学校長からのお話を掲載しています
平成24度入学式 式辞
生命の躍動感を感じる、さわやかな季節を迎えました。本日ここに、益子町産業建設部長 三宅明男 様、益子町議会副議長 黒子秀夫 様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席と、保護者の皆様の御列席を賜り、平成24年度入学式を、盛大に挙行できますことは、私たち教職員にとりましても、この上ない喜びであります。御多用の中、御臨席賜りました皆様に、心より御礼申し上げます。
ただ今、一人一人の呼名で、立派な態度を見せてくれました、134名の新入生のみなさんは、今日から、伝統と歴史のある、益子中学校の生徒となりました。入学おめでとうございます。みなさんの入学を心から歓迎いたします。今こうして、壇上からみなさんの顔を見ますと、とても生き生きと輝いています。「今日から中学生として頑張ろう」という意気込みが伝わってくるようです。今のこの気持ちを大切にし、中学校生活の第一歩を、力強く踏み出してほしいと思います。
さて、本校で三年間生活するに当たり、本校にはみなさんの心の拠り所となる「校訓」があります。それは、聖の心、「聖心」です。「聖心」とは「優れた人を目指し、日々努力する心」です。みなさんは、この校訓「聖心」を深く心に刻み、失敗を決して恐れず、自分の可能性に挑戦し、努力する人になってほしいと思います。
それでは、中学校生活の三年間の過ごし方、特に心掛けてほしいことを2つお話しします。
1つ目は「一日一日を大事にしてほしい」ということです。毎日の授業、学校行事、部活動、家庭学習、友達との交わり、その一つ一つが大切になります。日々、平凡に続いているように思えるかもしれませんが、本当は、毎日毎日が新しい日であり、かけがえのない一日でもあります。長いようで短い中学校生活、自分のこれからの基礎を形作る大切な時期であり、大切なところです。この一日一日を、どれだけみなさんが大事にできるかということに、中学校生活はかかっています。どうぞ、毎日を大切に進んでいってください。
2つ目は「親友と呼べる友達をつくってほしい」ということです。人間は、たった一人の自分だけでは生きていけません。人間には家族があり、そして友達がいて初めて、人間らしく生きていけるのです。この中学校時代は、自分の一生を通じて、付き合っていける、友達をもつことのできる貴重な機会です。「真の友は悲しみを半分にし、喜びを倍にする」という言葉があります。困ったときに助けてくれる。悩みも聞いてくれる。うれしいときは一緒に喜んでくれる。そのような親友と呼べる友達をつくり、明るく元気で、楽しい学校生活を送ってください。
次に、2・3年生にお願いがあります。新入生は、新しい生活に入る期待や喜びと同時に、不安でいっぱいです。早く学校生活に慣れるよう、先輩として、新入生のよき相談相手となってください。
ここで、保護者の皆様に申し上げます。本日はお子様の御入学、誠におめでとうございます。12年間、慈しみ育て、今日の日を迎えられた、保護者の皆様のお喜びには、計り知れないものがあろうかと思います。私ども教職員は、皆様の御期待に応えるべく、誠心誠意、最大の努力を傾け、教育活動を行ってまいりたいと思います。保護者の皆様の本校教育への御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、新入生のみなさんが、本校に学ぶ誇りと自覚をもち、活躍できることを期待し、式辞といたします。
平成24年度対面式あいさつ
昨日、4月9日に入学式を行い、134名の1年生のみなさんが、益子中の校門を元気にくぐりました。みなさんの式に臨む態度は、大変立派でした。緊張したことでしょう。でも、その緊張の中にも、中学生になった喜びとうれしさという、確かな手応えを感じていたに違いありません。
さて、今日の対面式は、1年生のみなさんが益子中の生徒として、また生徒会の一員として、第一歩を踏み出す大切な日です。今日の対面式に当たり、2つのことをお話しします。
1つ目は、1年生のみなさんが、学級の中、学年の中、そして、全校へと会話を広げ、コミュニケーションを通して、早く中学校生活に慣れてほしいということです。そのためには、友達をつくること、好きな部活動に入ること、昼休みに外で遊ぶことなど、行動的な、積極的な自分を思いっきり表現することが大切です。みなさんが「毎日が楽しい」と思えるような学校生活を送ってほしいと願っています。
2つ目は、2・3年生のみなさんが上級生として、益子中の生徒としての誇りと自覚をもち、先輩としてよき手本を示してほしいということです。例えば、明るく元気なあいさつの仕方、はっきりとした大きな返事の仕方、交通ルールを守る自転車の乗り方、自ら進んで行う清掃の仕方、集中して部活動に取り組む態度など、誇り高き益子中の生徒としての心構えを教えてあげてください。
今日から、412名のみなさんが、学校の主役として新たな益子中学校の文化を創り上げていきます。一人一人が学校の代表です。そして、一人一人の輝きが、学校を動かす原動力となります。校歌にもあるように、常に歓喜の声が高まるような学校にしていきましょう。
結びに、この対面式を行うに当たり、準備をしてくれた、さわやかな生徒会長の根本圭也さんを中心に、明るく笑顔のすてきな生徒会役員のみなさんに感謝を申し上げ、あいさつとします。
第1回朝会講話「努力なくして栄光なし」
みなさん、おはようございます。今日は日本競泳選手で、初の4大会連続オリンピック代表を決めた北島康介選手のことをお話しします。
先週、競泳のロンドンオリンピック代表選考会を兼ねた日本選手権が、東京辰巳国際水泳場で行われました。北島選手は、100メートル、200メートル平泳ぎに出場し、見事優勝を飾りました。これで、ロンドンオリンピック代表に選ばれるとともに、日本競泳選手で、初の4大会連続オリンピック代表という偉業を成し遂げました。
