2021年5月の記事一覧
大人になる No18
【 大人になる上での疑問 ~性について~ 】
今日は性について考えます。保護者の皆様もこのことに関して、目を反らしたり、学校任せにしたり、配偶者に任せたりすることなく、しっかりと向き合ってください。日本国内の一般論ですが、コロナ禍の影響で、中高生の望まない妊娠が増加傾向にあると聞きます。また、芸能人がモデルとなってしまったのでしょうか…。公共施設の多目的トイレなどで中高生が不適切な行為に及ぶことも多いと聞きます。今日は言葉を選びながらも勇気をもって話を進めます。中学生、それは勉強や部活動をがんばる日々、そして将来の自分の生き方を考える自分づくりの日々でもあります。また一方で、第二次性徴といい、心も身体も大人に近づき、急激に性を意識し始めます。具体的には、身体的な特徴として、男子は身体がたくましくなります。女子は丸みを帯びたからだつきになってきます。それぞれ個人差はありますが、多くの生徒がこの三年間のうちに、男子は精通を、女子は初経を迎えるものが多いです(一般的には小学校高学年から高校生くらいの間)。また精神的な面では、人を好きになったり、身体に興味を持ったり、その反面、意図的に避けたりすることも始まります。昨今の社会情勢は、ネット社会が急速に拡大し、フィルタリングをかけていなければ、アダルトサイトなどを視聴・閲覧することが簡単に行える時代となりました。また、そのようなサイトの内容は、その性質上、現実の世界とかけ離れた、過激なものも少なくありません。それを中学生が見て刺激を受け、抑えきれない性衝動にかられ、行為だけが目的となってしまうことがあるのです。性行為(日本の言語文化ではセックスともいいます)とは、社会的に責任のとれる、愛し合う大人同士が、子供を持つためにする行為であり、家族を持つことにつながるものです。よって、自分自身で生きていく確信を持ち、さらには相手や将来の家族に対する責任をも意識できるようになるまでは、するべきではないのです。これまで君を大切に大切に育ててくれた保護者は、そのような覚悟や責任、そして共に生きる幸せのもとで、君を産んでくれたのです。勘違いしないでほしいのは、性行為をすることが相手を本当に好きな証拠だと勘違いすることです。将来、本当に大切な人と巡り会い、たくさんの困難をも乗り越えて、自信を持って保護者に紹介し、共に生きていこうという決意ができるまで我慢しなさい。(5月27日 校長)