学校長の窓

学校長からのお話を掲載しています

第8回 全校集会 「応援し合える関係性をもとう」

 みなさん、こんにちは。インフルエンザが、県内はもちろんですが、全国で猛威を振るっています。本校でも、2月1日から14日までの2週間、延べ37人もの欠席者がいました。本日現在では、欠席者が4人となり落ち着いてきましたが、まだまだ油断はできません。引き続き、手洗い、うがい、マスク、バランスのよい食事、適度の睡眠を心がけていきましょう。

 さて、皆さんはこの1年間を振り返り、友達や仲間に対してしっかりと応援することができましたか。皆さんは、どんなときに応援しましたか。例えば、部活動での各種大会のとき、陸上競技大会や駅伝競走大会のとき、あるいは運動会のとき、さらには「聖が丘祭」のステージ発表のときなど、いろいろな場面があったでしょう。そのような多くの場面で、皆さんは身を乗り出し、しっかりと応援することができたと思います。

 それでは、勉強や学習ではどうでしょうか。例えば、何日も学校を休んでいる友達がいれば、その友達は勉強がわからなくなり、学習意欲も低下してしまいます。気持ちばかり焦って、学習に身が入らなくなります。そのような友達には、どのような応援をしたらよいでしょう。学習ノートを見せてあげる、昼休みに分からないところを教えてあげるなど、より積極的な応援が考えられます。皆さんの中には、すでにそのようにして応援している人がいます。すばらしいことです。

 応援するということは、何か見返りを求めることではありません。また、この人と友達になれば、何か自分にとっていいことがあるかもしれない、などと思うことでもありません。応援する、応援できるということは、相手のことをリスペクト(尊敬し、敬意を払う)しているからできる行為です。自分にない何かを相手はもっている。その魅力が自分を引きつけるのです。だから応援したくなるのです。相手の役に立ちたいと思える人は、相手からも応援してもらえます。そこには競争がありませんから、純粋に応援し合えるのだと思います。

 その逆の行為は困ります。例えば、勉強や部活動などでがんばれず、心が晴れないときに、友達や仲間に対してに「そんなことやって辛くないの」「わたしはもうやらないから、楽になってよかった」などのような言葉は、相手の気持ちを考えない言葉であり、相手の信頼もなくします。ましてや、応援してもらうことなどできません。また、「あなたばかり活躍している」「あなたは目立ちすぎだ」などの言葉を言う人がいれば、その人はいつまでたっても、いやな自分から抜け出せないで、もがき苦しむことになります。

 いよいよ学年・学級の集大成の時期を迎えます。皆さんには、ぜひ、友達や仲間に対し「応援し合える関係性」をもってほしいと思います。単純に応援したくなるような関係性がいいと思います。そのためにも「応援しているから、頑張ってください(がんばってね)」の気持ちを実践していきましょう。