新聞では「北島復活」とか「雪辱への確かな手応え」などの見出しを付けて、大きく取り上げています。それは、昨年の世界選手権でまったく振るわなかった彼が、底力を発揮し、結果をしっかりと出したからです。冬場の体づくり、そして故障しないぎりぎりのところを攻めて、必死に練習したことが、好成績につながったと言えます。
北島選手の言葉で、特に心に残っている言葉があります。
一つは「負けを知ったとき、初めて勝つことができる。」という言葉です。
昨年の世界選手権での屈辱からの再出発を果たした言葉でもあります。
もう一つは「何も犠牲にしていません。何かを犠牲にしたら、続けること は無理です。ただ、泳ぐのが好きだからできただけです。」という言葉です。競泳男子個人種目で、前人未踏の3連覇に挑む北島選手らしい言葉です。
でも、彼がここまで頑張れるのは、彼の小・中学校時代にあると思っています。彼はスイミングのジムに通っていて、将来の活躍を期待されていました。学校の体育時間に行う水泳の授業などは、完璧にマスターしていました。しかし、彼は、その授業を決しておろそかにしたり、ほかの友達のことをばかにしたりすることはありませんでした。彼のすごさは、ジムの練習も、学校の練習も、どちらも頑張れたということです。「目の前のことに一生懸命になれる人は、一流になれる。」ということです。
ロンドンオリンピックは、7月27日に開幕します。北島選手の活躍が楽しみです。「自分がなるべき自分を思い描いて、そのために努力する。」「努力なくして栄光なし。」このことを北島選手は教えてくれています。あと、1か月でいよいよ春季大会各種大会が始まります。ぜひ力を発揮してほしいと思います。
生徒会総会 あいさつ
みなさん、こんにちは。平成24年度がスタートし、早1か月が過ぎようとしています。みなさんは、これまで始業式、入学式、対面式、部活動紹介などを行い、益子中学校の生徒としての自覚と誇りを高めてきたことでしょう。そして、この1か月、新しい学年で、新しい学級で、毎日楽しく充実した学校生活を過ごしていると思います。
元気なあいさつが教室や廊下などから聞こえてきます。8時15分になると、静まりかえったように一斉に朝の読書が始まります。授業中の態度も真剣そのものです。昼休みも元気に遊ぶ姿が見られます。清掃の時間も、手を抜かずしっかりと取り組みます。
このような益子中の生徒のすばらしさは、本校生徒会のすばらしさと比例しています。つまり、生徒会ががんばっている学校がすばらしい学校になるのです。生徒会活動は生徒会役員だけでやるものではありません。今、ここに集まっているみなさんが、生徒会活動の土台となって支えているのです。
生徒会は、みなさんの学校生活がより楽しく充実するために、自主的に活動する自治組織です。生徒自身の、生徒自身による、生徒自身のための自治活動組織が生徒会なのです。ですから、何かをしてくれるのを待つのではなく、自分がみんなのために、学校のために何ができるのかを考え行動することが必要なのです。つまり、「受動的な待ちの姿勢」でなく、「能動的で、自ら考え動く」ということが大切です。
さて、本日は年に一度の生徒総会になります。生徒会長の根本圭也さんをを中心に、本日の総会の準備を整えてくれました。この1年間の生徒会行事や各種委員会の活動が活発になり、「益子中は、生徒たちがよくがんばっているから、輝いている」と言われるよう、しっかりと計画を立て、実行していきましょう。
今年度のメインテーマは「オレンジ聖心益中」です。実行力、機動力のある生徒会を目指し、一人ひとりの力が結集し、充実感と感動のある1年間にしていきましょう。みなさんが大いに活躍してくれることを期待しています。
創立記念集会 あいさつ
みなさん、こんにちは。今日の創立記念集会にあたり、益子中学校の歴史について、少しお話をします。
本校の創立は、昭和22年4月1日です。そして、4月28日に開校式を行いました。生徒のみなさんも知っているように、1945年(昭和20)8月15日に終戦を迎え、GHQ(アメリカ合衆国)の占領下に置かれました。急速に日本の民主化が始まり、その一つが教育の民主化でした。
これまでの教育制度を大きく変え、6・3・3・4制による教育制度改革を行いました。つまり、小学校は6年間、中学校・高等学校は3年間、そして大学は4年間という制度の下に、新しい中学校が全国一斉につくられたわけです。ですから、小学校の創立記念日と異なり、中学校はみな同じ時期に創立されたことになります。益子中学校も、今年で64回目の誕生日を迎えました。
益子中のこの長い歴史を振り返ってみますと、昭和25年4月15日に校歌が制定され、昭和28年3月17日には校旗が樹立され、学校のシンボルが整いました。学校の勢いが出始めたころです。昭和40年代半ばになると、「栃木県に益子中あり」と言われるほど、生徒たちのすばらしい活躍が見られました。そして、平成9年には創立50周年記念式典を行い、平成19年には創立60周年記念講演会を実施し、学校の発展をお祝いしています。
さて、本日は創立記念にあたり、講師として 塚本裕昭 様にお願いをいたしました。塚本様は、益子中学校の第二黄金期といわれる、昭和51年度の卒業生です。現在、塚本油店を経営され、御活躍されています。本校では、毎年2年生がマイ・チャレンジ活動で、大変お世話になっています。本日は大変お忙しい中、お出でいただきました。誠にありがとうございます。
本日の塚本様のお話は、生徒のみなさんにとって、益子中を見つめ直す良い機会になること思います。そして、みなさんが益子中生徒としての誇りや自信につながることを願っています。しっかりとお話を聞いて、これからの自分づくり、自分探しにぜひ生かしてほしいと思います。