飯沼中学校 ブログ

飯中 Now

大人になる No42 8月24日(火)

 飯沼中学校の生徒諸君、本校のホームページを見ましたか、または保護者への配信メールで内容を聞きましたか。8月30日から始まる2学期ですが、新型コロナウイルスの影響で、昨年度経験したので覚えている生徒も多いと思いますが、分散登校を行います。中学校は小学校と違い、出席番号で奇数と偶数の2つに分け、一日おきに登校します(小学校は登校班すなわち地区を2つに分けます)。学校に来ると当たり前のようにクラスや学年、部活動で友達や先輩、後輩と顔を合わせ、楽しく活動をすることができます。共に過ごし、共に学び、共に汗と涙を流す。そういったことが当たり前にできる場所が小・中学校なのです。その中で友情を知り、思いやりの心を育て、社会のルールを学ぶのです。しかし、分散登校では出席番号により、ずっと会えない仲間が半分いるということだ。こんなに寂しいことはない。学習については、学校側の準備や研修、そしてご家庭の環境の双方が整えば、先生方が二日間同じ授業を行うのではなく、Aグループが登校して授業を受けた内容をその日はBグループが家で聴講し、翌日はA、Bが入れ替わり昨日の内容から進み、次の内容を学習することにしたい。そうすれば、学習の進度が遅れることにはならない。そうなるように学校は準備を進めているので、君達にも協力してほしい。また、3年生にとっては、なんとなく予想はついていたかもしれないが、修学旅行の中止を決定した。ここに至るまで、教育委員会や学校医の先生、PTAの代表の方々、学校評議員という地域にお住まいで学校に意見等様々なお力添えをくださる方々とも相談を重ねました。思いはみな同じで、なんとか生徒達を修学旅行に連れて行くことはできないかと検討を続けてきました。しかし、日を追うごとに新規感染者の数や重症者の数は劇的に増え、埼玉、東京、大阪、京都他多くの都道府県で緊急事態宣言が発令されている状況です。このような状況下で、諸君の命を保護者から預かり、責任をもって安心・安全な修学旅行を行うことはできないと校長の私が判断しました。私も中学時代の楽しかった思い出の1つとして、修学旅行が今も心に残っています。また、教員としても縁あって3年生を担当することが多くあったので、何度も修学旅行には生徒を引率し、京都や奈良の班別行動での生徒たちの生き生きとした楽しそうな表情が脳裏に焼き付いています。しかし、行かせてやりたいという感情論でものごとは進まないということも人生のよい勉強として覚えておきなさい。修学旅行中に君達の誰かが感染し、そのご家族の中に基礎疾患を持つ方やお年寄りがいたら…。人の命はかけがえのないものであり、ガラスを割って弁償するように責任はとれないのです。人生ではダメなものはダメ、あきらめなければならないこともあるのです。どうかわかってほしい。あとは、私がこのブログで何度も言い続けているように、しなやかで柔軟にものごと捉え、前向きな心で次の行動を起こすことが大切なのです。いじけ、ふてくされるのも自分、気持ちを切り替え前向きに楽しく生きるのも自分なのです…。 

どんなにすごい雨でも、雲のむこうには青空がある。
どんなに辛くても、嫌でも、逃げずにがんばり続ければ、いつか明るい未来が拓ける。 (8月24日 校長)