じない 誇りある生き方」についてお話をしたいと思います。私たち人間は、心に弱さや醜さをもっています。自分に自信がもてなかったり、劣等感にさいなまれたり、人をねたみ、恨み、うらやましく思ったりすることがあります。これらは「心の悪玉」といわれるものです。

 一方で、私たち人間は、その弱さや醜さを克服する強さや気高さがあります。誰でも生きる喜びに気付いたとき、自分を奮い立たせ、誇りある生き方をしようとします。生きる喜びとは、人からほめられたり、認められたりすという喜び、人間として共に生きていくことへの深い喜びです。これらは「心の善玉」といわれるものです。

 これらの「心の悪玉」を減らし、「心の善玉」を増やしていけるよう、自分を奮い立たせて、人間として生きることの喜びを見いだしてほしいと思います。ここで、中学2年生が書いた「わたし」という詩を紹介します。

 
わたし

「かわったね」
むかしの友達に言われるたびに、うれしくなるわたし
「いままでのわたし」は、いつも楽な方へ流され
わがままで友達も少なかった
「これじゃいけない」
そう思ったのは、6年生のとき
わたしは、少しずつ変身していくことを決心した
中学に進学することによって
わたしの心も考えも
困難をひとつひとつ乗り越えていこうと誓った
たくさんの人に出会い
たくさんの考えや生き方を知り
たくさんの悩みをかかえて一年が過ぎ
「いまのわたし」がいる
「いまのわたし」は、まだ完全じゃない
時々、「いままでのわたし」が顔を出す
そんなとき、「いまのわたし」が顔をひっこめる
少し後悔しながら・・・
これからはもっとたくさんの人と出会い
もっとたくさんの考えや生き方を知り
もっとたくさんの悩みをかかえながら
困難を乗り越え、生きる喜びを感じたい
そして、わたしのまわりにいる人に感謝しながら
「いまからのわたし」を育てていきたい
(中学校『心のノート』p72)

 この詩の中に出てくる「わたし」は、「心の善玉」を増やし、「自分に恥じない 誇りある生き方」を歩み始めています。みなさんも「いままでのわたし」を抜け出し、「いまのわたし」を一歩向上させ、「いまからのわたし」を育てていってほしと思います。