学校長の窓

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第9回 全校集会「東日本大震災から間もなく1年を迎えて」

   みなさん、こんにちは。昨年、卒業式後の3月11日、午後2時46分ごろ、今までに経験したことのない、大地震が発生しました。この東日本大震災から、早1年が経とうとしています。
 今もって、あのときの、あの瞬間の怖さを忘れることはないでしょう。みなさんは生徒会を中心に、被災された人たちのために、義援金に協力しようと呼びかけ、いち早く立ち上がりました。「がんばろう日本」「がんばろう益子中」の掛け声とともに、11万6,000円余の義援金が集まりました。また、被災された東北地方の岩手・宮城・福島各県の中学生に「空はつながっていますから、元気を出して、がんばってください。」と、励ましの手紙も書いています。また、その中学生のみなさんから御礼のお手紙もいただいています。
 この大震災で、今だに苦しい生活を余儀なくされている、多くの方々がいるという現実を忘れないでください。今年は3月11日が日曜日ですので、学校として集会をもつことはできません。それで、今日のこの時間に、みなさんにお話をしました。
 それでは、今から栃木県教育委員会教育長の須藤 稔先生のメッセージ「とちぎで学んでいる子どもたちへ」を読み上げます。みなさんも一緒に、そのメッセージに目を通してください。

とちぎで学んでいる子どもたちへ 
 昨年3月11日に発生した東日本大震災から、間もなく1年が 経とうとしています。みなさんの中には、住み慣れたふるさとを離れ、ここ栃木で生活を送っている人もいることと思います。
 この大震災からの復旧・復興は、まだまだ困難な状況にあります。このような中で、小学生のみなさんが、被害を受けた子どもたちに応援の手紙や折り紙を送ったり、中学生のみなさんが、 被災地の訪問先で応援メッセージを書いた手作りの横断幕を贈ったり、また、高校生のみなさんが、炊き出しや仮設住宅での交流会に参加するなど、被災地の方々のために、とても素晴らしい活動をしている話を聞きました。みなさんが自ら判断して行動している姿を知り、大変うれしく思っています。
  みなさんは、この1年間を振り返って、今まで当たり前だっ たことはなぜ当たり前だったのか、家族の存在や人と人が助け合うとはどのような意味があるのか、人と人との「絆」とは何かなど、改めて考えて欲しいと思っています。そして、この1年間に経験したことや考えたことを踏まえ、自分にできることを、自らの強い意志と責任をもって行動し、自分の将来の夢や希望の実現 に向けてチャレンジして欲しいと思っています。 
   “みなさんの若い力”が、これからの“とちぎ”そして“日本”に求められています。 
                                                                           栃木県教育委員会教育長 須藤 稔
 最後に、黙祷を捧げたいと思います。
 「黙祷」(1分間)
 ありがとうございました。家に帰ったら、家族のみなさんに、このメッセージをぜひ伝えてください。終わります。