2021年4月の記事一覧
大人になる No6
【 みんな飯沼中の仲間なんだ 】
ここ数日で、心の痛む大変悲しく残念なことが2つありました。4月も後半となり、体育祭や運動部の大会が近づいてきました。運動部の大会も体育祭も体を動かすことが得意で元気な生徒達にとっては、勝ちたいよね。よくわかります。でもここで改めて自分の心と向き合い考えてほしいことがある。それは、目標と目的の違いです。目標は次の大会で勝つこととか、自己新記録を出すこと、体育祭なら全員リレーで勝つことなどですよね。でも、目標より大切なことがあります。それは目的です。部活動では、それぞれの競技を辛くても一生懸命練習することなどを通して、人間としての成長を目指しているのです。体育祭、みんなで力を合わせて、汗をかき、がんばることで、友情を深め、かけがえのない仲間との絆を深めること、それが体育祭の目的です。さらに、もう1つ考えてほしいこととして、約370人の生徒がいる飯沼中、国語の漢字が得意な生徒もいれば、数学の計算を誰よりも早く正確に解くことのできる生徒もいる。絵を描くことが好きな生徒もいれば、走ることが大好きで速い生徒もいる。それが個性というものです。体育祭でも部活動でも得意な者がそうでない弱い者に対し、心ない言葉をかけてしまい、相手を傷つけてしまうということがありました。転んで擦りむいた傷ならつける薬はあります。でも、心の傷には特効薬はないのです。言った生徒も悪意を持って言ったのではないのでしょうが、中学生の行動としては残念です。相手の気持ちを考える、さらにあなたを愛してくれている保護者がいるように、相手にもその子を愛している保護者がいるのです。あなたが学校で心ない言葉を言われていると知ったら、あなたの保護者は悲しみ、心配するでしょう…。言われた生徒の保護者も同じなのですよ。全力は美なりという言葉がある。苦手な事にも一生懸命に取り組んでいること、それこそが素晴らしいことであり、美しい姿なんだ。体育祭も部活動も、一生懸命に取り組むこと、一生懸命に取り組んだ者にしか分からない充実感を味わえればそれでいい。仲間と共に汗を流し、順位とは違う自分達だけの心の勲章を分かち合えればそれでいいんだということを今日は生徒諸君に強く言いたい。みんな飯沼中の仲間なんだ。
保護者の皆様へ
本校は、地域立の学校として、良いことも悪いこともすべて保護者・地域の皆様に知っていただくことを基本方針としています。今回心ない言葉を発してしまった生徒も悪気はなく、人として学ばなければならないことを学ぶ機会になったと考えます。また、うちの子が当事者でなくてよかったではなく、親子で共に考えることが大切です。今後このようなことがないように、教職員から適切な指導を行います。今後とも様々な情報をオープンにして参りますので、ご家庭と学校で同じ方向を向いて子供たちを導いていけたらと考えます。どうぞよろしくお願いします。(4月27日 校長)