学校長からのお話を掲載しています
平成25年度第1回朝会講話「学校に正の連鎖を起こそう」
みなさん、おはようございます。今日は、「学校に正の連鎖を起こそう」ということについてお話をします。
まず、正というのはプラスという意味です。逆に、負というのはマイナスという意味です。数学では正の数、負の数という言い方をしています。つまり、「正の連鎖」とは、次々とプラスの作用が働いて良い結果を生み出していくことを言います。ぜひとも、益子中学校に「正の連鎖」を起こしていきましょう。よい行いを鎖のようにつないで、学校を明るく、そして楽しくしていきましょう。
それでは、具体的にどうしたらいいかということです。ここで、みなさんに「恩送り」という言葉を紹介します。「恩送り」とは、誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送る。そして、その送られた人がさらに別の人に渡す。そうして「恩」が学校の中をぐるぐる回ってゆくのです。 「恩送り」では、親切をしてくれた当人へ親切を返そうにも、適切な方法がない場合に第三者へと恩を送ります。恩を返す相手が限定されず、比較的短い期間で善意を具体化することができるのです。
例えば、自分が学校を休んだとき、Aさんが給食当番の仕事をしてくれたとします。自分はAさんに親切を返そうと思っても、適切な方法がありません。そこで、Bさんが学校を休んだとき、今度は自分が進んで給食当番の仕事を行い、恩を送ります。
また、自分が学校へ行けないとき、Cさんが親切にも家まで迎えに来てくれたとします。自分はCさんにその恩を返そうとしても、適切な方法がありません。そこで、Dさんが学校に行けず困っているとき、今度は自分が家まで行って学校に来るよう働きかけを行い、恩を送ります。
この「恩送り」といったモラル・常識は、人間社会が古くからもっている良識の一つです。自分が受けた恩を、また別の人に送り伝えていくことは、誰にでもできます。小さなことから少しずつ、できることをやっていきましょう。この「恩送り」で、益子中学校に「正の連鎖」を起こし、学校を明るく、そして楽しくしていきましょう。終わります。