2025年6月の記事一覧
縄文体験出張授業in ハルカイト
本日6月13日(金)、義務教育学校 江戸川小中学校第6学年の皆さんが大凧文化交流センター”ハルカイト”で「総合的な学習の時間」を活用し、地元に所在する『国史跡 神明貝塚』の調べ学習に取り組みました。例年、自らが調べ・学習した成果を新聞を作成し発表するということで、文化財課が刊行した神明貝塚ガイドブックに目を凝らし、神明貝塚の特徴と縄文人のくらしについて聞き漏らさないよう、真剣に向き合ってくれました。
社会科の歴史の授業では既に飛鳥時代まで進んでおり、縄文時代は復習となりました。縄文時代はどんな暮らしぶりだったのか質問したところ、「狩猟採集」「縄目を付けた縄文土器を発明し煮炊きや生活に使った」「地面を掘り込んだたて穴住居を作った」と明快な回答が返ってきました。
授業会場の「宝珠花サロン」には、神明貝塚の1/150縮尺のジオラマと原寸大の貝層剥ぎ取り模型を常設しており、貝塚の特徴と大きさ、保存の良さなど、児童の地元学区内に残る文化遺産の誇らしさを感じ取ってくれました。
最後に出張授業では恒例の体験である黒耀石のナイフによる切れ味体験では、石器の鋭利さや縄文人の知恵や技術に驚嘆、歓声が上がりました。また、質問コーナーでは、貝塚を覆う大量の貝殻のリサイクル利用の提案や、黒耀石の生成過程や原産地など、想定外の質問も投じられ、「子ども博士ちゃん」の視点には講師にとってもいい勉強の機会となりました。
みなさん、神明貝塚のすごさ・魅力を少しでも受け取っていただき、個性ある新聞作成に挑んでいただければうれしい限りです。暑く湿気の高い午後に徒歩での来館と学習ありがとうございました。