2020年11月の記事一覧
校長面接を通して
いま、連日昼休みと放課後を利用して、3年生の校長面接を行っています。昨日までで、35名の生徒との面談が終わりました。感じたことをいくつか述べると、まず、みなさん立派です。今、そして将来のことをきちんと考えている生徒が多い。私は、志望校の志望理由を必ず聞いていますが、さらにその先の進路についても考えての高校選びをしている生徒が多いことに感心させられます。特に医療・福祉分野の職業を希望している生徒がとても多いことに驚きました。自分の親や祖父母の生きる姿、後ろ姿を毎日見ているのでしょう、「私も母(祖父母)のようになりたい…」と、しっかりと述べている生徒に頭の下がる思いをさせられています。また、「将来のことは考えているけれども、まだ自分の将来が見えてこないので、高校での3年間、様々な活動を通して、多くのことを学び、将来を考えていきたい」という生徒もいます。これはこれで、よく分かります。考えることが大切なのです。また、面接では、高校でがんばりたいこと、中学校時代にがんばったことや楽しかった行事、得意な教科と不得意な教科、長所と短所、最近のニュースについての感想や意見などをランダムに聞いています。最後の数分は、アドバイスや志望校の合格の可能性、私立高校の相談結果なども、ざっくばらんに話しています。また、先日こんな生徒がいました。「志望校は、模擬テストの結果やこれまでの学校の成績から難しいのではと言われています」と。私はこんなアドバイスをしました。「あなたは、将来なりたい職業が既にはっきりと決まっている。その夢は、小さな子供が抱く夢とは違い、確かで固く、強いものだ。今の志望校でなければなることのできない職業なんてないし、志望校を下げたところで、目標とするゴールが見えているのだから、そのゴールを目指して、行った高校でがんばれば大丈夫だよ」と。私は自分がそうであったため、ここのところを力説したい。人は、義務教育が終われば、それぞれ自分の置かれた条件の中で、考え、選択し、軌道修正しながら生きていくのです。登山を例にあげれば、山頂というゴールは1つだが、そこに向かう登山道は色々なルートがあるのです。自分の進路を考えるとき、将来の目標があると、道に迷うことがないのです。今日からまた目標に向けて、一歩また一歩と歩んでいこう。(11月17日 校長)