2020年9月の記事一覧
叱ってくれる人に
みなさんの中に叱られたことのない人はいないと思います。私もこの歳になるまで、いろいろな人に叱られてきました。また、これからもたくさん叱られると思います。一番叱られたのは母親でした。「いつもおっちょこちょいなんだから!」「はやく勉強しなさい」、「こんな時間までどこで遊んでいたの」「口ごたえするんじゃない」とそれはたくさん叱られてきました。また、教師になりたての頃、ある理由で遅刻をしました。そのとき、「当たり前のことができないのならば、教師の資格がない。辞めた方がいい」と、こわい校長先生から叱られました。
毎日の生活の上では、「ほめて伸ばす」という言葉もありますが、実際には、ほめられることより叱られることの方が多いのかなと思います。学校で生徒諸君は、先生方から叱られることが一番多いのではないかと思います。叱られて気持ちの良い人はいないと思いますが、人間は自分に甘いところもあります。だから、ついつい怠けてしまったり、はめを外してしまうことがあります。そして、口に出す出さないは別にして、「だって~だったんだもん」、「あいつもそうなのに自分だけ~」「うるさいなあ、わかってるよ」などと、自分にとって都合のよい言い訳や愚痴を言ったりもしがちです。また私達は、様々な立場があり、叱られる人になったり、叱る人になったりもします。そこで、肝心なのは、叱られた時の受け止め方です。叱る人は、叱られる人の事を真剣に思っているから叱るのです。どうでもいい人にわざわざ叱りつける人はいませんよね。叱ってくれる人の本当の心を受け止める素直さを持ち、甘やかす人ではなく、自分のためを思い叱ってくれる人についてゆきなさい。(9月18日 校長)