2021年5月の記事一覧
学力学習状況調査
本日は、埼玉県の学力学習状況調査が行われました。また5月27日(木)には、全国の学習状況調査が行われます。どちらの調査も概ねその目的は、子供の学習の定着の様子や昨年度からの成長(伸び)、そして個人や学校、地域ごとの相対的な学力について、本人、保護者、教職員、教育委員会がそれぞれの立場で状況を把握し、今後に活かすことです。さて、昨今は学力に対する考え方が変わり、以前のように、どれだけ暗記をしたかとか、解き方をマスターし、繰り返し練習し、早く正確に解くということだけではなくなっています。文章を読み取る読解力、資料を見て分かることや課題となっていることを見取る分析力、規則性などを見つけ出し、帰納的に課題を解決する応用力、それぞれの手法の良さを分析してより良い課題解決の道筋を求める比較力など多岐に渡る能力を調べ、そのトータルを学力として表します。従って、教える側の教師も日々の授業でこれらの力をつけることを意識した授業を行っています。車のナビゲーションと同じで、将来なりたい職業、なりたい自分など、進みたい道を考えるには、まず自分の現在地を知ることが必要です。国や県の学力テスト、業者テスト、来週予定されている中間テストなどはすべて、自分の現在地を知るために行うものなのです。しかし、現在地を知るだけで終わってしまっては進むことはできません。現在地を知り、その後どの方向に進むのか、どんなスピードで進むのか、交通手段は何を選ぶのかということを考えることが求められるのです。抽象的な表現になりましたが、まとめると、試験は今の自分を知り、今後に活かすために行うものなのです。(5月12日 校長)