学校長からのお話を掲載しています
平成27年12月 朝会
平成27年12月朝会 「一秒の言葉」
「はじめまして」
この一秒ほどの短い言葉に 一生のときめきを感じることがある
「ありがとう」
この一秒ほどの短い言葉に 人の優しさを知ることがある
「がんばって」
この一秒ほどの短い言葉で 勇気がよみがえってくることがある
「おめでとう」
この一秒ほどの短い言葉で しあわせにあふれることがある
「ごめんなさい」
この一秒ほどの短い言葉に 人の弱さを見ることがある
「さようなら」
この一秒ほどの短い言葉が 一生の別れになることがある
一秒に喜び 一秒に泣く 一生懸命一秒
これは童話作家、小泉吉宏(こいずみよしひろ)さんの「一秒の言葉」という詩です。
私たちは一秒の一つの言葉で、どれだけのことを伝えることができるでしょうか。一秒に込められた気持ちが伝わってくるとても素敵で優しく、私の大好きな詩の一つです。
いつも使うこれらの日本語こそ、私たちがが忘れてしまった美しい日本語のような気がします。言葉は、自分と人とをつなぐ大切なものです。人からどんな言葉をかけられたら温かくうれしい気持ちになるかをよく考えて、会話したいものです。「ありがとう」これほど美しい日本語はないと思います。「さようなら」これほど心に響く日本語はないと思いま
す。その他「大丈夫」「一緒にいよう」「すばらしい」「素敵だよ」「おはよう」「こんにちは」「おやすみ」など。これらの美しく優しく温かい言葉で会話をしていれば、日常生活で喧嘩をすることや、お互いの心を傷つけることもないと思います。真心のこもった言葉は、人を幸せにします。
同じ「一秒の言葉」でも皆さんは、「うざい」「きもい」「死ね」などの言葉を使ってはいないでしょうか。これは相手を傷つけるナイフの様な言葉です。自分と相手の関係を断ち切る言葉です。どんなことがあっても、間違ってでも絶対に使ってはいけない言葉です。
これらの言葉が、最近使われていたという話を聞いて、本当に悲しくなりました。
でも今日からは、美しく優しく温かい言葉で会話をしましょう。言葉は、人を幸せにしたり不幸にしたりします。人を幸せにする言葉をたくさん使いましょう。